「ゲンタシン」と「リンデロン」、どちらも皮膚のトラブルでよく処方されるお薬ですが、実はそれぞれ得意なことや使い方が違うんです。今回は、この「ゲンタシン と リンデロン の 違い」について、分かりやすく、そして詳しく解説していきますね。
ゲンタシンとリンデロン、それぞれの「顔」を知ろう
まず、ゲンタシンとリンデロンの基本的な違いから見ていきましょう。一番大きな違いは、含まれている「有効成分」です。ゲンタシンは「抗生物質」、リンデロンは「ステロイド」という種類のお薬なんです。
抗生物質であるゲンタシンは、細菌が原因で起こる皮膚の感染症、例えばニキビの化膿や傷口のばい菌をやっつけるのが得意です。一方、ステロイドであるリンデロンは、皮膚の炎症を抑えるのが得意。赤みやかゆみ、腫れといった症状を和らげてくれます。
- ゲンタシン:細菌をやっつける!
- リンデロン:炎症を抑える!
どちらのお薬が適しているかは、皮膚のトラブルの原因によって変わってきます。だから、自己判断せずに、お医者さんの指示に従って使うことが とても大切 なんです。
原因別!どっちが効果的?
皮膚のトラブルと言っても、原因は様々ですよね。そこで、それぞれの薬がどんな時に効果的なのか、具体的に見ていきましょう。
- 細菌感染が原因の場合:
- 例えば、虫刺されを掻き壊して細菌が入ってしまったり、とびひになったりした時は、ゲンタシンが効果的です。
- 炎症が原因の場合:
- アトピー性皮膚炎や湿疹、かぶれなどで皮膚が赤くなったり、かゆみがひどい時は、リンデロンがよく使われます。
ただし、炎症があるところに細菌も一緒にいる、ということもよくあります。そんな時は、両方の効果を持つお薬が処方されることもありますよ。
薬の強さ:リンデロンの「ランク」とは?
リンデロンには、いくつかの種類があるのをご存知ですか?これは、リンデロンに含まれるステロイドの「強さ」によるものです。ステロイドは、その効果の強さによってランク分けされており、数字が小さいほど「強い」ステロイドということになります。
| ランク | 強さ | 適した症状 |
|---|---|---|
| Ⅰ(最も強い) | 非常に強い | 重症の皮膚病 |
| Ⅱ | 強い | 重症~中等症の皮膚病 |
| Ⅲ | 普通 | 中等症~軽症の皮膚病 |
| Ⅳ(最も弱い) | 弱い | 軽症の皮膚病 |
お医者さんは、皮膚の症状の重さや、体のどの部分に塗るかなどを考慮して、最適な強さのリンデロンを選んでくれます。
ゲンタシンとリンデロン、併用はできるの?
「ゲンタシンとリンデロン、両方使っても大丈夫?」という疑問を持つ方もいるかもしれません。実は、これらは一緒に処方されることがよくあります。その場合、お医者さんや薬剤師さんの指示通りに使うことが大切です。
例えば、以下のような使い分けが考えられます。
- 別々に塗る場合:
- 朝はゲンタシン、夜はリンデロン、のように時間をずらして塗る指示があることも。
- 混ぜて塗る場合:
- 処方によっては、ゲンタシンとリンデロンを混ぜて1本のチューブに入ったもの(合剤)として処方されることもあります。
勝手に混ぜたり、塗る順番を変えたりするのは絶対にやめましょう。
副作用について知っておこう
どんなお薬にも副作用の可能性があります。ゲンタシンとリンデロンも例外ではありません。
- ゲンタシンの副作用:
- まれに、かぶれたり、アレルギー反応が出ることがあります。
- リンデロンの副作用:
- 長期間使いすぎると、皮膚が薄くなったり、毛細血管が拡張したりすることがあります。また、感染症にかかりやすくなることも。
副作用が出た場合は、すぐに使用を中止し、お医者さんに相談してください。
正しい使い方で効果を最大限に!
ゲンタシンとリンデロンを効果的に使うためには、正しい使い方が重要です。
- 塗る量:
- 一般的には、患部がうっすらと白くなる程度が目安ですが、お医者さんの指示に従ってください。
- 塗る回数:
- 1日数回、と指示されることが多いです。
- 塗る期間:
- 症状が良くなっても、自己判断でやめずに、指示された期間は使い切りましょう。
自己判断での使用中止や延長は、病気を長引かせる原因にもなりかねません。
まとめ:ゲンタシンとリンデロン、あなたの皮膚トラブルに合った選択を
このように、「ゲンタシン と リンデロン の 違い」を理解することは、ご自身の皮膚のトラブルと向き合う上でとても役立ちます。ゲンタシンは細菌をやっつけ、リンデロンは炎症を抑える、という得意分野をしっかり覚えておきましょう。そして何より大切なのは、お医者さんの診断と指示をしっかりと守ること。不明な点があれば、遠慮なく質問してくださいね。