「美容院と理容院、どっちに行けばいいの？」と思ったことはありませんか？ 実は、美容院と理容院には、法律で定められた明確な違いがあります。この違いを知っておくと、自分が受けたいサービスにぴったりの場所を選べるようになりますよ！ 今回は、 美容 院 と 理容 院 の 違い を分かりやすく解説します。
サービス内容で見る美容院と理容院の違い
まず、一番わかりやすいのは、提供しているサービスの内容です。美容院は、髪を美しくすることを目的としており、カット、カラー、パーマ、トリートメントなど、いわゆる「おしゃれ」のための技術が中心です。一方、理容院は、髪を切るだけでなく、顔そりやシェービング、眉毛の手入れなど、身だしなみを整えることに特化しています。
具体的に、提供できるサービスを比較してみましょう。
- 美容院でできること:
- ヘアカット（ボブ、ロング、ショートなど、様々なスタイル）
- ヘアカラー（白髪染め、おしゃれ染め、ハイライトなど）
- パーマ（デジタルパーマ、エアウェーブ、コールドパーマなど）
- トリートメント（ダメージケア、サラサラ、ツヤツヤなど）
- ヘアセット（結婚式やお祭りなど、特別な日のためのセット）
- 理容院でできること:
- ヘアカット（短髪、ツーブロックなど、男性的なスタイルが多い）
- 顔そり（ひげそり、うぶ毛そり、角質ケア）
- 眉毛の手入れ
- パーマ（一部の店舗では可能）
このように、美容院は「美しくなる」ための多様なメニューがあり、理容院は「清潔感のある身だしなみ」を整えることに重点を置いていると言えます。 どちらを選ぶかは、あなたがどんな仕上がりを求めているかで決まります。
法律上の資格と目的の違い
美容院と理容院の違いは、提供するサービスだけでなく、施術者の資格にも関係しています。これは、法律で定められた「美容師」と「理容師」という、それぞれ異なる国家資格に基づいているからです。
美容院で働く人は「美容師免許」を持っています。美容師免許は、髪の結髪、切断、染色、脱色、脱染、パーマネントウェーブなど、頭髪に行う化粧を行う技術を証明するものです。一方、理容院で働く人は「理容師免許」を持っています。理容師免許は、刈り上げ、結髪、染毛、顔そりなどの技術を証明するものです。
つまり、法律上、美容師は「髪を美しくするための技術」に特化しており、理容師は「髪を切る技術」に加えて「顔そり」などの技術も認められています。この資格の違いが、提供できるサービス内容の差にもつながっているのです。
ターゲット層と雰囲気の違い
一般的に、美容院は女性客が中心で、店内は明るくおしゃれな雰囲気であることが多いです。雑誌やソファが置かれており、リラックスして過ごせる空間づくりがされています。最新のトレンドを取り入れたスタイル提案や、髪の悩みに寄り添うカウンセリングも充実しています。
一方、理容院は男性客が中心で、店内は落ち着いた、昔ながらの床屋さんのような雰囲気のところが多いです。雑誌は男性誌が中心で、椅子も男性が座りやすいように設計されています。短髪でさっぱりしたい、ひげをきれいに剃ってほしい、といったニーズに応えてくれます。
料金体系と施術時間の目安
料金体系も、お店やサービス内容によって異なりますが、一般的に美容院の方が、カットだけでなくカラーやパーマ、トリートメントなど、多様なメニューがあるため、料金設定も幅広いです。カットのみであれば、理容院の方がリーズナブルな場合が多い傾向にあります。
施術時間についても、美容院ではカットだけでなく、カラーやパーマなど、複数の施術を同時に行うことも多いため、時間がかかることがあります。理容院のカットは、比較的短時間で終わることが多いです。
顔そり（シェービング）ができるのはどちら？
「顔そり」は、理容師にしか認められていないサービスです。そのため、顔そりもしてもらいたい場合は、理容院を選ぶ必要があります。美容院では、顔そりは法律上行うことができません。ただし、最近では、美容院でも「顔剃り」という名前で、うぶ毛処理のようなサービスを提供しているところもありますが、これは理容師免許を持った人が、理容院の設備で行うものとは異なります。
まとめ：どちらのお店を選ぶべきか？
美容院と理容院の大きな違いは、提供できるサービス内容と、施術者の資格です。もし、あなたが最新のヘアスタイルにしたい、髪の色を変えたい、トリートメントで髪質を改善したい、といった「美しさ」を追求したいのであれば、美容院がおすすめです。一方、さっぱりとした短髪にしたい、ひげをきれいに剃ってほしい、といった「身だしなみ」を整えたいのであれば、理容院が適しています。
どちらのお店にもそれぞれの良さがあります。自分のなりたいイメージや、受けたいサービスを明確にして、ぴったりのサロンを選んでみてくださいね！