「ロキソプロフェン」と「ロキソニン」、この二つの名前を聞いたことがある人も多いはず。実は、この二つの名前には、 ロキソプロフェン と ロキソニン の違い を理解する上で、とても重要な関係があります。簡単に言うと、ロキソニンはロキソプロフェンという薬の「商品名」なのです。
薬の「成分名」と「商品名」って何？
まず、薬には「成分名」と「商品名」があるということを知っておきましょう。成分名というのは、薬の主役となる「化学物質の名前」のことです。一方、商品名というのは、製薬会社がその薬を売り出すときに付けた「ブランド名」のようなものです。ですから、 ロキソプロフェン と ロキソニン の違い は、成分名と商品名の違い、ということになります。
例えば、風邪薬でよく聞く「バファリン」も、成分名で言うと「アスピリン」や「アセトアセトアミノフェン」などが含まれています。このように、同じような効果を持つ薬でも、商品名が違うと別の薬のように感じてしまうことがあるのです。ロキソプロフェンも、そういった成分名の一つなんですね。
- 成分名：薬の主役の物質の名前
- 商品名：製薬会社がつけたブランド名
ロキソニンは、このロキソプロフェンという成分が主に入っている、とても有名な薬の商品名なのです。だから、ロキソニンを飲めば、ロキソプロフェンという成分が体に入ることになります。
ロキソニン＝ロキソプロフェン？
それでは、具体的にロキソニンはどのような薬なのでしょうか。ロキソニンは、先ほども説明したように、ロキソプロフェンという成分を主剤とした「解熱鎮痛薬」です。つまり、熱を下げたり、痛みを和らげたりする効果があります。
ロキソプロフェン と ロキソニン の違い を考える上で、これは非常に重要なポイントです。ロキソニンという名前で売られている薬には、必ずロキソプロフェンという成分が入っていると覚えておきましょう。逆に、ロキソプロフェンという名前だけを見ても、それがどの商品名なのかはすぐには分かりません。様々な製薬会社が、ロキソプロフェンを主成分とした薬を、それぞれ違う商品名で販売しているからです。
たとえば、以下のような関係性になります。
| 成分名 | 代表的な商品名 |
| ロキソプロフェン | ロキニン、ロキナル」など（※） |
（※「ロキナル」は例であり、実際には様々な商品名があります。）
このように、ロキソニンは、ロキソプロフェンという成分の「代表選手」のような存在だと言えます。
ロキソニン（ロキソプロフェン）の種類
ロキソニンという商品名で売られている薬にも、実はいくつか種類があります。もちろん、どれも主成分はロキソプロフェンなのですが、剤形（薬の形）や、含まれる他の成分が少しずつ異なります。 ロキソプロフェン と ロキソニン の違い をより深く理解するために、この点も押さえておきましょう。
まず、一番よく見かけるのが「錠剤」です。これは、口から飲んで水で流し込むタイプですね。その他にも、
- 「ロキニンS」のような、より手軽に購入できる市販薬
- 「ロキニン」という、医師の処方が必要な医療用医薬品
といった区別もあります。市販薬と医療用医薬品では、含まれるロキソプロフェンの量や、配合されている他の成分が異なる場合があります。
また、最近では、湿布薬としても「ロキソニン」が販売されています。これは、皮膚に貼ることで、痛みの原因に直接作用するタイプです。これらの違いも、厳密に言えば「ロキソニン」という商品名の中でのバリエーションということになります。
ロキソニン（ロキソプロフェン）の効果
ロキソニン（ロキソプロフェン）の主な効果は、先ほども触れたように「解熱」と「鎮痛」です。具体的にどのような痛みに効果があるのか、見ていきましょう。
- 頭痛 ：ズキズキするような痛みに
- 生理痛 ：月経時の下腹部や腰の痛み
- 歯痛 ：歯が痛むときの緩和
- 関節痛 ：肩や膝などの関節の痛み
- 筋肉痛 ：運動などで生じる筋肉の痛み
- 腰痛 ：腰の重さや痛みを和らげる
- 神経痛 ：体の末端で起こるピリピリ、チクチクするような痛み
これらの痛みに対して、ロキソプロフェンは、体内で痛みや炎症を引き起こす物質（プロスタグランジン）の生成を抑えることで、効果を発揮します。熱を下げる効果も、このプロスタグランジンの働きを抑えることによります。
ロキソニン（ロキソプロフェン）の注意点
ロキソニン（ロキソプロフェン）は、効果的な薬ですが、使用する上でいくつか注意しておきたい点があります。 ロキソプロフェン と ロキソニン の違い とは直接関係ありませんが、安全に薬を使うためにとても大切です。
まず、胃腸への負担です。ロキソプロフェンは、胃の粘膜を傷つけてしまう可能性があります。そのため、空腹時の服用は避け、食後に服用するようにしましょう。もし、胃の調子が悪くなった場合は、すぐに服用を中止し、医師や薬剤師に相談してください。
また、アレルギー体質の方や、過去に薬でアレルギーを起こしたことがある方も注意が必要です。服用前に、必ず成分表示を確認し、心配な場合は専門家に相談するようにしましょう。
さらに、他の薬との飲み合わせにも注意が必要です。特に、他の解熱鎮痛薬や、血液をサラサラにする薬などを服用している場合は、必ず医師や薬剤師に伝えてください。予期せぬ副作用が出てしまう可能性があります。
- 食後に服用する
- 胃の不調を感じたら中止する
- アレルギー歴のある方は注意
- 他の薬との飲み合わせを確認する
ロキソニン（ロキソプロフェン）を市販薬で買う場合
ロキソニンは、ドラッグストアなどで購入できる市販薬としても販売されています。この場合、医療用医薬品とは異なり、薬剤師のいるお店でしか購入できません。これは、先ほども説明したように、市販薬には一般用医薬品としての基準があり、安全な使用のために専門家の説明が必要だからです。 ロキソプロフェン と ロキソニン の違い というよりは、市販薬としての「位置づけ」を理解することが大切です。
市販のロキソニンを選ぶ際は、パッケージに書かれている「第1類医薬品」という表示を確認してください。これは、効果が高い分、使用上の注意も多い薬であることを意味します。薬剤師さんに、症状や他に飲んでいる薬などをしっかりと伝え、適切なアドバイスをもらいましょう。
また、市販薬の中にも、ロキソプロフェン以外の成分が含まれているものもあります。自分の症状に合ったものを選ぶためには、薬剤師さんに相談するのが一番確実です。
まとめ：ロキソプロフェンとロキソニン、その関係性
ここまで、 ロキソプロフェン と ロキソニン の違い について詳しく解説してきました。簡単にまとめると、ロキソニンはロキソプロフェンという「成分名」の薬の代表的な「商品名」です。どちらも同じように、痛みや熱を和らげる効果を持っています。薬を選ぶ際には、成分名と商品名の違いを理解しておくと、より自分に合った薬を見つけやすくなるでしょう。
薬は正しく使えば、私たちの生活を助けてくれる頼もしい味方です。今回学んだことを参考に、安全に、そして効果的に薬を利用してくださいね。