Thunderbolt 3 と USB-C の違い、徹底解説!これであなたも接続マスター!

「Thunderbolt 3」と「USB-C」、最近よく聞くけれど、一体何が違うの?そんな疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。「Thunderbolt 3 と USB-C の違い」を分かりやすく、そして詳しく解説していきます。結論から言うと、USB-Cはコネクタの形、Thunderbolt 3はより高性能な通信規格なんです。この二つの関係性を理解することが、快適なデバイスライフへの第一歩です。

Thunderbolt 3 と USB-C、見た目は似てるけど中身は全然違う?

まず、一番混乱しやすいのが見た目の問題です。USB-CポートとThunderbolt 3ポートは、どちらも同じ楕円形のコネクタを使っています。そのため、一見すると区別がつかないことも。しかし、この見た目の共通性ゆえに、性能の違いを知っておくことは非常に重要です。

この違いを理解することが、最適な周辺機器を選び、デバイスのポテンシャルを最大限に引き出す鍵となります。

  • USB-C : コネクタの形状を指す規格。
  • Thunderbolt 3 : USB-Cコネクタ形状を利用した、より高速なデータ転送や映像出力などが可能な通信規格。

つまり、USB-Cポートを持つデバイスでも、Thunderbolt 3に対応しているとは限らないのです。逆に、Thunderbolt 3ポートはUSB-Cコネクタを使っているので、USB-Cデバイスとしても利用できます。これは、互換性という点で覚えておくと便利でしょう。

項目 USB-C Thunderbolt 3
コネクタ形状 統一規格 USB-C形状を利用
主な役割 データ転送、充電、映像出力など 上記に加え、より高速・多機能

データ転送速度、どっちが速い?

「Thunderbolt 3 と USB-C の違い」で最も分かりやすいのが、データ転送速度でしょう。Thunderbolt 3は、USB-Cの規格をはるかに超えるスピードを実現しています。

例えば、大容量の動画ファイルや写真データを頻繁にやり取りする方にとって、この速度の違いは作業効率に直結します。

  1. USB 3.1 Gen 2 (USB-Cでよく使われる規格) : 最大10Gbps
  2. Thunderbolt 3 : 最大40Gbps

このように、Thunderbolt 3はUSB 3.1 Gen 2の4倍もの速度を誇ります。これは、外付けSSDに数テラバイトのデータを数分で転送できるほどのスピードです。

Thunderbolt 3の高速性は、以下のような用途で特に威力を発揮します。

  • 4K/8Kディスプレイの複数接続
  • 高速な外付けストレージへのアクセス
  • プロフェッショナルな映像編集

映像出力、何台まで繋げる?

「Thunderbolt 3 と USB-C の違い」は、映像出力の能力にも表れます。特に、複数の高解像度モニターを接続したい場合には、Thunderbolt 3の優位性が際立ちます。

USB-Cポートでも映像出力は可能ですが、接続できるディスプレイの数や解像度には制限がある場合が多いです。

Thunderbolt 3は、その高い帯域幅を活かして、以下のような映像出力が可能です。

  1. USB-C (DisplayPort Alternate Mode対応) : 一般的には1台の4Kディスプレイ
  2. Thunderbolt 3 : 最大2台の4Kディスプレイ、または1台の5Kディスプレイ

これは、クリエイティブな作業で複数の画面を使いたいデザイナーやエンジニアにとっては、作業効率を格段に向上させる機能と言えるでしょう。

Thunderbolt 3を利用することで、以下のような環境構築が容易になります。

  • デュアルモニター環境での作業
  • 高解像度でのデザイン作業
  • 映画鑑賞用の高画質環境

給電能力、充電はどれくらいできる?

「Thunderbolt 3 と USB-C の違い」において、給電能力も重要なポイントです。どちらの規格もデバイスへの充電に対応していますが、その供給電力には差があります。

特に、ノートパソコンなど、比較的多くの電力を必要とするデバイスを充電する場合、給電能力は重要になります。

USB-C規格には、USB Power Delivery (USB PD) という規格があり、これにより高出力の充電が可能になります。

Thunderbolt 3は、USB PDを内包しており、さらに高い給電能力を発揮します。これにより、ノートパソコンを充電しながら、他の周辺機器も同時に利用するという使い方がスムーズに行えます。

規格 最大給電能力 (USB PDの場合)
USB-C (USB PD対応) 最大100W
Thunderbolt 3 最大100W (一部デバイスではさらに高出力も)

この給電能力の高さは、以下のようなメリットをもたらします。

  • ノートパソコンを充電しながら、外部ディスプレイやストレージを利用できる。
  • ハブやドックステーションを介して、多くのデバイスに電力を供給できる。

PCI Express接続、何がすごい?

「Thunderbolt 3 と USB-C の違い」を技術的な側面から見ると、PCI Express (PCIe) の接続に対応しているかどうかが大きな違いです。

PCIeは、コンピューター内部で様々な拡張カード(グラフィックボードなど)を接続するための高速なインターフェースです。Thunderbolt 3は、このPCIe信号を外部に引き出すことができるのです。

これは、USB-Cにはない、Thunderbolt 3ならではの強力な特徴です。

PCIe接続が可能になることで、以下のようなことが実現します。

  1. 外部GPU (eGPU) : ノートパソコンにデスクトップPC並みのグラフィック性能を追加できます。
  2. 高速なストレージ : NVMe SSDのような超高速ストレージを、まるで内蔵ストレージのように利用できます。
  3. プロフェッショナル機器との連携 : オーディオインターフェースやキャプチャーボードなど、専門性の高い機器との接続が容易になります。

このPCIe接続の恩恵は、特にパフォーマンスを重視するユーザーにとって、計り知れない価値があります。

互換性、どうなってるの?

「Thunderbolt 3 と USB-C の違い」を理解した上で、気になるのが互換性ですよね。結論から言うと、Thunderbolt 3ポートはUSB-Cコネクタを使用しているため、USB-Cデバイスは基本的に接続して使用できます。

しかし、その逆、つまりUSB-CポートにThunderbolt 3専用のデバイスを接続しても、Thunderbolt 3としての機能は使えない、という点に注意が必要です。

以下に互換性のポイントをまとめました。

  • Thunderbolt 3ポート + USB-Cデバイス : USB-Cデバイスとして動作します。
  • USB-Cポート + Thunderbolt 3デバイス : Thunderbolt 3デバイスとしては動作しません。USB-Cデバイスとして動作するか、または全く認識されない可能性があります。

デバイスによっては、ポートの横に雷マーク(⚡)がついているのがThunderbolt 3の目印です。このマークがあれば、Thunderbolt 3対応であることが一目で分かります。

購入時には、接続したいデバイスがどちらの規格に対応しているか、必ず確認するようにしましょう。

まとめ:あなたのデバイス選びに役立てよう!

「Thunderbolt 3 と USB-C の違い」について、ここまで詳しく解説してきましたが、いかがでしたでしょうか?見た目は似ていても、その性能や機能には大きな違いがあることがお分かりいただけたかと思います。USB-Cは汎用性の高いコネクタ形状、Thunderbolt 3はそのUSB-Cコネクタ形状を利用した、より高性能で多機能な通信規格です。あなたの用途に合わせて、最適なデバイスや周辺機器選びに、この知識が役立てば幸いです。

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