就職活動、お疲れ様です!さて、皆さんが一番気になっていることの一つに、「内定」と「内々定」の違いがあるかと思います。この二つ、似ているようで実は大きく意味が違うんです。今日は、この 内定 と 内々定 の 違い を、分かりやすく解説していきますね!
内定と内々定、法的な位置づけと時期の違い
まず、一番大きな違いは、法的な効力と、通知される時期にあります。内定というのは、法律上「労働契約の申込み」とみなされ、採用が正式に決定した状態です。つまり、内定をもらったら、基本的にはその会社に入社する義務が生じると考えられています。
一方、内々定は、企業が「この学生を採用する方向で考えていますよ」という、あくまで「内々」の約束のようなものです。法的な拘束力はほとんどありません。例えるなら、
- 内定: 卒業式で「卒業証書」をもらった状態
- 内々定: 卒業式で「卒業できる見込みです」と先生から伝えられた状態
というイメージでしょうか。内々定の段階では、まだ最終的な採用決定ではなく、企業側も学生側も、色々な事情で内定に至らない可能性があるということを理解しておく必要があります。
では、具体的にいつ頃、どのような形で通知されるのでしょうか?
| 時期 | 通知内容 | 法的効力 |
|---|---|---|
| 早期(夏頃~) | 内々定(採用内定通知書はまだ) | なし |
| 秋以降 | 内定(正式な採用内定通知書) | あり |
この法的効力の有無は、就活を進める上で非常に重要です。
内々定の「本命度」を見極めるポイント
内々定は、企業からの「あなたを採りたい!」という意思表示の第一歩です。しかし、それがどのくらいの「本気度」なのか、見極めることも大切ですよね。
内々定をもらった際に、企業がどのような態度で接してくれるか、いくつかポイントがあります。
- 企業側の熱意: 内々定後も、採用担当者から積極的に連絡が来たり、会社説明会や社員との懇親会に誘ってくれたりするかどうか。
- 条件の提示: 給与や勤務地などの条件について、ある程度具体的な話をしてくれるか。
- 内定までのプロセス: 「〇月〇日には正式に内定通知を出します」といった、具体的な日程が示されているか。
これらの点を確認することで、企業がどれだけあなたを「本命」として考えているか、ある程度推測することができます。ただし、内々定はあくまで内々定なので、最終決定までは油断しないことが大切です。
内定を辞退することについて
さて、もし万が一、内定をもらった後に「やっぱりこの会社じゃないな…」と思った場合、内定を辞退することは可能なのでしょうか?
結論から言うと、 内定を辞退することは法的に認められています。 ただし、企業側も採用活動に時間とコストをかけているので、できるだけ早く、誠意をもって伝えることがマナーです。
- 電話での連絡: まずは、採用担当者に電話で連絡するのが一般的です。
- メールでの連絡: 電話後、念のためメールでも辞退の意思を伝えることもあります。
- 理由の伝え方: 具体的な理由を詳しく話す必要はありません。「一身上の都合により」といった簡単な理由で構いません。
内定辞退は、相手企業に迷惑をかける行為であるということを忘れずに、丁寧な対応を心がけましょう。
内々定の返答期限と注意点
内々定をもらった場合、すぐに返事をしなければいけないのでしょうか?
内々定には、法的な拘束力がないため、返答期限が定められていない場合も多いです。しかし、企業側としては、採用計画を立てる上で、いつまでも返事を保留されては困るという事情もあります。
一般的には、内々定をもらってから1週間〜10日程度で返答することが多いです。 もし、返答に迷う場合は、正直にその旨を伝え、いつ頃までに返事ができるかを確認すると良いでしょう。
- 複数の企業から内々定をもらった場合: 迷うのは当然です。各社の特徴や、自分が本当にやりたいことをじっくり考えてみましょう。
- 内々定を断る場合: 断る場合も、できるだけ早く、丁寧にお断りの連絡を入れましょう。
内定と内々定の「通知方法」の違い
内定と内々定では、通知される書類も異なります。
内々定の段階では、口頭で伝えられたり、「内々定通知書」のような正式ではない書類が発行されたりすることがほとんどです。これは、あくまで採用の意向を示すもので、法的な効力はありません。
対して、内定となると、法的な効力を持つ「採用内定通知書」が企業から発行されます。この通知書には、入社年月日、給与、配属部署などが明記されており、これが正式な入社承諾の証となります。
| 通知書の種類 | 内容 | 法的効力 | |---------------------|----------------------------------------------------------|----------| | 内々定通知(任意) | 採用の意向、今後の選考プロセスなど | なし | | 採用内定通知書 | 入社年月日、職種、給与、待遇など、入社に関する詳細事項 | あり |
この「採用内定通知書」があるかどうかで、状況は大きく変わります。
内定と内々定、どちらが「本当のオファー」か?
就活生にとって、一番知りたいのは「結局、どっちが本当のオファーなの?」ということですよね。
結論から言うと、「採用内定通知書」が発行されて初めて、法的に拘束力のある「本当のオファー」と言えます。 内々定は、あくまで「採用する可能性が高い」という段階なのです。
しかし、内々定であっても、企業によっては非常に強い意思表示である場合もあります。企業が内々定を出すということは、それだけあなたを高く評価している証拠です。内々定の段階でも、企業からの期待に応えられるよう、しっかりと準備を進めていきましょう。
内定と内々定、時期をずらして受ける際の注意点
もし、複数の企業から内々定や内定を異なる時期に受けることになった場合、どのように対応すれば良いのでしょうか。
まず、 内々定をもらった企業には、正直に状況を伝えることが大切です。 「〇月頃に選考結果が出る他の企業もありますので、それまで少しお時間をいただけますでしょうか?」といった形で、相談してみましょう。企業によっては、返答期限を延長してくれることもあります。
もし、内定をもらった企業と、まだ選考中の企業がある場合は、内定をもらった企業への返答期限を確認し、それまでに慎重に判断することが重要です。
- 選考中の企業: 内定をもらった企業への返答期限までに、選考結果が出るかどうか確認しましょう。
- 返答期限の交渉: 内定をもらった企業へ、選考中の企業の結果を待つため、返答期限の延長を相談してみましょう。
最終的には、自分が一番納得できる進路を選ぶことが大切です。
まとめ:内定と内々定の違いを理解して、自信を持って就活を!
いかがでしたか? 内定 と 内々定 の 違い は、法的な効力と、通知される時期に大きな差があることがお分かりいただけたかと思います。内々定は、採用の第一歩であり、期待の表れですが、正式な採用決定は「採用内定通知書」を受け取ってからだと理解しておきましょう。この違いをしっかり理解して、自信を持って就職活動を進めていってくださいね!応援しています!