「椿(つばき)」と「山茶花(さざんか)」、どちらも冬から春にかけて美しい花を咲かせる植物ですが、実は見分けるのが意外と難しいですよね。でも、ちょっとしたポイントを知っていれば、 椿 と 山茶花 の 違い はすぐにわかります。この違いを知っておくと、お庭や公園で花を見たときに、より一層楽しめるようになるはずです。
葉っぱでわかる!椿 と 山茶花 の 違い
まず、一番わかりやすい見分け方のひとつは「葉っぱ」です。椿の葉は厚みがあって光沢があり、表面はつるっとしています。一方、山茶花の葉は椿に比べて薄く、縁にギザギザ(鋸歯:きょし)が目立ちます。このギザギザの数や鋭さでも、さらに細かく見分けることができますよ。
具体的に比較してみましょう。
- 椿の葉:
- 厚みがある
- 光沢が強い
- 表面がつるっとしている
- 縁のギザギザは細かいか、ほとんど目立たない
- 山茶花の葉:
- 薄い
- 光沢は椿ほど強くない
- 表面に少しざらつきがある
- 縁のギザギザがはっきりしている
この葉っぱの違いを覚えておくことは、椿 と 山茶花 の 違い を正確に理解する上で非常に重要です。
花びらの形と散り方で違いを見抜こう
次に、花そのものにも違いがあります。椿の花は、花びらが一枚一枚くっついて、ひとつの花を形作っています。そして、散るときは、花全体がポトリと落ちます。これは、まるで首が取れるように見えるので、「首落ち」と呼ばれることもあります。
一方、山茶花の花は、花びらが一枚一枚バラバラになっています。だから、散るときも花びらがひらひらと舞い落ちます。まるで、雪が舞っているかのようにも見えますね。
それぞれの特徴をまとめると、以下のようになります。
| 項目 | 椿 | 山茶花 |
|---|---|---|
| 花びらの付き方 | 一枚一枚がくっついている | 一枚一枚がバラバラ |
| 散り方 | 花全体がポトリと落ちる | 花びらがひらひらと舞い落ちる |
開花時期も知っておくと完璧!
開花時期も、椿 と 山茶花 の 違い を知る上で参考になります。一般的に、山茶花は秋の終わり頃から咲き始め、冬にかけて花をつけます。椿は、冬から春にかけて咲く種類が多いですが、早咲きのものから遅咲きのものまで、様々な種類があります。
ですので、
- 11月~12月頃に咲いている花は、山茶花である可能性が高い。
- 1月~3月頃に咲いている花は、椿である可能性が高い。
と、おおよそ見当をつけることができます。もちろん、例外もありますので、あくまで参考としてくださいね。
花の真ん中(雄しべ)にも注目!
花びらの周りだけでなく、花の真ん中にも違いがあります。椿の花の中心には、たくさんの雄しべが集まっていて、これが束(たば)のようになっています。まるで、糸のようなものがたくさん集まっているように見えるのが特徴です。
山茶花の花の中心の雄しべは、椿ほどまとまっておらず、少しバラバラとしています。写真で見比べると、その違いがよくわかるでしょう。
- 椿の雄しべ:
- 束になっている
- 糸状のものが密集している
- 山茶花の雄しべ:
- 束になっていない
- 比較的バラバラしている
「サザンカ」という名前の由来も面白い
山茶花の「サザンカ」という名前、どこかで聞いたことありませんか?実は、これは中国語の「山茶花(シャンチャーホワ)」が由来だと言われています。昔の日本で、この花を中国の花だと勘違いして、その名前がそのまま定着したという説があるんです。
一方で、椿は古くから日本に自生していた植物で、その名前も日本古来のものと考えられています。
まとめ:椿 と 山茶花 の 違い をマスターしよう!
ここまで、椿 と 山茶花 の 違い について、葉っぱ、花びらの散り方、開花時期、雄しべ、そして名前の由来まで、様々な角度から解説してきました。これらのポイントを頭に入れておけば、もう迷うことはありません。
- 葉っぱ: 厚みがあって光沢があるのは椿、薄くてギザギザがあるのは山茶花。
- 散り方: 花ごと落ちるのは椿、花びらが舞い落ちるのは山茶花。
- 開花時期: 秋~冬は山茶花、冬~春は椿(種類による)。
- 雄しべ: 束になっているのは椿、バラバラしているのは山茶花。
これらを覚えて、ぜひ実際の花を見比べてみてください。きっと、新しい発見があるはずですよ!
さあ、これであなたも椿 と 山茶花 の 違い の達人です!冬の訪れとともに咲くこれらの美しい花を、もっともっと楽しんでくださいね。