パソコンの心臓部であるCPU。特にIntel製CPUは世代交代が頻繁に行われ、それぞれの世代で性能や特徴が大きく変わってきます。今回は、多くの人が気になるであろう「cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の 違い」について、分かりやすく解説していきます。この違いを知っておくと、新しいPCを購入する際や、現在のPCのアップグレードを検討する際に、より賢い選択ができるはずです。
コア数とスレッド数の劇的な増加
cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の違いを語る上で、最も注目すべきはコア数とスレッド数の増加です。第 7 世代(Kaby Lake)は、一般的にコア数が4コア、スレッド数が8スレッドでしたが、第 8 世代(Coffee Lake)では、デスクトップ向けのメインストリームCPUでコア数が6コア、スレッド数が12スレッドへと大幅に増えました。これにより、複数の作業を同時に行うマルチタスク性能が飛躍的に向上しました。
このコア数とスレッド数の増加は、体感速度に直結します。例えば、動画編集やゲームをしながらウェブブラウジングをするといった、負荷のかかる作業もよりスムーズになりました。 この性能向上が、第 8 世代CPUの最大の魅力と言えるでしょう。
- 第 7 世代 (Kaby Lake) の例:
- Core i7-7700K: 4コア/8スレッド
- Core i5-7600K: 4コア/4スレッド
- 第 8 世代 (Coffee Lake) の例:
- Core i7-8700K: 6コア/12スレッド
- Core i5-8600K: 6コア/6スレッド
アーキテクチャの改良と製造プロセスの進化
cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の違いは、単にコア数が増えただけではありません。第 8 世代では、CPUの内部構造であるアーキテクチャにも改良が加えられ、より効率的に処理できるようになりました。また、製造プロセスも微細化され、電力効率が向上しています。
具体的には、前世代の14nmプロセスがさらに進化し、より低消費電力で高パフォーマンスを実現できるようになりました。これは、ノートパソコンなどではバッテリー駆動時間が長くなるというメリットにも繋がります。
| 世代 | アーキテクチャ | 製造プロセス |
|---|---|---|
| 第 7 世代 | Kaby Lake | 14nm+ |
| 第 8 世代 | Coffee Lake | 14nm++ (改良版) |
内蔵グラフィックス(iGPU)の性能向上
cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の違いとして、内蔵グラフィックス(iGPU)の性能向上も挙げられます。第 8 世代では、Intel UHD Graphicsが搭載されており、第 7 世代の内蔵グラフィックス(Intel HD Graphics)と比較して、グラフィックス処理能力が向上しています。これにより、軽いゲームや動画再生などの日常的な作業がより快適になりました。
もちろん、本格的な3Dゲームや高解像度の動画編集には別途グラフィックボードが必要ですが、CPU単体でできることの幅が広がったのは大きな進歩です。
- 第 7 世代の内蔵グラフィックス (例): Intel HD Graphics 630
- 第 8 世代の内蔵グラフィックス (例): Intel UHD Graphics 630
※モデルによって名称や性能に細かな違いがあります。
消費電力と発熱の変化
cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の違いを考える上で、消費電力と発熱も重要な要素です。一般的に、コア数が増え、性能が向上すると、消費電力や発熱も増加する傾向があります。第 8 世代CPUは、第 7 世代に比べてTDP(熱設計電力)が若干上昇しているモデルも見られます。
これは、高性能化の代償とも言えますが、それ以上に効率が改善されているため、性能あたりの消費電力はむしろ向上している場合が多いです。ただし、高性能なCPUを搭載するPCでは、冷却性能もしっかり考慮されているか確認することが大切です。
- 消費電力の傾向:
- 第 7 世代: 比較的抑えられている
- 第 8 世代: 性能向上に伴い、若干上昇傾向
- 発熱の傾向:
- 第 7 世代: 比較的穏やか
- 第 8 世代: 高負荷時には注意が必要な場合も
対応マザーボードとプラットフォームの違い
cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の違いを理解する上で、無視できないのが対応するマザーボード(PCの基盤となる部品)の違いです。第 7 世代CPUはLGA 1151ソケットのIntel 200シリーズチップセット搭載マザーボードを、第 8 世代CPUはLGA 1151ソケットのIntel 300シリーズチップセット搭載マザーボードを基本とします。※一部例外もあります。
これは、CPUを交換する際に、マザーボードも一緒に交換する必要がある場合があることを意味します。現在のPCが第 7 世代CPU搭載で、第 8 世代CPUにアップグレードしたいと考えている場合は、マザーボードの互換性を必ず確認しましょう。
| 世代 | 対応チップセット (主なもの) |
|---|---|
| 第 7 世代 | Intel 200シリーズ (例: Z270, H270, B250) |
| 第 8 世代 | Intel 300シリーズ (例: Z370, H370, B360) |
価格帯とコストパフォーマンス
cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の違いは、当然ながら価格にも影響します。一般的に、新しい世代のCPUほど価格は高くなる傾向にあります。しかし、第 8 世代CPUは、その性能向上を考慮すると、コストパフォーマンスに優れた選択肢となる場合が多いです。
例えば、同じ価格帯で比較した場合、第 8 世代CPUの方がより高いマルチタスク性能やゲーム性能を発揮することが期待できます。もちろん、用途によって最適なCPUは異なりますので、ご自身の予算と目的に合わせて検討することが重要です。
- 第 7 世代CPU:
- 価格帯: 比較的安価
- コストパフォーマンス: 基本的な作業なら十分
- 第 8 世代CPU:
- 価格帯: 第 7 世代より高め
- コストパフォーマンス: 高い作業をするなら非常におすすめ
cpu 第 7 世代 と 第 8 世代 の違いは、PCの性能を大きく左右する重要なポイントです。第 8 世代CPUの登場は、PCのパフォーマンスを一段階引き上げたと言えるでしょう。新しいPCの購入を検討している方も、現在のPCのアップグレードを考えている方も、この違いを理解して、より快適なパソコンライフを送ってください。