突き指 と 骨折 の 違い:知っておきたい!指のケガの判断ポイント

指をケガしたとき、「これってただの突き指かな?それとも骨折?」と迷うことはよくありますよね。この「突き指 と 骨折 の 違い」を正しく理解することは、適切な処置を受けるためにとても大切です。今回は、それぞれの症状や見分け方について、分かりやすく解説していきます。

突き指と骨折、どう違うの?症状と原因の比較

指をケガしたとき、まず考えられるのは突き指と骨折ですが、これらは原因も症状も異なります。突き指は、指の関節が普段動かない方向に無理に曲がったり伸ばされたりすることで、靭帯(じんたい)が伸びたり、傷ついたりする状態を指します。一方、骨折は、指の骨が折れたり、ひびが入ったりする状態です。どちらも痛みや腫れを伴いますが、重症度や治療法が大きく変わってきます。 正確な診断を受けることが、早期回復への第一歩です。

  • 突き指
    • 原因:関節への急激な外力、不自然な方向への曲がり
    • 症状:痛み、腫れ、内出血、関節の不安定感
  • 骨折
    • 原因:指への強い打撃、転倒時の衝撃
    • 症状:激しい痛み、強い腫れ、変形、動かせない、しびれ

例えば、バスケットボールでボールをキャッチしようとしたときに指が反り返ってしまった場合、突き指の可能性が高いです。しかし、ドアに指を挟んでしまった場合など、強い衝撃が加わった場合は骨折も疑われます。

症状 突き指 骨折
痛み ズキズキする痛み、動かすと痛む 強い、耐え難い痛み
腫れ 腫れることがある 強く腫れることが多い
変形 ほとんどない 指が曲がったり、短くなったりすることがある

痛みの種類と程度で判断!

指のケガで一番気になるのは、やはり「痛み」ですよね。突き指と骨折では、痛みの感じ方や強さが異なることがあります。突き指の場合、関節を動かそうとすると痛みが増すことが多いですが、我慢できないほどの激痛ではないこともあります。それに比べて、骨折の場合は、骨のどこかに強い衝撃が加わっているため、 じっとしていてもズキズキとした強い痛み を感じることが一般的です。

  1. 突き指の痛み :関節のじん帯が傷ついたことによる痛み。関節を動かしたときに「ズキン」と痛む。
  2. 骨折の痛み :骨が折れたり、ひびが入ったりしたことによる直接的な痛み。安静にしていても、ズキズキとした痛みが続くことが多い。

また、指をぶつけた瞬間や、ケガをした直後の痛みの種類もヒントになります。突き指では、瞬間的に「ピキッ」とした痛みを感じることがありますが、骨折の場合は、より鈍く、重い痛みを感じやすい傾向があります。ただし、痛みの感じ方には個人差があるため、痛みの強さだけで判断するのは難しい場合もあります。

見た目の変化に注目!腫れや変形のサイン

指のケガの判断には、見た目の変化も非常に重要です。「腫れ」や「変形」は、骨折している可能性を示すサインとなることがあります。突き指でも腫れることはありますが、骨折の場合は、より広範囲に、そして強く腫れる傾向があります。特に、指が不自然な方向に曲がっていたり、普段よりも短くなっているように見えたりする場合は、骨折を疑うべきです。

  • 腫れ
    • 突き指:関節の周りが少し腫れる程度。
    • 骨折:指全体がパンパンに腫れ上がる。
  • 変形
    • 突き指:指の曲がり具合は正常な範囲内。
    • 骨折:指が曲がっている、ねじれている、短くなっているなどの明らかな変形。

指をぶつけた覚えがないのに、突然腫れてきたり、見た目がいつもと違うなと感じたりした場合も、注意が必要です。これらの変化は、骨に異常が起きているサインかもしれません。

指の動きはどう?動かせるかどうかで判断

指のケガをしたときに、その指をどのくらい動かせるかも、突き指と骨折を見分ける手がかりになります。突き指の場合、痛みはあっても、指を少しずつ動かすことができることが多いです。しかし、骨折している場合は、骨が折れていることによる痛みが強いため、 指を動かそうとすると激痛が走り、ほとんど動かせない ことがほとんどです。

  1. 指を動かせるか?
    • 突き指:多少の痛みがあっても、ゆっくり動かせる。
    • 骨折:激痛のため、ほとんど動かせない。

「痛くて指が動かない!」という場合は、骨折の可能性が高いと考えてください。無理に動かそうとすると、さらに症状を悪化させる恐れがあります。

しびれや感覚の違いに注意!

指のケガでは、痛みだけでなく、「しびれ」や「感覚の麻痺」を感じることもあります。突き指の場合、まれに一時的なしびれを感じることもありますが、骨折の場合は、骨折した部分の神経が圧迫されたり、傷ついたりすることで、 しびれや感覚が鈍くなる ことがあります。特に、指先が冷たい感じがする、触っても感覚が鈍いといった症状があれば、骨折の可能性を疑い、早めに医療機関を受診しましょう。

症状 突き指 骨折
しびれ まれに一時的なもの 神経の圧迫や損傷によるしびれ、感覚鈍麻
冷感 ほとんどない 血行が悪くなり、冷たく感じることがある

これらの症状は、指の内部で何らかの異常が起きているサインです。放置せずに、専門家の意見を聞くことが大切です。

ケガをした瞬間の状況から推測する

指をケガしたときの状況も、突き指か骨折かを判断する上で重要な情報となります。例えば、スポーツ中にボールが指に当たった、転んだときに手をついた、といった場合は、突き指の可能性が高いでしょう。しかし、ドアに指を挟んでしまった、重い物を落として指にぶつけた、といった 強い衝撃が直接加わった場合 は、骨折の可能性も十分に考えられます。

  • 突き指をしやすい状況
    • スポーツでのボールキャッチミス
    • 指をぶつける
    • 不自然な方向に指が曲がる
  • 骨折をしやすい状況
    • ドアに指を挟む
    • 高いところから落ちた手をつく
    • 重い物を落とす

ケガをした時の状況を思い出し、どのような力が加わったのかを把握しておくことは、医師に症状を伝える際にも役立ちます。

まとめ:迷ったら医療機関へ!

突き指と骨折の違いについて、症状や原因、見た目の変化など、様々な角度から見てきました。しかし、自己判断は危険です。痛みが強い、腫れがひどい、指が動かせない、見た目が明らかにいつもと違う、といった場合は、迷わず整形外科などの医療機関を受診しましょう。専門家による正確な診断と適切な治療を受けることが、指の早期回復のために最も大切です。

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