【徹底解説】8700 と 8700k の 違い、知っておくべきポイントをわかりやすく!

パソコンを自作したり、購入したりする際に、CPUの名前で「Intel Core i7-8700」と「Intel Core i7-8700K」という型番を目にしたことはありませんか?この二つのCPU、名前が似ているだけに、一体どんな違いがあるのか、 8700 と 8700k の 違い をしっかり理解しておくことは、あなたのPC選びやパフォーマンス向上に大きく関わってきます。

「K」の有無がパフォーマンスを分ける!クロック周波数とオーバークロックの秘密

まず、最も大きな違いは、CPUの「クロック周波数」と「オーバークロック」への対応です。CPUのクロック周波数とは、CPUが1秒間にどれだけの処理を行えるかを示す数値で、これが高いほど、より高速な処理が可能になります。8700Kは、8700に比べて、より高いクロック周波数で動作するように設計されています。これは、PCゲームや動画編集といった、高い処理能力を要求する作業において、目に見えるパフォーマンスの違いとなって現れます。

そして、「K」が付いているモデルの最大の特徴は、 「オーバークロック」が可能 なことです。オーバークロックとは、CPUの定格以上の速度で無理やり動作させる技術のこと。これを行うことで、さらにパフォーマンスを引き上げることができます。ただし、オーバークロックはCPUに大きな負荷をかけるため、十分な冷却対策や知識が必要になります。8700は、このオーバークロックには対応していません。

  • Intel Core i7-8700
    • 定格クロック周波数: 3.2GHz
    • ブーストクロック周波数: 4.6GHz
    • オーバークロック: 非対応
  • Intel Core i7-8700K
    • 定格クロック周波数: 3.7GHz
    • ブーストクロック周波数: 4.7GHz
    • オーバークロック: 対応

消費電力と発熱の違い:快適なPC環境のために

クロック周波数が高く、オーバークロックまで可能な8700Kは、当然ながら8700よりも消費電力が大きくなります。これは、CPUがより多くの電気を必要とするためです。消費電力が増えれば、それに伴って発熱量も増加します。したがって、8700Kを搭載したPCでは、CPUクーラーなどの冷却性能がより重要になってきます。十分な冷却ができないと、CPUの性能が低下したり、故障の原因になったりすることもあるため、 PCケースのエアフローやCPUクーラー選びには注意が必要 です。

一方、8700は8700Kに比べて消費電力が低く、発熱も抑えられています。そのため、特別な冷却装置を用意しなくても、安定した動作が期待できます。普段使いや、そこまで高い負荷のかからない作業が中心であれば、8700でも十分なパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。

表で、おおよその消費電力(TDP: Thermal Design Power)の違いを見てみましょう。

CPU TDP (W)
Intel Core i7-8700 65W
Intel Core i7-8700K 95W

内蔵グラフィックスの性能:グラフィックボードなしでも使える?

CPUには、映像を出力するための「内蔵グラフィックス」が搭載されているモデルがあります。8700と8700Kの両方とも、Intel UHD Graphics 630という同じ内蔵グラフィックスを搭載しています。そのため、 グラフィックボード(GPU)を別途用意しなくても、画面に映像を出力してPCを操作することは可能 です。

しかし、内蔵グラフィックスの性能は、高度な3Dゲームや専門的な映像編集などには向いていません。これらの作業を快適に行いたい場合は、高性能なグラフィックボードの追加が必須となります。8700も8700Kも、内蔵グラフィックスの性能自体に大きな差はありません。

  1. 画面出力はどちらのCPUでも可能。
  2. 軽い作業(動画視聴、Webブラウジング)なら内蔵グラフィックスで十分。
  3. ゲームや動画編集など、負荷の高い作業にはグラフィックボードが必要。

価格帯の違い:コストパフォーマンスを考える

一般的に、より高性能でオーバークロックに対応している8700Kの方が、8700よりも価格は高くなります。これは、製造コストや付加価値の違いによるものです。 「8700 と 8700k の 違い」を理解した上で、自分の予算やPCの使い方に合った方を選ぶことが重要 です。

もし、最新のゲームを最高設定でプレイしたい、あるいはプロフェッショナルなクリエイター活動を行いたいのであれば、追加投資をしてでも8700Kを選ぶ価値はあるかもしれません。しかし、普段使いや、そこまで高いスペックを要求しないのであれば、8700で十分な場合も多く、その分コストを抑えることができます。

マザーボードとの相性:互換性をチェックしよう

CPUをマザーボードに取り付ける際には、CPUソケットという部分に互換性があるかを確認する必要があります。8700と8700Kは、どちらも同じ「LGA 1151」というソケット形状を採用しています。しかし、 8700Kのオーバークロック機能をフルに活用したい場合は、より高品質で、オーバークロックに対応したチップセット(例:Intel Z370、Z390など)を搭載したマザーボードを選ぶ必要 があります。

「H310」や「B360」といったチップセットのマザーボードでも8700Kは動作しますが、オーバークロックはできません。8700であれば、これらのチップセットでも問題なく動作し、オーバークロックを気にしないのであれば、より安価なマザーボードも選択肢に入ってきます。

まとめ:あなたのPCライフを豊かにする選択

「8700 と 8700k の 違い」は、主にパフォーマンス、消費電力、そしてオーバークロックへの対応にあります。8700Kは、より高いパフォーマンスを求めるユーザーや、PCの限界に挑戦したいオーバークロッカー向けのCPUと言えます。一方、8700は、安定した性能と手軽さを求める一般的なユーザーにとって、非常に優れた選択肢となります。

どちらのCPUを選ぶかは、あなたのPCで何をしたいのか、そしてどのくらいの予算をかけられるのかによって決まります。この記事が、あなたの最適なCPU選びの一助となれば幸いです。

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