「SDカード」と「メモリースティック」、どちらもデジカメやスマホでよく使われる記憶媒体だけど、一体何が違うの？ 実は、 SDカードとメモリースティックの違い は、その規格やメーカー、そして互換性に大きく関わってくるんです。この記事では、これらの違いを分かりやすく解説し、あなたの目的に合った最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
規格とサイズ：見た目は似ているけど、中身は違う？
まず、一番分かりやすい違いはその「規格」にあります。SDカードは、SDカード協会という団体が定めた世界標準規格です。一方、メモリースティックは、ソニーが独自に開発した規格なんですよ。
この規格の違いから、物理的なサイズにも違いが生じることがあります。もちろん、現在ではほとんどの製品がmicroSDカードのような小型化されたものですが、昔の規格ではカードの大きさや厚みにも差がありました。
端的にまとめると、以下のようになります。
- SDカード: 世界標準規格、様々なメーカーが製造
- メモリースティック: ソニー独自規格、主にソニー製品で利用
互換性：あなたのデバイスで使える？
次に重要なのが「互換性」です。ここが、 SDカードとメモリースティックの違い を理解する上で、一番気になるところですよね。
SDカードは、その普及率の高さから、非常に多くのメーカーのデバイスで利用できるようになっています。デジタルカメラ、スマートフォン、タブレット、ゲーム機など、SDカードスロットがあれば大抵は使えます。
一方、メモリースティックは、ソニー製品との互換性が中心となります。PlayStation Portable（PSP）や一部のデジタルカメラなど、ソニー製の機器でよく採用されていました。
もし、お使いのデバイスがSDカードとメモリースティックの両方に対応している場合でも、それぞれ専用のスロットが必要な場合が多いので注意が必要です。
互換性について、簡単な表で確認してみましょう。
| 規格 | 互換性のある主なデバイス |
|---|---|
| SDカード | ほとんどのデジタルカメラ、スマートフォン、タブレット、PC、ゲーム機など |
| メモリースティック | 主にソニー製デジタルカメラ、PSPなど（※現在は新規採用は少ない） |
容量と速度：どれだけたくさん、どれだけ速く？
記憶媒体として最も気になるのが、「容量」と「速度」ですよね。 SDカードとメモリースティックの違い は、これらの性能面にも見られます。
SDカードは、SD、SDHC、SDXC、SDUCといったように、容量の規格が進化してきました。特にSDXCやSDUCといった新しい規格では、テラバイト（TB）単位の大容量化が進んでいます。
メモリースティックにも、「Pro」「Duo」といった種類があり、容量も増えていきましたが、一般的にSDカードの進化スピードに比べると、一歩遅れている印象がありました。
速度についても、SDカードはUHS-I、UHS-II、UHS-IIIといった高速転送規格が登場し、動画撮影や大容量データの転送がスムーズに行えるようになっています。メモリースティックも高速化は進みましたが、SDカードほど多様な高速規格は登場していません。
現代では、大容量・高速転送が求められる場面が多いため、SDカードの方が選択肢が豊富と言えるでしょう。
メーカーとブランド：信頼できるのはどっち？
SDカードとメモリースティックの違い を考える上で、メーカーの存在も無視できません。SDカードは、サンディスク、サムスン、キオクシア（旧東芝メモリ）、ソニーなど、多くのメーカーが製造・販売しています。
これにより、価格競争も生まれやすく、様々な価格帯や性能の製品から選ぶことができます。信頼できる大手メーカーから、コスパ重視の製品まで、幅広い選択肢があるのがSDカードの強みです。
一方、メモリースティックは、前述の通りソニーが主導していた規格です。そのため、ソニー製品との組み合わせで使うのが最もスムーズでした。
現在では、メモリースティックの新規採用は減っており、市場で見かける機会も少なくなってきています。
メーカーごとの特徴をまとめると、以下のようになります。
- SDカード: 多数のメーカーが参入、選択肢が豊富
- メモリースティック: 主にソニー製、他社製デバイスでの利用は限定的
普及度と将来性：どっちがこれからも使える？
SDカードとメモリースティックの違い で、最も重要なのは「普及度」と「将来性」かもしれません。
SDカードは、世界中で最も普及している記憶媒体と言っても過言ではありません。新しいスマートフォンやカメラ、PCなど、ほとんどのデバイスがSDカード（またはmicroSDカード）に対応しています。
この高い普及率のおかげで、技術開発も活発に行われ、常に最新の規格や高性能な製品が登場しています。今後もSDカードは、様々なデバイスで利用され続けるでしょう。
対して、メモリースティックは、かつてはソニー製品を中心に広く使われていましたが、近年ではその採用が減少しています。新しいデバイスでメモリースティックに対応しているものは、ほとんど見かけなくなりました。
もし、古いソニー製品をお使いで、そちらでしかメモリースティックが使えないという場合以外は、将来性を考えてSDカードを選ぶのが賢明と言えるでしょう。
普及度を比較すると、以下のようになります。
- SDカード: 圧倒的に高い
- メモリースティック: 限定的（主に旧ソニー製品）
価格：コストパフォーマンスで選ぶなら
SDカードとメモリースティックの違い を、価格という観点から見てみましょう。
一般的に、SDカードは市場での競争が激しいため、同等容量であればメモリースティックよりも安価に入手できることが多いです。特に、ノーブランドやあまり有名でないメーカーのSDカードは、非常にリーズナブルな価格で販売されています。
もちろん、高性能なSDカードや有名ブランドの製品はそれなりの価格になりますが、それでも選択肢の幅広さが価格帯を広げています。
メモリースティックは、ソニー製ということもあり、やや高価な傾向がありました。また、現在では新品のメモリースティック自体を見つけるのが難しくなってきているため、中古品や古い在庫品を探すことになるかもしれません。
コスパを重視するなら、断然SDカードがおすすめです。
まとめ：どちらを選ぶべき？
ここまで、 SDカードとメモリースティックの違い について、規格、互換性、容量・速度、メーカー、普及度・将来性、価格といった様々な観点から解説してきました。結論として、現代において、特別な理由がない限りは SDカードを選ぶのが断然おすすめ です。
SDカードは、その高い互換性、豊富な製品ラインナップ、そして進化し続ける技術により、ほとんどの用途で満足のいくパフォーマンスを発揮してくれます。もし、お使いのデバイスがメモリースティック専用であるという状況でなければ、迷わずSDカードを選びましょう。