「DVDドライブ」と「スーパーマルチドライブ」、最近のパソコンや周辺機器の説明でよく見かけるこの二つ。一体何が違うの？と疑問に思っていませんか？今回は、この「DVDドライブとスーパーマルチドライブの違い」を分かりやすく解説します。知っておくと、ドライブ選びで失敗しませんよ！
DVDドライブって、そもそも何ができるの？
まず、基本的な「DVDドライブ」についてお話ししましょう。DVDドライブは、その名の通りDVD-ROM、DVD-R、DVD-RWといったDVDメディアを読み込んだり、書き込んだりできる装置です。昔はCDも読み書きできるCD/DVDコンボドライブが主流でしたが、現在ではDVDドライブと呼ぶと、CDとDVDの両方に対応しているのが一般的です。
DVDドライブの主な機能は以下の通りです。
- DVD-ROM（市販の映画やゲームソフトなど）の読み込み
- DVD-R/RW（一度だけ書き込み/書き換え可能なDVD）へのデータ書き込み
- DVD-RAM（繰り返し書き換え可能なDVD）の読み書き
DVDドライブは、DVDメディアを扱う上での基本となる装置であり、その対応範囲が限定されているのが特徴です。
スーパーマルチドライブの「スーパー」って、どういう意味？
では、次に「スーパーマルチドライブ」について見ていきましょう。スーパーマルチドライブは、DVDドライブの機能をさらに拡張したものです。名前の通り、「たくさんの種類（マルチ）」のメディアに対応しているのが最大の特徴です。
スーパーマルチドライブが対応しているメディアの種類は、一般的に以下のようになります。
| メディアの種類 | 対応状況 |
|---|---|
| CD-ROM | 読み込み |
| CD-R/RW | 読み書き |
| DVD-ROM | 読み込み |
| DVD-R/RW | 読み書き |
| DVD-RAM | 読み書き |
| DVD+R/RW | 読み書き |
| 8cm DVD | 対応している場合が多い |
このように、スーパーマルチドライブは、DVDフォーマットの中でも「DVD+R/RW」といった、DVD-R/RWとは別の規格のものにも対応しています。
「スーパーマルチ」という言葉は、CDからDVD、そしてDVDの様々な規格まで、とにかく多くの種類の光ディスクを扱えることを示唆しています。
「DVD」と「スーパーマルチ」で、何が一番違うの？
DVDドライブとスーパーマルチドライブの最も大きな違いは、対応できるメディアの種類です。DVDドライブは、主にDVD-R/RWやDVD-RAMといった一般的なDVDメディアに対応していますが、スーパーマルチドライブはそれに加えて、DVD+R/RWといった、少しマイナーな規格のDVDメディアにも対応しています。
具体的に、対応メディアの種類を比較してみましょう。
- DVDドライブ（一般的） : CD-ROM/R/RW、DVD-ROM/R/RW/RAM
- スーパーマルチドライブ : 上記に加え、DVD+R/RW
つまり、DVDドライブでもほとんどの用途には困りませんが、より幅広いDVDメディアを使いたい、あるいは特殊なDVDメディアを扱う可能性がある場合は、スーパーマルチドライブが有利になります。
この「対応メディアの多さ」こそが、DVDドライブとスーパーマルチドライブの核心的な違いと言えるでしょう。
「DVD」ドライブのメリット・デメリット
DVDドライブは、その名の通りDVDメディアを扱うための基本的なドライブです。メリットとしては、比較的安価で入手しやすいこと、そして多くのパソコンに標準搭載されていることが挙げられます。日常的なDVDの視聴や、一般的なDVDへのデータバックアップなどには十分な性能を持っています。
しかし、デメリットとしては、対応できるメディアの種類が限られていることが挙げられます。もし、特殊なDVDメディアを扱いたい場合や、将来的に新しい規格のDVDメディアが登場した場合などには、対応できずに困る可能性があります。
以下にDVDドライブのメリット・デメリットをまとめました。
-
メリット
- 価格が手頃
- 入手しやすい
- 基本的なDVDメディアには対応
-
デメリット
- 対応メディアの種類が限られる
- 特殊なDVDメディアは扱えない場合がある
DVDドライブは、シンプルで使いやすい反面、汎用性には限界があるのが特徴です。
「スーパーマルチ」ドライブのメリット・デメリット
スーパーマルチドライブの最大のメリットは、その高い汎用性です。DVDメディアの種類を問わず、ほとんどのものを読み書きできるため、様々な用途に対応できます。友人から受け取ったDVDがDVD+R形式だったとしても、スーパーマルチドライブなら問題なく読み込めます。
また、将来的なメディア規格の変更にも対応しやすいという安心感もあります。デメリットとしては、DVDドライブに比べて価格がやや高めになる傾向があることが挙げられます。しかし、その分、一台で多くのメディアを扱えるため、長期的に見ればコストパフォーマンスが高いとも言えます。
スーパーマルチドライブのメリット・デメリットは以下の通りです。
-
メリット
- 非常に多くのDVDメディアに対応
- 汎用性が高い
- 将来的なメディア規格にも対応しやすい
-
デメリット
- DVDドライブに比べて価格がやや高め
スーパーマルチドライブは、多様なメディアに対応できる「万能選手」と言えるでしょう。
どちらを選べばいい？目的別の選び方
さて、DVDドライブとスーパーマルチドライブのどちらを選ぶべきか、迷いますよね。あなたの主な用途によって、最適なドライブは変わってきます。
もし、あなたが:
- 市販のDVDを観るのが主
- 自分で撮影した映像などをDVD-Rに焼く程度
- とにかく安く済ませたい
というのであれば、DVDドライブで十分でしょう。多くのDVDドライブはCD-ROM/R/RWにも対応していますので、日常使いには問題ありません。
一方、あなたが:
- 様々な種類のDVDメディアを扱う機会がある
- 友人や知人から様々な形式のDVDを受け取る
- 将来的なメディア規格にも備えておきたい
- ドライブの買い替えはしたくない
という場合は、スーパーマルチドライブを選ぶことを強くお勧めします。後々「あれも焼けない」「これも読み込めない」といった後悔をすることを防げます。
最終的に、どのようなメディアをどれくらいの頻度で使うのかを考えて選ぶのが賢明です。
DVDドライブとスーパーマルチドライブのまとめ
これまでの説明をまとめると、DVDドライブとスーパーマルチドライブの主な違いは、対応できるDVDメディアの種類の多さです。スーパーマルチドライブは、DVD-R/RWだけでなく、DVD+R/RWなど、より多くの規格のDVDメディアに対応しています。
どちらが良いかは、あなたの使い方次第です。基本的な用途であればDVDドライブで十分ですが、より幅広いメディアを扱いたい、将来的な安心感も欲しいという場合は、スーパーマルチドライブがお勧めです。
「DVDドライブとスーパーマルチドライブの違い」を理解して、あなたのPCライフをより快適にしましょう！
この情報が、あなたのドライブ選びの参考になれば幸いです。