"have" と "has" の 違い:もう迷わない!分かりやすく解説

英語で「持っている」とか「~したことがある」を表現するときによく使う "have" と "has"。この二つの単語、どちらを使えばいいのか、意外と迷ってしまいますよね。今回は、そんな "have" と "has" の違いを、誰にでも分かりやすく、そして楽しく解説していきます!

主語によって使い分ける「have」と「has」の基本

"have" と "has" の一番大きな違いは、 主語の形によって使い分けること です。これは英語の文法でとっても大切なので、しっかり覚えておきましょう。

基本的には、主語が「私(I)」、「あなた(you)」、「私たち(we)」、または「複数」のものの場合は "have" を使います。例えば、「私は犬を飼っています」は "I have a dog."、「彼らは家を持っています」は "They have a house." となります。

一方、主語が「彼(he)」、「彼女(she)」、「それ(it)」、または「単数」のものの場合は "has" を使います。例えば、「彼女は新しいカバンを持っています」は "She has a new bag."、「猫はしっぽを持っています」は "It has a tail." のようになります。この主語と動詞の一致は、英語を話す上で欠かせないルールです。

  • have を使う場合: I, you, we, they, 複数名詞
  • has を使う場合: he, she, it, 単数名詞

過去形になったら?「had」の秘密

では、過去のことについて話すときはどうなるのでしょうか?実は、過去形になると、主語が何であっても all-rounder の "had" が登場します。

例えば、「昨日、私は友達に会いました」は "Yesterday, I had a meeting with my friend."、「彼は昨日、新しい本を買いました」は "He bought a new book yesterday." となります。あれ? "have" と "has" はどこへ?と思いがちですが、過去の出来事を表す場合、"have" と "has" はどちらも "had" に形を変えるのです。

これは、"have" の過去形が "had" だからです。つまり、過去の出来事については、主語を気にせず "had" を使えばOK!

現在形 過去形
have / has had

助動詞と一緒に使うとき:さらにシンプルに!

英語には、"will" や "can"、"should" のような助動詞があります。これらの助動詞が "have" や "has" の前に来るとき、さらにルールがシンプルになります。

助動詞の後ろに来る動詞は、常に原形(元の形)になります。そのため、主語が "he" や "she" であっても、"has" ではなく "have" が使われます。例えば、「彼女は来週、旅行するだろう」は "She will have a trip next week." となり、「彼はその問題を解決できる」は "He can have a solution to the problem." のようになります。

これは、助動詞が動詞の「元々の形」を連れてくる、というイメージを持つと分かりやすいでしょう。

  1. 助動詞 (will, can, should など)
  2. have (主語に関係なく)
  3. その他の補語

否定文と疑問文で「have」と「has」はどうなる?

"have" と "has" を使った否定文や疑問文の作り方も、主語によって少し異なります。現在形の場合、現在形の場合、主語が "I", "you", "we", "they"、または複数名詞の場合は "do not have" (don't have) または "do you have...?" となります。

一方、主語が "he", "she", "it"、または単数名詞の場合は "does not have" (doesn't have) または "does he/she/it have...?" となります。ここで注意したいのは、否定文や疑問文では "has" ではなく "have" になることです。これは、"do" や "does" といった助動詞が、主語の3人称単数現在の形(-s)を持っているため、動詞(have)は原形に戻るからです。

  • 否定文: 主語 + do/does + not + have + ...
  • 疑問文: Do/Does + 主語 + have + ...?

「~したことがある」を表す現在完了形での使い方

"have" と "has" は、「~したことがある」という経験を表す現在完了形でも使われます。この場合も、基本的には主語によって "have" と "has" を使い分けます。

「私は日本に行ったことがある」は "I have been to Japan."、「彼はその映画を見たことがある」は "He has seen that movie." のようになります。現在完了形では、"have" または "has" の後に、過去分詞(動詞の3番目の形)が続きます。

過去形と同様に、現在完了形でも主語が3人称単数以外の場合は "have"、3人称単数の場合は "has" を使うと覚えておきましょう。

主語 現在完了形
I, you, we, they, 複数名詞 have + 過去分詞
he, she, it, 単数名詞 has + 過去分詞

まとめ: 迷ったら主語を確認!

ここまで "have" と "has" の違いについて見てきましたが、いかがでしたか?一番大切なのは、 主語が一人称・二人称・三人称複数か、それとも三人称単数か をしっかり確認することです。基本さえ押さえてしまえば、あとは意外とシンプルです。練習を重ねて、自信を持って "have" と "has" を使いこなせるようになりましょう!

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