"How about" と "What about" の 違い:どっちを使えばいい?例文でスッキリ解説!

日本語で「~はどう?」とか「~についてどう思う?」と尋ねる時、英語では "how about" と "what about" のどちらかを使うことが多いですよね。でも、この二つの表現、実は微妙に使い分けがあって、それが混乱の原因になることも。今日は、この「how about と what about の 違い」を、分かりやすい例文と一緒に、まるで友達に話すみたいに解説していきますよ!

提案や誘い、意見を求める時の「How about?」

"How about?" は、相手に提案をしたり、何かを一緒にどうするか尋ねたり、相手の意見を聞きたい時に頻繁に使われます。何か新しいアイデアを出したり、選択肢を提示したりする場面で、とても役立つフレーズなんです。

例えば、友達と遊びに行く約束をしている時。

  • "Let's go to the park. How about you?" (公園に行こうよ。君はどう?)
  • "I want to eat pizza. How about sushi?" (ピザが食べたいな。お寿司はどう?)

このように、相手の意向を確認したり、別の選択肢を提案したりするのに適しています。 この「how about」は、相手に「~するのはどう?」と、行動を促したり、選択肢を提示したりするニュアンスが強い んです。

また、状況や感想を尋ねる時にも使えます。

  1. "This movie is great. How about the ending?" (この映画、すごくいいよ。結末はどう?)
  2. "I'm tired. How about you?" (私、疲れたよ。君は?)

このように、相手の状況や感想を尋ねることで、会話を広げることができます。

話題を変えたり、確認したりする時の「What about?」

"What about?" は、話題を切り替えたい時や、何かを保留していたことについて再び言及したい時、あるいは相手の状況や意見を尋ねる時に使われます。特定の事柄について、それがどうなっているのか、どうなのかを知りたいという目的があります。

例えば、会議で色々な議題が出た後。

A: "We discussed the budget and the project timeline. (予算とプロジェクトのスケジュールについて話し合いました。)"

B: "What about the marketing strategy?" (マーケティング戦略についてはどうですか?)

このように、まだ話されていない、あるいは保留になっている事柄に焦点を当てて、そのことについて尋ねる時に便利です。

また、自分の状況を伝えた上で、相手の状況や意見を尋ねる場合にも使えます。

自分 "I've finished my homework. (宿題終わったよ。)"
相手 "What about you?" (君は?)

この場合、「私は終わったけど、君は終わったの?」「君の状況はどう?」と、相手の状況を確認したい意図があります。

具体的な提案をしたい時の「How about」

"How about" の最も一般的な使い方は、具体的な提案をすることです。何かを一緒にやろうと誘ったり、選択肢を提示したりする際に、非常に効果的です。

例えば、週末の予定を立てる時。

  • "How about going to the beach this weekend?" (今週末、海に行くのはどう?)
  • "We could watch a movie tonight. How about that?" (今夜、映画を見るのはどうかな。それについてどう思う?)

このように、具体的な行動を提案する際に、相手に「~するのはどう?」と問いかける形で使います。相手の同意を得たい、あるいは相手の意見を聞きつつ、自分の提案を受け入れてもらいたいという気持ちが込められています。

また、料理のメニューを決める時など、選択肢の中から選ぶ場合にも活躍します。

  1. "I'm thinking of pasta for dinner. How about carbonara?" (夕食はパスタにしようと思ってるんだ。カルボナーラはどう?)
  2. "We have chicken and fish. How about chicken?" (鶏肉と魚があるよ。鶏肉はどう?)

これは、いくつかの選択肢がある中で、特定のものを提案する際に「~はどう?」と尋ねる形です。

懸念や心配事を共有する時の「What about」

"What about" は、心配事や懸念事項について言及する際にも使われます。まだ考慮されていない、あるいは見落とされている可能性のある問題点に光を当てたい時に役立ちます。

例えば、計画を進める中で、まだ決まっていないことがある場合。

A: "We have confirmed the venue and the catering. (会場とケータリングは確認しました。)"

B: "That's good. What about the transportation for the guests?" (それはいいね。ゲストの交通手段についてはどう?)

このように、すでに確認されていることとは別に、まだ対応が必要なこと、あるいは確認すべきことについて尋ねています。

また、自分の状況を説明した上で、相手の状況における問題点や、それに伴う影響について尋ねる場合にも使われます。

自分 "I can't come to the meeting tomorrow because I have another appointment. (明日は別の予定があるので、会議に出られません。)"
相手 "Okay. What about the report you were supposed to submit?" (わかった。提出するはずだったレポートはどうするの?)

この場合、自分の都合を伝えた上で、その状況が他の事項にどのような影響を与えるか、あるいはその事項がどうなるのかを尋ねています。

単なる質問、情報収集の「What about」

"What about" は、特定の情報や状況について、単に質問したい場合にも使われます。これは、相手の意見や提案を求めているというよりは、純粋に「それはどうなの?」という情報収集のニュアンスが強いです。

例えば、ある事柄の進捗状況を知りたい時。

  • "I heard you bought a new car. What about its features?" (新しい車を買ったって聞いたよ。その特徴についてはどう?)
  • "The project is going well. What about the deadline?" (プロジェクトは順調に進んでいます。締め切りについてはどうですか?)

ここでは、相手の意見や提案を求めているのではなく、その「特徴」や「締め切り」という情報そのものを知りたいという意図が明確です。

また、ある状況がどうなっているのかを確認する際にも使われます。

  1. "My phone battery is low. What about yours?" (私のスマホのバッテリーが少ないんだ。君のはどう?)
  2. "We've discussed the main points. What about the details?" (主要な点は話し合いました。詳細についてはどうですか?)

これは、相手の状況や、まだ十分に扱われていない部分について、単に情報を求めている状態です。

共通点と使い分けのポイント

さて、ここまで見てきたように、"how about" と "what about" には、それぞれ得意な場面があります。共通点としては、どちらも相手に何かを尋ねる際に使われ、会話を広げるための有効なツールであるということです。しかし、その「尋ね方」に違いがあります。

表現 主な使い方 ニュアンス
How about? 提案、誘い、意見を求める 「~するのはどう?」と行動を促す、選択肢を提示する
What about? 話題の転換、確認、懸念の表明、情報収集 「~についてはどう?」「~はどうなっている?」と特定の事柄について尋ねる

一番の使い分けのポイントは、「提案」や「誘い」をしたい時は "how about"、「特定の事柄についてどうなっているか」を知りたい、あるいは「話題を切り替えたい」時は "what about" を使う ということです。

まとめ

今日は、「how about」と「what about」の違いについて、例文を交えながら解説しました。どちらも日常英会話で頻繁に登場する表現ですが、その使い分けを理解することで、より自然で的確なコミュニケーションができるようになります。今日からぜひ、意識して使ってみてくださいね!

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