「インストール」と「ダウンロード」、似ているようで実は違うこの二つの言葉。パソコンやスマホを普段から使っている皆さんなら、一度は耳にしたことがあるはずです。今回は、この「インストール と ダウンロード の 違い」を、分かりやすく、そして詳しく解説していきますね！
ダウンロードって何？
まず、「ダウンロード」から説明しましょう。ダウンロードとは、インターネット上にあるデータ（音楽、動画、アプリ、ウェブサイトの情報など）を、自分のパソコンやスマホに「取り込む」作業のことです。例えるなら、お店で欲しいものをカゴに入れてレジで買う、そんなイメージでしょうか。インターネットという大きな倉庫から、必要なものを自分の家（パソコンやスマホ）に持ってくる、それがダウンロードです。
ダウンロードの主な目的は、以下の通りです。
- インターネットで閲覧するウェブサイトの情報を一時的に保存する
- 音楽や動画をオフラインで楽しむために保存する
- 後で使う可能性のあるファイルを手元に置いておく
ダウンロードしたファイルは、そのままでは使えない場合もあります。例えば、ソフトウェアのインストーラーをダウンロードした場合、それを実行する「インストール」という次のステップが必要になります。
| ダウンロード | 特徴 |
|---|---|
| インターネットから | データを自分の機器に取り込む |
| 一時的または永続的 | 利用目的によって保存期間が異なる |
インストールって何？
次に、「インストール」です。インストールは、ダウンロードしたファイル（特にプログラムやアプリ）を、自分のパソコンやスマホで「使えるように設定する」作業のことです。ダウンロードが「物を買う」ことだとすると、インストールは「買ったものを組み立てて、すぐに使える状態にする」作業と言えるでしょう。これにより、初めてそのプログラムやアプリが起動し、機能を発揮できるようになります。
インストールのステップは、一般的に以下のようになります。
- ダウンロードしたインストーラーファイルを実行する。
- 使用許諾契約に同意する。（「はい」とか「同意する」を押すやつですね）
- インストール先のフォルダなどを選択する。（通常は自動で決まります）
- インストール完了を待つ。
インストールを完了させないと、せっかくダウンロードしたアプリも使うことができません。
ダウンロードとインストールの関係性
「インストール」と「ダウンロード」は、密接に関係しています。多くのソフトウェアやアプリは、まずインターネットからダウンロードし、その後インストールという工程を経て、初めて利用可能になります。ダウンロードは「材料集め」、インストールは「料理をする」ようなイメージですね。
例えば、新しいゲームをスマホで遊びたいとします。まず、ゲームのアプリをアプリストアから「ダウンロード」します。ダウンロードが終わると、スマホの本体にアプリが保存されますが、この時点ではまだ遊べません。次に、アプリがスマホで正しく動作するように、自動的に、あるいは手動で「インストール」という作業が行われます。このインストールの完了をもって、初めてゲームを起動して遊ぶことができるのです。
この関係性を理解することは、PCやスマホのトラブルシューティングや、新しいソフトウェアを導入する際に非常に役立ちます。
- ダウンロード : データ（ファイル）をインターネットから自分の端末へ移すこと
- インストール : ダウンロードしたプログラムを端末で実行できるように設定すること
ダウンロードの種類
ダウンロードと一口に言っても、いくつかの種類があります。これは、ダウンロードするデータの種類や目的によって異なります。
- ファイルダウンロード : ウェブサイトから画像ファイル、文書ファイル、プログラムの実行ファイルなどを直接ダウンロードする場合です。
- ストリーミングダウンロード : 動画や音楽を再生しながら、同時にバックグラウンドでデータをダウンロードしていく方式です。YouTubeやSpotifyなどがこれにあたります。
- P2Pダウンロード : 複数のユーザー間でファイルを直接やり取りする方式です。
これらのダウンロード方式は、それぞれメリット・デメリットがあります。例えば、ファイルダウンロードは手元に確実にファイルを残しておけますが、ストリーミングダウンロードは通信環境が良ければすぐにコンテンツを楽しめます。
| ダウンロードの種類 | 概要 | 例 |
|---|---|---|
| ファイルダウンロード | 単一のファイルを保存 | PDFファイル、ZIPファイル |
| ストリーミングダウンロード | 再生と同時にダウンロード | YouTube、Netflix |
インストールの種類
インストールの方法も、ソフトウェアやOSによって多少の違いがあります。基本的な流れは似ていますが、少しだけバリエーションがあります。
- フルインストール : ソフトウェアの全ての機能やコンポーネントをインストールする方法です。
- カスタムインストール : ユーザーが必要な機能だけを選択してインストールする方法です。
- アップグレードインストール : 既存の古いバージョンを新しいバージョンに置き換える方法です。
- クリーンインストール : OSなどをまっさらな状態からインストールする方法で、過去のデータや設定は引き継がれません。
どのインストール方法を選ぶかは、ユーザーの目的や状況によって異なります。例えば、PCの調子が悪い時にクリーンインストールをすると、問題が解決することがあります。
ダウンロードできない時の対処法
「ダウンロードがうまくいかない！」という経験、誰にでもありますよね。そんな時は、いくつか試せる対処法があります。
- インターネット接続の確認 : まずは、Wi-Fiや有線LANがきちんと接続されているか確認しましょう。
- ファイルサイズの確認 : ダウンロードしようとしているファイルが、お使いの端末のストレージ容量に収まるか確認しましょう。
- ブラウザやアプリの再起動 : 一時的な不具合の可能性もあります。
- セキュリティソフトの一時停止 : セキュリティソフトがダウンロードをブロックしている場合があります。（※注意して行ってください）
- 別のネットワークで試す : 別のWi-Fi環境や、スマートフォンのテザリングなどで試してみましょう。
これらの基本的な確認で、意外と問題が解決することが多いです。
インストールできない時の対処法
「ダウンロードはできたのに、インストールができない…」これもよくある悩みです。こちらも、いくつかの対処法があります。
- 管理者権限での実行 : 多くのソフトウェアは、管理者権限がないとインストールできません。インストーラーファイルを右クリックして「管理者として実行」を選んでみましょう。
- OSのアップデート : 古いOSだと、新しいソフトウェアがインストールできないことがあります。OSを最新の状態にアップデートしましょう。
- ディスク容量の確認 : インストールに必要な空き容量が不足している可能性があります。不要なファイルを削除したり、外部ストレージに移動させたりしましょう。
- 他のソフトウェアとの競合 : 稀に、すでにインストールされている他のソフトウェアが原因でインストールできないことがあります。
- インストーラーファイルの再ダウンロード : ダウンロードしたファイル自体が破損している可能性もあります。もう一度ダウンロードし直してみましょう。
それでも解決しない場合は、ソフトウェアの提供元に問い合わせるのが一番確実です。
まとめ：インストール と ダウンロード の違い、もう大丈夫！
いかがでしたでしょうか？「インストール」と「ダウンロード」の違い、そしてそれぞれの役割について、理解が深まったことと思います。ダウンロードはデータを「取り込む」行為、インストールはそのデータを使って「使えるようにする」設定作業。この二つをしっかり区別して覚えることで、パソコンやスマホの操作がもっとスムーズになるはずです。