「could」と「was able to」の違いを徹底解説!日本語で分かりやすく!

「could」と「was able to」、どちらも過去の能力や可能性を表すときに使うことができますが、実は意味合いや使い分けにちょっとした違いがあるんです。この違いをしっかり理解することで、英語の表現がぐっと豊かになりますよ。「could」と「was able to」の違いを、日本語で分かりやすく解説していきましょう。

過去の能力を表す「could」と「was able to」

まず、「could」と「was able to」は、どちらも「~できた」という意味で過去の能力を表すことができます。例えば、「私は泳ぐことができた」と言いたいとき、どちらを使っても意味は通じることが多いんです。しかし、この二つには微妙なニュアンスの違いがあり、 状況によってどちらか一方を使う方が自然な場合があります。

一般的に、「could」は、特定の状況に限定されない、継続的な能力や、昔から持っていたスキルを表すのに使われます。例えば、子供の頃からずっと自転車に乗れた、というような場合です。

  • I could ride a bike when I was five. (5歳の時、自転車に乗ることができた。)
  • She could speak French fluently. (彼女は流暢にフランス語を話すことができた。)

一方、「was able to」は、ある特定の状況下で、困難を乗り越えて何かを成し遂げた、というニュアンスが強いです。これは、努力や偶然によって可能になった、という側面を表します。

  1. I was able to finish my homework despite the power outage. (停電があったにもかかわらず、宿題を終えることができた。)
  2. He was able to catch the last train just in time. (彼はぎりぎりで終電に間に合うことができた。)

否定文での使い分け

否定文になると、「could」と「was able to」の使い分けはさらに明確になります。

「couldn't」は、単に「~できなかった」という能力の否定を表します。これは、もともとそういう能力がなかった、あるいは、試みたけれどできなかった、という両方の意味で使えます。

  • I couldn't open the jar. (その瓶を開けることができなかった。)
  • They couldn't agree on a solution. (彼らは解決策に同意できなかった。)

「wasn't able to」は、「couldn't」よりも、 「努力や状況によって、どうしてもできなかった」というニュアンスが強まります。 何か特別な事情があって、その状況では不可能だった、という場合に使われやすいです。

  1. I wasn't able to find my keys anywhere. (どこを探しても鍵を見つけることができなかった。)
  2. She wasn't able to attend the meeting due to illness. (彼女は病気のため、会議に出席することができなかった。)
能力の否定 特定の状況での不可能
couldn't
wasn't able to △(ニュアンスは弱め)

過去の可能性を表す「could」

「could」は、過去の能力だけでなく、過去の可能性を表すときにも使われます。これは、「~できたかもしれない」とか「~したかもしれない」といった、推測や仮定のニュアンスです。

例えば、過去に何かをするチャンスがあったけれど、しなかった、というような場合に、「could have +過去分詞」の形で使われます。これは、後悔の念を含んでいることもあります。

  • I could have gone to the party, but I was too tired. (パーティーに行けたのに、疲れていた。)
  • He could have won the race if he hadn't fallen. (転ばなければ、彼はレースに勝てたかもしれない。)

この「could have +過去分詞」は、「~できたはずなのに」という、実現しなかった可能性を表すのに非常に便利です。単に「~できなかった」という事実を述べるだけでなく、もし~だったらどうなっていたか、という想像を膨らませることができます。

  1. You could have told me earlier! (もっと早く言ってくれればよかったのに!)
  2. We could have avoided this problem if we had planned better. (もっとうまく計画していれば、この問題は避けられたかもしれない。)

「was able to」の制限

「was able to」は、基本的に「~することができた」という、実際に行動できた事実を表します。そのため、可能性や推測を表す「could」のように、「~できたかもしれない」という意味で使われることはありません。

つまり、「was able to」は、過去に実際に達成できたこと、成功したことに焦点を当てた表現だと言えます。それが「could」との大きな違いの一つです。

  • She was able to pass the exam. (彼女は試験に合格することができた。)←事実
  • She could pass the exam. (彼女は試験に合格できたかもしれない。)←可能性

この違いを理解しておくと、文脈に合ったより正確な英語表現ができるようになります。

肯定文での使い分けのポイント

肯定文では、先ほども触れたように、どちらも「~できた」と訳されることが多いですが、使い分けのポイントは「状況」と「ニュアンス」です。

「could」は、より一般的な能力や、過去からの習慣、または特定の状況に限定されない場合に使われます。例えば、子供の頃から得意だったことや、以前から持っていたスキルなどです。

  • He could play the piano beautifully. (彼は美しくピアノを弾くことができた。)←昔からできるスキル
  • I could see the stars clearly last night. (昨夜、星がはっきり見えた。)←その場の状況で可能だったこと

「was able to」は、 ある特定の困難な状況を乗り越えて、実際に成し遂げたこと に焦点を当てます。つまり、努力や幸運があって、初めて可能になった、というニュアンスです。

  1. After a lot of practice, I was able to run a marathon. (たくさんの練習の後、マラソンを走ることができた。)←努力の結果
  2. We were able to find a solution to the problem. (私たちはその問題の解決策を見つけることができた。)←困難を乗り越えた
一般的な能力・習慣 特定の状況での達成
could
was able to △(ニュアンスが弱い)

まとめ:違いを理解して使いこなそう!

「could」と「was able to」の違い、いかがでしたでしょうか?

簡単にまとめると、「could」は過去の一般的な能力や可能性、そして「~できたかもしれない」という推測を表すのに対し、「was able to」は、 特定の状況下で困難を乗り越えて実際に成し遂げたこと を表すことが多いです。否定文では、この使い分けがよりはっきりします。

これらの違いを意識して、英語の文章を読んだり書いたりするときに、「この場合はどちらがより自然かな?」と考えてみてください。そうすることで、英語の理解が深まり、より正確で豊かな表現ができるようになるはずです。ぜひ、今日から意識して使い分けてみてくださいね!

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