貴社と御社の違い、これでバッチリ！ビジネス会話の超基本

「貴社」と「御社」、どちらも会社を指す言葉ですが、実は使い分けがあるのをご存知ですか？この二つの言葉の「貴社と御社の違い」を理解することは、ビジネスシーンで失礼なく、スムーズにコミュニケーションをとるためにとても大切です。今回は、この「貴社と御社の違い」を分かりやすく解説していきます。

「貴社」と「御社」の基本的な使い分け

「貴社」と「御社」は、どちらも相手の会社を敬って呼ぶ言葉です。しかし、その使い分けには明確なルールがあります。 この違いを知っているだけで、あなたのビジネスコミュニケーションは格段に洗練されます。

貴社（きしゃ） ：主に 書き言葉 で使われます。手紙やメール、契約書など、文字として残る場面で使うのが一般的です。
御社（おんしゃ） ：主に 話し言葉 で使われます。電話や面接、会議など、口頭で相手の会社を指す場合に用います。

例えば、メールで「貴社の製品についてお伺いしたいのですが」と書くのは正解ですが、電話で「御社のサービスについて教えていただけますか？」と尋ねるのは、より自然な表現です。

場面	使う言葉
手紙・メール・書類	貴社
電話・面接・会話	御社

「貴社」が使われる具体的な場面

「貴社」は、形として残る文章で相手の会社を表現する際に頻繁に登場します。例えば、ビジネス文書を作成する際に、相手の会社名を正確に、かつ敬意を込めて記述したいときに「貴社」が使われます。

例えば、取引先へ送る見積書や請求書、提案書などでは、「貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます」といった定型文で「貴社」が使われます。これは、相手への敬意を示すとともに、ビジネス文書としてのフォーマルさを保つための重要な要素です。

また、契約書や申込書などの法的な文書においても、「貴社」は必須の敬称です。契約内容の確認や、権利義務の所在を明確にするために、正確な言葉遣いが求められます。「貴社」を使うことで、相手との正式な取引関係が確立されていることを示唆します。

ビジネスメールの冒頭
提案書・企画書の署名欄
契約書や申込書の宛名

「御社」が使われる具体的な場面

一方、「御社」は、声に出して相手の会社を呼ぶ場合に活躍します。面接で企業の人事担当者と話すときや、商談の場で相手企業の担当者と意見交換をするときなど、日常的なビジネス会話でよく耳にする言葉です。

面接の場面を想像してみましょう。面接官に「御社の強みは何だと思われますか？」と質問されたとき、応募者は「御社の〇〇という点に魅力を感じております」と答えるのが自然です。このように、相手の会社について質問したり、自分の考えを述べたりする際に「御社」が使われます。

電話での問い合わせも、「御社」が活躍する場面の一つです。例えば、サービス内容について詳しく知りたいときに、「御社のサービスについて、いくつか質問させていただいてもよろしいでしょうか？」のように尋ねることができます。

面接での質疑応答
電話での問い合わせ
商談や会議での発言

「貴社」と「御社」の使い分けを間違えると？

「貴社」と「御社」の使い分けを間違えると、相手に失礼な印象を与えてしまう可能性があります。特に、ビジネスシーンでは、言葉遣いがその人の信頼性や丁寧さを示すため、注意が必要です。

例えば、メールで「御社」と書いてしまうと、少しくだけた印象になり、フォーマルさに欠けると捉えられることがあります。逆に、電話で「貴社」と言ってしまうと、不自然に聞こえたり、相手に「この人はビジネスの場での言葉遣いをよく分かっていないな」と思われたりするかもしれません。

相手への敬意を示すことが、ビジネスコミュニケーションの基本です。 「貴社」と「御社」を適切に使い分けることで、相手に丁寧な印象を与え、良好な人間関係を築くことができます。

間違い例（メール）	正解（メール）
御社のサービスについて、ご連絡いたします。	貴社のサービスについて、ご連絡いたします。
間違い例（電話）	正解（電話）
貴社にお伺いしたいのですが。	御社にお伺いしたいのですが。

「貴社」の「貴」と「御社」の「御」の意味

「貴社」の「貴」は、「貴い（とうとい）」という言葉にも使われるように、尊く、大切なものを指す漢字です。相手の会社を「尊いもの」として敬う気持ちが込められています。

一方、「御社」の「御（おん）」も、尊敬や丁寧を表す接頭語です。例えば、「御主人」「御飯」など、相手や丁寧なものを指す言葉に付けられます。こちらも、相手の会社を敬う気持ちを表しています。

このように、漢字の成り立ちを知ると、それぞれの言葉に込められた敬意の深さがより理解できるでしょう。

貴社：「貴」= 尊い、大切な
御社：「御」= 尊敬、丁寧

「貴社」と「御社」を覚えるための簡単なコツ

「貴社」と「御社」の使い分けを覚えるのは、最初は少し混乱するかもしれませんが、簡単なコツがあります。

「き」→「き」しゃ （書き言葉、キナン＝木南、など）
「お」→「お」んしゃ （お話、お電話、など）

このように、音の響きや、関連する言葉と結びつけて覚えると、記憶に残りやすくなります。

また、普段からビジネスメールや会話を意識して聞いていると、自然と使い分けが身についてきます。色々な場面で「今、どっちを使っているかな？」と考えてみるのも良い練習になります。

さらに、迷ったときは、 「書くなら貴社、話すなら御社」 とシンプルに覚えておくのがおすすめです。これで、ほとんどの場面で迷わずに済むでしょう。

「き」と「か」の音を意識する（きしゃ）
「お」の音を意識する（おんしゃ）
「書く」と「話す」の場面を紐づける

まとめ：「貴社と御社の違い」をマスターして、ビジネスの達人に！

「貴社」と「御社」の「貴社と御社の違い」は、ビジネスシーンでの基本的なマナーです。今回解説したように、

「貴社」は主に書き言葉
「御社」は主に話し言葉

というルールをしっかり理解し、使い分けることで、相手に失礼なく、円滑なコミュニケーションをとることができます。

これらの言葉を正しく使うことは、あなたのビジネスパーソンとしての信頼性を高めることにも繋がります。ぜひ、今日から意識して使ってみてください。きっと、あなたのビジネスコミュニケーションがよりスムーズになるはずです！

「貴社と御社の違い」をマスターして、自信を持ってビジネスの場に臨みましょう！