10w30 と 10w40 の 違い:あなたの車に最適なオイルは?

車のエンジンオイル選び、迷っていませんか?特に「10w30」と「10w40」という表示を目にすることが多いと思いますが、この二つのオイルの 10w30 と 10w40 の 違い は一体何なのでしょうか。この記事では、この二つのオイルの違いを分かりやすく解説し、あなたの車にとってどちらがより適しているのかを見つけるお手伝いをします。

エンジンオイルの「W」って何?

まず、エンジンオイルの表記「10w30」や「10w40」について、簡単に説明しましょう。この数字は、オイルの粘度、つまり「サラサラ具合」を表しています。最初の「10w」の「w」は「winter(冬)」の略。この数字が小さいほど、低温時でもオイルが固まりにくく、エンジンが冷えている状態でもスムーズに流れやすいことを意味します。

一方、後ろの「30」や「40」は、オイルが温まったときの粘度を表します。この数字が大きいほど、高温時でもオイルが蒸発しにくく、エンジン内部をしっかりと保護してくれると考えられます。つまり、 10w30 と 10w40 の 違い は、主に「温まったときの粘度」にある と言えるのです。

  • 低温時の粘度:「10w」の部分。数字が小さいほど冷えに強い。
  • 高温時の粘度:「30」や「40」の部分。数字が大きいほど熱に強い。

10w30 と 10w40 の 違い:粘度の違いがもたらす影響

10w30 と 10w40 の 違い を理解するために、それぞれのオイルがどのような状況で使われやすいのかを見ていきましょう。

低温時の性能

「10w」という表記は共通しているので、どちらのオイルも低温時には比較的サラサラしています。しかし、厳密にはわずかな違いがあります。

  1. 始動性: エンジンが冷えている朝などは、オイルがエンジン内部にスムーズに行き渡ることが大切です。10w30 の方が、10w40 よりもわずかに低温での流動性が高い場合があります。
  2. 摩耗の低減: エンジン始動直後は、エンジン内部の金属同士がこすれ合う「摩耗」が起こりやすい状態です。低温での流動性が高いオイルは、この摩耗をより効果的に防ぐことが期待できます。

高温時の性能

ここが 10w30 と 10w40 の 違い で、最も重要なポイントです。

オイルの種類 高温時の粘度 期待される効果
10w30 30 比較的サラサラしており、燃費性能に貢献しやすい。
10w40 40 より粘度が高く、高温下でのエンジン保護性能が高い。

10w40 は、10w30 よりも高温になったときに粘度が高くなるため、エンジンが高温になりやすい状況、例えば夏場の渋滞や高速道路での走行、またはエンジンに負荷のかかる運転をする場合に、よりエンジン内部をしっかり保護してくれると考えられます。

車種や使用状況による使い分け

では、具体的にどのような場合にどちらのオイルを選ぶべきなのでしょうか。

推奨オイルの確認方法

まず、最も確実なのは、お乗りの車の取扱説明書を確認することです。メーカーが推奨するオイル粘度は、車種ごとに最適化されています。

  • 取扱説明書: 車の取扱説明書には、使用すべきオイルの粘度や規格が記載されています。
  • オイルキャップ: エンジンルームにあるオイル注入口のキャップにも、推奨粘度が書かれていることがあります。

日本の気候と 10w30

日本の多くの地域では、四季があり、特に春や秋は比較的穏やかな気候です。このような気候で、一般的な街乗りが中心であれば、10w30 が適している場合が多いです。

  1. 燃費性能: 10w30 は 10w40 に比べて高温時の粘度が低いため、エンジン内部での抵抗が少なく、燃費性能に有利に働くことがあります。
  2. 静粛性: 低粘度のオイルは、エンジン内部での作動音が静かになる傾向があります。

過酷な条件下での 10w40

一方で、夏場の猛暑日や、エンジンに高い負荷がかかるような運転をする場合は、10w40 の方が適していることがあります。

  • 耐熱性: 10w40 は高温下でも粘度を保ちやすいため、エンジンの焼き付きなどを防ぐ効果が期待できます。
  • 長距離走行: 高速道路などで長距離を走る場合も、エンジンは高温になりやすいため、10w40 が安心材料となることがあります。

まとめ:あなたの車に最適なオイル選び

10w30 と 10w40 の 違い は、主に高温時の粘度にあります。どちらのオイルが適しているかは、お乗りの車のメーカー推奨、そしてご自身の車の使用状況によって変わってきます。

もし迷った場合は、必ず取扱説明書を確認し、推奨されているオイルを使用するのが一番です。それでも判断に迷う場合は、お近くのカー用品店や整備工場に相談してみるのも良いでしょう。正しいオイル選びで、あなたの愛車を長く、快適に乗り続けましょう。

関連記事: