戸籍 謄本 と 抄本 の 違い パスポート:あなたの疑問をスッキリ解決!

パスポート申請やその他の手続きで「戸籍謄本(こせきとうほん)」と「戸籍抄本(こせきしょうほん)」という言葉を聞いたことはありませんか?「どっちが必要なの?」と迷ってしまうことも多いはず。ここでは、 戸籍謄本と抄本の違い、そしてパスポート申請との関係 を分かりやすく解説します。この情報で、あなたの疑問をスッキリ解消しましょう!

戸籍謄本と抄本、一体何が違うの?

まず、一番大事なのは「戸籍謄本」と「戸籍抄本」は、どちらも「戸籍」という、日本国民の身分関係(生まれたり、結婚したり、亡くなったりといったこと)を記録した公的な書類であるということです。では、何が違うのかというと、その「記載されている内容の範囲」なんです。

  • 戸籍謄本(全部事項証明書): 戸籍に記載されている「全員」の情報がすべて記載されています。
  • 戸籍抄本(個人事項証明書): 戸籍に記載されている「一部の人」の情報だけが記載されています。
つまり、戸籍謄本は「全部入り」、戸籍抄本は「一部だけ」と考えると分かりやすいでしょう。 パスポート申請においては、原則として戸籍謄本(全部事項証明書)が必要となる場合が多い ですが、申請する市区町村や状況によっては抄本で認められることもあります。

書類名 記載内容 パスポート申請
戸籍謄本 戸籍に記載されている全員の情報 原則必要
戸籍抄本 戸籍に記載されている一部の人(特定の個人)の情報 状況による

パスポート申請で戸籍謄本が必要な理由

パスポートを申請する際、なぜ戸籍謄本が必要になるのでしょうか。それは、パスポートが「日本国民であることを証明する」ための大切な書類だからです。戸籍謄本には、あなただけでなく、あなたの親や兄弟姉妹など、戸籍に入っている全員の身分関係が記載されています。これにより、申請者が本当に日本国民であり、戸籍上の情報と一致しているかを確認できるのです。

  1. 日本国民であることの証明: パスポートは外国に行くときに必要な公的な証明書です。そのため、申請者が間違いなく日本国民であることを証明する必要があります。
  2. 身分関係の確認: 結婚や離婚、親権など、戸籍には様々な身分関係が記録されています。これらの情報がパスポート申請時に重要となる場合があります。
  3. 不正取得の防止: 戸籍謄本で厳密に本人確認を行うことで、なりすましなどの不正なパスポート取得を防ぐことができます。
パスポート申請では、あなたの身元を正確に証明するために、戸籍謄本(全部事項証明書)の提出が求められる のです。

例えば、以下のようなケースで戸籍謄本が役立ちます。

  • 氏名の変更: 結婚などで氏名が変わった場合、戸籍謄本でその変更の経緯を確認できます。
  • 本籍地の確認: パスポートには本籍地も記載されるため、戸籍謄本で正確な本籍地を確認します。
  • 親子関係の確認: 未成年者のパスポート申請など、親子関係の証明が必要な場合にも利用されます。

戸籍抄本(個人事項証明書)が使われる場面

では、戸籍抄本はどのような場面で使われるのでしょうか。戸籍抄本は、戸籍に記載されている特定の個人の情報だけを抜き出したものです。そのため、例えば「自分の親の戸籍情報だけが必要」「自分の兄弟姉妹の情報だけが必要」といった、特定の人物の情報だけが必要な場合に便利です。

使用場面 内容
相続手続き 特定の相続人の戸籍情報が必要な場合
各種証明 自身の身分証明として、一部の情報のみが必要な場合

パスポート申請においては、原則として戸籍謄本が必要ですが、 「氏名、本籍地、生年月日」の3つの情報が記載されていれば、戸籍抄本でも認められるケース もあります。しかし、これはあくまで例外的な場合であり、事前に申請先の市区町村に確認することが大切です。

戸籍謄本・抄本の取得方法

戸籍謄本や抄本は、本籍地のある市区町村役場で取得するのが一般的です。郵送での請求や、代理人による請求も可能ですが、それぞれに条件や手続きがあります。

  • 本籍地での取得: 市区町村役場の窓口で申請書を記入し、本人確認書類(運転免許証、マイナンバーカードなど)を提示して手数料を支払います。
  • 郵送での取得: 本籍地の市区町村役場に、申請書、本人確認書類のコピー、手数料(郵便小為替など)を同封して郵送します。
  • 代理人による取得: 委任状を持参した代理人が、本人に代わって申請します。
取得する際には、手数料がかかります。 また、発行までに数日かかる場合もあるので、余裕をもって申請しましょう。

パスポート申請以外の戸籍謄本・抄本の用途

戸籍謄本や抄本は、パスポート申請以外にも様々な場面で必要とされます。例えば、以下のような手続きです。

  1. 婚姻届: 結婚する際に、夫婦それぞれの戸籍謄本(または抄本)が必要になります。
  2. 相続手続き: 遺産分割協議や相続税の申告など、相続に関わる手続きでは、故人や相続人の戸籍謄本(または抄本)が必須です。
  3. 各種ビザ申請: 外国籍の方が日本でビザを申請する際や、日本人が外国でビザを申請する際にも、身分関係を証明するために戸籍謄本が必要となることがあります。
これらの手続きにおいても、正確な身分関係を証明するために、戸籍謄本(全部事項証明書)がより確実な書類として求められることが多い です。

まとめ:パスポート申請は戸籍謄本で!

ここまで、戸籍謄本と抄本の違い、そしてパスポート申請との関係について解説してきました。基本的には、パスポート申請には戸籍謄本(全部事項証明書)が必要になることが多いと覚えておきましょう。もし、戸籍抄本で認められるか不安な場合は、必ず申請先の市区町村役場に事前に確認してくださいね。

戸籍謄本や抄本は、あなたの身元を証明する大切な書類です。 正しく理解し、必要な手続きをスムーズに進めましょう!

この情報が、あなたのパスポート申請やその他の手続きの助けになれば幸いです。もし不明な点があれば、遠慮なく役所に問い合わせてみてください。

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