OneDrive と OneDrive for Business の違いを徹底解説!あなたはどっちを使うべき?

「OneDrive」と「OneDrive for Business」、名前は似ているけれど、一体何が違うの? この記事では、 onedrive と onedrive for business の違い を、普段使いと仕事で分けて考えて、分かりやすく解説していきます。どちらを選べばいいか迷っているあなた、必見です!

個人向けOneDriveと法人向けOneDrive for Business:何が違うの?

まず、一番大きな違いは「誰が使うためのサービスか」という点です。個人向けのOneDriveは、私たち一般のユーザーが、写真や個人的なファイルを保存したり、友達と共有したりするために設計されています。一方、OneDrive for Businessは、会社などの組織で利用するために、より高度なセキュリティや管理機能が備わっています。

この違いを理解することは、あなたのデータ管理やセキュリティにおいて非常に重要です。

具体的に見ていきましょう。

  • ストレージ容量:
  • 個人向けOneDrive:無料プランで5GB。有料プラン(Microsoft 365 Personal/Family)で1TBまで増量可能。
  • OneDrive for Business:契約しているMicrosoft 365のプランによりますが、一般的に1ユーザーあたり1TB、またはそれ以上が提供されます。

容量だけ見ると、仕事で使う方が圧倒的に多いように見えますね。

さらに、機能面での違いもあります。

機能 個人向けOneDrive OneDrive for Business
ファイル共有 リンク共有、編集権限設定 組織内共有、外部共有の細かい制御、監査ログ
セキュリティ 基本的な保護 高度な暗号化、データ損失防止(DLP)、多要素認証
管理機能 なし 管理者によるユーザー管理、ポリシー設定、ストレージ管理

ファイル共有の自由度と管理:どっちが上?

ファイル共有の機能は、OneDriveとOneDrive for Businessで大きく異なります。個人向けOneDriveでは、友達や家族と気軽にファイルを共有できます。共有リンクを送るだけで、相手はファイルを見たり、場合によっては編集したりすることも可能です。

しかし、会社で機密情報が書かれたファイルを共有する場合、そうはいきません。OneDrive for Businessでは、誰と、どこまで共有できるのかを、管理者が細かく設定できます。例えば、社内の特定の部署の人だけしか見られないようにしたり、外部の人がダウンロードできないようにしたりといった設定が可能です。これにより、情報漏洩のリスクを減らすことができます。

また、OneDrive for Businessには「監査ログ」という機能があります。これは、「誰が、いつ、どのファイルを、どのように操作したか」という記録を残せる機能です。万が一、不正な操作があった場合でも、原因を追跡するのに役立ちます。

  1. 社内共有: 組織内のメンバーと容易に共有可能。
  2. 外部共有: 管理者の許可があれば、社外の人とも共有できるが、詳細な権限設定が可能。
  3. 共有リンクの有効期限: 一定期間でリンクが無効になるように設定できる。

セキュリティ機能:あなたのデータを守る壁

セキュリティは、OneDriveとOneDrive for Businessを区別する上で、最も重要なポイントの一つです。個人向けOneDriveも基本的なセキュリティ対策はされていますが、OneDrive for Businessは、ビジネスでの利用に特化した、より強力なセキュリティ機能を提供しています。

例えば、OneDrive for Businessでは、「データ損失防止(DLP)」という機能があります。これは、機密情報が含まれるファイルを誤って外部に共有しようとした場合に、警告を出したり、共有をブロックしたりする機能です。これにより、意図しない情報漏洩を防ぐことができます。

また、「多要素認証(MFA)」も、OneDrive for Businessでは標準的に利用できることが多いです。これは、パスワードだけでなく、スマートフォンのアプリやSMSで送られてくるコードなども組み合わせてログインすることで、不正ログインのリスクを大幅に減らすことができます。

さらに、ファイルは保存時も転送時も暗号化されています。これは、万が一データが漏れてしまっても、内容を読み取られないようにするための仕組みです。

  • 暗号化: 保存データ、通信データともに強力な暗号化。
  • アクセス制御: 誰がどのファイルにアクセスできるか、厳密に管理。
  • 監査機能: ファイル操作の履歴を記録し、不正アクセスを検知。

管理機能:組織全体をスムーズに運用するために

OneDrive for Businessには、組織全体でOneDriveを効率的に運用するための管理機能が備わっています。これは、個人で使うOneDriveにはない、大きな特徴です。

IT管理者は、これらの管理機能を使って、ユーザーアカウントの作成・削除、ストレージ容量の割り当て、共有ポリシーの設定など、様々な設定を行うことができます。これにより、組織全体で統一されたルールのもと、安全かつ効率的にファイル共有を行うことが可能になります。

例えば、新入社員が入社した際に、すぐにOneDriveを使えるようにアカウントを作成し、必要なフォルダへのアクセス権限を与えるといった作業を、管理者側で一元管理できます。また、退職者が出た際には、アカウントを停止し、その人の持っていたファイルを安全に引き継ぐといったことも、管理機能を使えばスムーズに行えます。

これらの管理機能があることで、企業はITリソースを有効活用し、セキュリティレベルを維持しながら、従業員の生産性向上につなげることができます。

  1. ユーザー管理: アカウントの追加・削除、権限設定。
  2. ストレージ管理: 組織全体のストレージ使用状況の把握と最適化。
  3. ポリシー設定: 共有ルール、アクセス権限などのポリシーを組織全体に適用。

料金体系:どちらがお得?

料金体系も、OneDriveとOneDrive for Businessでは異なります。個人向けOneDriveは、無料プランから利用でき、さらに多くのストレージ容量や追加機能が必要な場合は、Microsoft 365の個人向けプラン(PersonalやFamily)を契約することで利用できます。これらのプランは、WordやExcelなどのOfficeアプリもセットになっていることが多いです。

一方、OneDrive for Businessは、Microsoft 365の法人向けプラン(Business Basic、Business Standard、Enterprise E3など)に含まれる形で提供されます。これらのプランは、個人向けプランよりも高機能なOfficeアプリや、より高度なセキュリティ・管理機能が含まれているため、当然ながら料金も高めになります。ただし、企業としては、その分得られるメリットも大きいと言えます。

どちらがお得かは、利用目的によって変わってきます。個人で趣味や学習のために使うのであれば、個人向けOneDriveで十分でしょう。しかし、ビジネスで利用するのであれば、OneDrive for Businessの提供する機能やセキュリティは、コストに見合う価値があると判断されることが多いです。

以下は、料金体系のイメージです。

プラン 主な内容 料金イメージ
個人向けOneDrive (無料) 5GBストレージ 無料
Microsoft 365 Personal/Family 1TBストレージ、Officeアプリ 月額数百円〜千円程度
Microsoft 365 Business Basic 1TB OneDrive for Business、Web版Office 月額数百円〜千円程度/ユーザー
Microsoft 365 Business Standard 1TB OneDrive for Business、デスクトップ版Office 月額千円〜二千円程度/ユーザー

連携機能:Microsoftエコシステムとの繋がり

OneDriveとOneDrive for Businessは、どちらもMicrosoftのサービスですが、連携できる範囲や機能に違いがあります。個人向けOneDriveは、主にMicrosoftアカウントと連携し、OutlookやXboxなど、個人で利用するMicrosoftサービスとの連携が中心です。

一方、OneDrive for Businessは、Microsoft 365のビジネス向けサービス群と深く連携しています。例えば、Outlookで送受信した添付ファイルを直接OneDrive for Businessに保存したり、Teamsで共有したファイルを、そのチームのOneDrive for Businessに保存したりといったことが可能です。これにより、仕事で使う様々なツール間でのデータのやり取りがスムーズになり、業務効率の向上につながります。

また、SharePoint Onlineとも密接に連携しています。SharePoint Onlineは、社内ポータルサイトの構築や、チームでの情報共有基盤として使われることが多いサービスですが、SharePoint Onlineで作成されたドキュメントライブラリのファイルは、OneDrive for Businessを通じて同期することができます。これにより、どこからでも最新のファイルにアクセスできるようになります。

連携機能の例:

  • Microsoft Teams: チャットや会議で共有したファイルが、自動的にTeamsのチームサイト(OneDrive for Business)に保存される。
  • SharePoint Online: SharePoint上のドキュメントライブラリをOneDrive for Businessで同期し、ローカルPCでオフラインでも利用可能にする。
  • Outlook: メール添付ファイルをOneDrive for Businessに直接保存。

まとめ:あなたの利用シーンに合わせた選択を

ここまで、OneDriveとOneDrive for Businessの様々な違いを見てきました。重要なのは、どちらが優れているということではなく、あなたの「利用シーン」にどちらが合っているか、ということです。

もしあなたが、個人の写真や動画、趣味のファイルなどを保存・管理したいのであれば、個人向けのOneDriveで十分です。無料プランから始められますし、有料プランでも比較的安価に大容量ストレージを利用できます。

しかし、もしあなたが会社員で、仕事で使うファイルを安全に共有・管理したい、あるいは組織としてファイル管理のルールを統一したいと考えているのであれば、OneDrive for Businessの利用を検討すべきです。高度なセキュリティ機能、管理機能、そして他のビジネスツールとの連携は、ビジネスの生産性と安全性を大きく向上させてくれるでしょう。

どちらを選ぶにしても、クラウドストレージを上手に活用することで、あなたのデジタルライフやビジネスは、もっと便利で安全になるはずです。

この記事が、あなたがOneDriveとOneDrive for Businessの違いを理解し、適切な方を選択するための一助となれば幸いです。

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