「later」と「after」、どちらも「~後」という意味で使われることが多いので、混乱しやすいですよね。でも、実はそれぞれに得意な場面があるんです。この「later と after の 違い」をしっかり理解すれば、英語の表現がもっと豊かになりますよ!
「later」と「after」の基本的な違い
「later」と「after」の最も大きな違いは、 何かの時点からの「後」なのか、それともある出来事や期間からの「後」なのか ということです。
「later」は、特定の時点や、今から言う「後」という、より漠然とした時間の経過を表すのに使われます。例えば、「また後でね」と言うときは、「See you later」のように「later」を使います。これは、具体的な時間を指定せず、会話が終わってからしばらく経った「後」という意味合いが強いです。
一方、「after」は、ある特定の出来事や、ある期間が終わった「後」に焦点を当てて使われます。例えば、「夕食の後で」と言いたいときは、「after dinner」のように「after」を使います。これは、「dinner」という出来事が終わった、その直後のことを指しています。
- later :漠然とした時間の経過、特定の時点からの「後」
- after :特定の出来事や期間が終わった「後」
「later」の使いどころ
「later」は、未来の不特定の時点や、すでに過ぎた時点からの「後」を表すときに活躍します。例えば、「I'll call you later.(後で電話するね)」は、いつ電話するかは決まっていないけれど、いずれ後で、という意味です。この「later」は、相手に期待感を持たせることもできます。
また、「later」は、比較級の「late」の派生形でもあります。例えば、「He arrived later than me.(彼は私より遅く到着した)」のように、二つの時点を比較するときにも使われます。
「later」が使われる場面をいくつか見てみましょう。
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将来の不特定の時点
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- I'll finish this report later. (このレポートは後で終わらせます。)
- We can discuss it later. (後で話し合いましょう。)
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過去のある時点からの後
:
- She looked much happier later. (後になって、彼女はずっと幸せそうに見えた。)
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比較として
:
- This bus is later than usual. (このバスはいつもより遅れています。)
「after」の使いどころ
「after」は、ある出来事や、ある期間が完了した直後の時間を指すのに非常に便利です。例えば、「He left after the meeting.(彼は会議の後で帰った)」という場合、「meeting」が終わった、その直後に「left」したことがわかります。
「after」は、前置詞、接続詞、副詞としても機能し、その用途は多岐にわたります。例えば、「after lunch」のように名詞の前に置く前置詞として、「After he finished his work, he went home.(仕事が終わった後、彼は家に帰った)」のように節を導く接続詞としても使えます。
「after」の主な使い方をまとめると以下のようになります。
| 品詞 | 例 | 意味 |
|---|---|---|
| 前置詞 | after school | 放課後 |
| 接続詞 | after I arrived | 私が到着した後 |
| 副詞 | He came soon after. | 彼はすぐに後から来た。 |
「later」と「after」の組み合わせ
「later」と「after」は、組み合わせて使われることもあります。例えば、「sometime after」という表現があります。これは、「〜の後、いつか」という意味で、より具体的な時点ではないけれど、「after」で示される出来事の後の、さらに漠然とした時間を表します。
「sometime after」の例としては、「I'll go to the party sometime after 8 o'clock.(8時過ぎたら、いつかパーティーに行きます)」のような使い方ができます。ここで、「after 8 o'clock」が基準となる時間を示し、「sometime」がその後の不特定の時点を表しています。
また、「later after」という直接的な組み合わせはあまり一般的ではありませんが、文脈によっては「~よりも後で、さらに後」のようなニュアンスで捉えられることもあります。しかし、基本的には「later」単独か、「after」単独で使うのが自然です。
「later」と「after」のニュアンスの違い
「later」は、どちらかというと「時間的な隔たり」を重視する傾向があります。つまり、「今」から見て、ある程度の時間が経過した「後」というイメージです。
一方、「after」は、「ある出来事の終了」という「区切り」を重視します。その区切りが終わった「直後」に焦点を当てることが多いです。
- later :時間的な隔たり、未来の不確定な時点
- after :出来事の終了、区切り
「later」と「after」のよくある間違い
特に初心者が間違えやすいのが、「later」で特定の出来事を指してしまうことです。例えば、「I will meet you later the movie.」のように言ってしまいそうになりますが、この場合は「after the movie」とすべきです。
逆に、「after」を漠然とした時間の経過を表したいときに使ってしまうと、少し不自然に聞こえることがあります。「I will call you after.」というよりは、「I will call you later.」の方が一般的です。
よくある間違いとその訂正をまとめると以下のようになります。
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間違い
:I will see you later the game.
訂正 :I will see you after the game. -
間違い
:I will eat breakfast after.
訂正 :I will eat breakfast later. (または I will eat breakfast after waking up.)
「by later」や「by after」のような表現は?
「by later」という表現は、基本的には使いません。「by」は「~までに」という意味で、期限を示しますが、「later」は「後」という漠然とした時点なので、組み合わせて使うと意味が通りにくくなります。
一方、「by after」という表現も一般的ではありません。「by」は特定時点までの期限を表しますが、「after」は出来事の後の時点を表すため、これも組み合わせて使うと混乱を招きます。もし「~の後、〇時までに」と言いたい場合は、「by X o'clock after Y」のように、それぞれの意味を明確に分けて使う必要があります。
例えば、「会議の後、午後3時までに連絡します」と言いたい場合は、「I will contact you by 3 PM after the meeting.」となります。ここでは、「after the meeting」で出来事の区切りを示し、「by 3 PM」でその後の期限を示しています。
まとめ:later と after の違いをマスターしよう!
「later」と「after」の使い分けは、少し慣れが必要ですが、今回解説したポイントを押さえれば、きっとスッキリ理解できるはずです。 「later」は漠然とした時間の経過や未来の不確定な時点、「after」は特定の出来事や期間が終わった直後 、と覚えておくと便利ですよ。これらの違いを意識して、英語の会話や文章で積極的に使ってみてくださいね!