4 ナンバー と 5 ナンバー の 維持 費 の 違い、徹底解説!

車を所有する上で、必ず気になるのが「維持費」ですよね。特に、普通自動車の「5ナンバー」と、小型自動車の「4ナンバー」では、維持費にどのような違いがあるのでしょうか? この記事では、 4ナンバーと5ナンバーの維持費の違い を、分かりやすく、そして詳しく解説していきます。ご自身のカーライフに合ったナンバーを選び、賢く車を楽しみましょう!

1. ナンバープレートの違いが維持費に与える影響

まず、なぜ「4ナンバー」と「5ナンバー」で維持費が変わってくるのか、その根本的な理由から見ていきましょう。これは、車両の「サイズ」と「用途」によって分類が異なり、それに伴って税金や保険料などが変わってくるためです。 この分類の違いが、維持費に直接的な影響を与えているのです。

具体的には、以下のような点が挙げられます。

  • 車両のサイズ: 4ナンバーは、全長4.7m以下、全幅1.7m以下、全高2.0m以下、総排気量2.0L以下といった、より小さな規格に収まる車両に付けられます。
  • 用途: 4ナンバーは「貨物自動車」としての登録が主となり、荷物を運ぶことを想定されています。一方、5ナンバーは「乗用自動車」として、人々の移動を目的としています。
  • 税金: この用途の違いが、自動車税(種別割)や自動車重量税といった税金に大きく影響します。

例えば、同じくらいの大きさに見えても、登録上の用途が異なると、税金は大きく変わってきます。この基本的な違いを理解することが、維持費の違いを把握する第一歩となります。

2. 自動車税(種別割)で見る維持費の違い

維持費を考える上で、まず最初に思い浮かぶのが「自動車税」ではないでしょうか。4ナンバーと5ナンバーでは、この自動車税(種別割)に顕著な差があります。

4ナンバーの車両は、貨物自動車として扱われるため、自動車税(種別割)が比較的安く設定されています。これは、商用利用を促進する目的もあるためです。

一方、5ナンバーの乗用車は、排気量に応じて税額が決まりますが、一般的に4ナンバーの貨物自動車よりも高くなる傾向があります。例えば、以下のような表で比較してみましょう。

ナンバー 用途 排気量/積載量 年税額(目安)
4ナンバー 貨物自動車 1.5L以下 約11,000円
5ナンバー 乗用自動車 1.0L以下 約7,500円
5ナンバー 乗用自動車 1.5L以下 約8,500円

※上記はあくまで目安であり、実際の税額は年式や条件によって異なります。

このように、同じ排気量でも、ナンバーの種類によって税額が変わってくることがわかります。この差は、数年乗り続けると無視できない金額になっていきます。

3. 自動車重量税に隠された維持費の差

自動車重量税も、維持費を左右する重要な項目です。こちらも、4ナンバーと5ナンバーで違いが出てきます。

自動車重量税は、車両の重量に応じて課税される税金ですが、4ナンバーの貨物自動車は、乗用車に比べて税額が安く設定されていることが多いです。これは、積載量を重視する貨物自動車の特性を考慮したものです。

例えば、車両重量が1トン未満の場合、以下のような税額の違いが見られます。

  1. 4ナンバー(貨物自動車):年間約4,000円
  2. 5ナンバー(乗用自動車):年間約4,000円(エコカー減税適用なしの場合。ただし、エコカー減税の適用が異なってくる場合がある)

※こちらもあくまで目安であり、詳細な税額は最新の情報を確認してください。

初期費用としてかかる自動車重量税も、購入時の負担を減らす要素となります。長期的に見ると、この差も維持費に影響を与えると言えるでしょう。

4. 自賠責保険料の比較:意外な差に注目!

「自賠責保険」は、すべての車に加入が義務付けられている保険です。この保険料にも、4ナンバーと5ナンバーで違いがあります。

一般的に、4ナンバーの貨物自動車の方が、5ナンバーの乗用自動車よりも自賠責保険料が高くなる傾向があります。これは、貨物自動車の利用頻度や、事故のリスクなどを考慮して保険料が設定されているためと考えられます。

例えば、24ヶ月の保険期間で比較すると、以下のような差が出ることがあります。

  • 4ナンバー:約20,000円〜25,000円
  • 5ナンバー:約18,000円〜23,000円

※保険料は、保険会社や加入時期によって変動します。

この差は、車検ごとに支払うことになるため、積み重なると無視できない金額になります。維持費を抑えたい方にとっては、この点も考慮に入れると良いでしょう。

5. 車検費用:構造の違いが影響

車検は、定期的に受ける必要のある大切なメンテナンスであり、これにも費用がかかります。4ナンバーと5ナンバーでは、車検にかかる費用にも違いが生じることがあります。

4ナンバーの車両は、貨物自動車として登録されているため、車検の検査項目が乗用車(5ナンバー)よりも厳しくなる場合があります。特に、積載量に関する部分や、安全基準などが細かくチェックされることがあります。

この検査項目の違いや、部品の点検・交換の必要性から、車検費用が5ナンバー車よりも高くなるケースが見られます。

ただし、最近では、軽貨物車など、4ナンバーでも乗用車に近い感覚で利用できる車両も増えています。そのため、一概にどちらが高いとは言えませんが、購入を検討する際には、車検費用についても確認しておくと安心です。

項目 4ナンバー(貨物) 5ナンバー(乗用)
車検検査項目 積載量、安全基準など 一般的な乗用車基準
車検費用 比較的高くなる傾向 一般的

6. その他:任意保険や税金以外のコスト

ここまで、税金や保険料といった主要な維持費について見てきましたが、他にも考慮すべきコストがあります。

まず、「任意保険」です。一般的に、4ナンバーの貨物自動車は、業務での使用が想定されるため、5ナンバーの乗用自動車よりも保険料が高くなる傾向があります。これは、事故のリスクがより高いと判断されるためです。

また、4ナンバーの車両は、貨物としての側面が強いため、タイヤの摩耗が早かったり、定期的なメンテナンスの頻度が高くなったりする可能性もあります。これにより、消耗品の交換費用などが、5ナンバー車よりも高くつくことも考えられます。

さらに、高速道路の料金なども、車両の種類によって異なる場合があります。例えば、普通車(5ナンバー)と軽自動車(4ナンバーの場合もある)では料金が異なりますので、日常的に高速道路を利用する方は、この点も確認しておくと良いでしょう。

これらの「その他のコスト」も、長期的に見れば維持費に影響を与える要素です。

まとめ:賢い選択のために

4ナンバーと5ナンバーの維持費には、税金、保険料、車検費用など、様々な面で違いがあることがお分かりいただけたかと思います。どちらのナンバーがご自身のカーライフに適しているかは、車の使用目的や頻度によって大きく変わってきます。

もし、荷物を運ぶ機会が多かったり、商用利用を考えているなら、維持費の安い4ナンバーが魅力的かもしれません。一方で、家族での移動や趣味に車を使いたいのであれば、快適性や選択肢の広さから5ナンバーが適しているでしょう。

この記事が、4ナンバーと5ナンバーの維持費の違いを理解し、ご自身にとって最適な車選びをするための一助となれば幸いです。

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