FileMaker と Access の 違い、徹底比較!どちらを選ぶべき?

データベースソフトを比較する際、多くの方が「FileMaker と Access の 違い」について疑問を持つことでしょう。どちらもデータを管理・活用できる強力なツールですが、その特徴や得意な分野には違いがあります。この記事では、それぞれの違いを分かりやすく解説し、あなたの目的に合った方を見つけるお手伝いをします。

開発のしやすさと自由度

FileMaker の大きな魅力は、直感的で分かりやすいインターフェースと、ドラッグ&ドロップで画面をデザインできる手軽さです。プログラミングの知識が少なくても、比較的簡単にオリジナルのデータベースアプリケーションを作成できます。これは、 「誰でも簡単に使える」という点が、FileMaker の開発のしやすさを物語っています

一方、Access はより高度なカスタマイズが可能で、VBA(Visual Basic for Applications)というプログラミング言語を使うことで、複雑な処理や自動化も実現できます。しかし、その分、習得にはある程度の学習時間が必要になります。Access は、より専門的な知識を持ったユーザーが、細部までこだわりたい場合に力を発揮します。

まとめると、開発のしやすさという点では FileMaker が優位ですが、自由度や拡張性においては Access が一歩リードしていると言えます。

  • FileMaker: 初心者でも扱いやすい、視覚的な開発
  • Access: 高度なカスタマイズが可能、プログラミングによる拡張性

デザインとインターフェース

FileMaker は、見た目の美しさや使いやすさに重点を置いたデザインが特徴です。テンプレートも豊富に用意されており、洗練されたデザインのアプリケーションを素早く作成できます。ユーザーが直接触れる画面(レイアウト)は、FileMaker の得意とする部分であり、 「見た目も使いやすさも妥協したくない」というニーズに応えてくれます

Access のインターフェースは、より機能重視の設計と言えます。データベースとしての基本機能はしっかりしていますが、FileMaker のようなデザイン性の高さは期待できないかもしれません。しかし、必要十分な機能は備わっており、データ管理という本来の目的に集中したい場合には問題なく使用できます。

もし、顧客に見せるためのきれいなデータベースを作りたい、あるいは社内で使うツールをより魅力的にしたいということであれば、FileMaker が適しているでしょう。一方、純粋にデータを効率的に管理したいだけであれば、Access でも十分な機能を提供してくれます。

FileMaker Access
デザイン性 高い 標準的
操作性 直感的 慣れが必要

データ連携と拡張性

FileMaker は、他のアプリケーションとの連携機能も充実しています。Web API を使って外部のサービスとデータをやり取りしたり、PDF や Excel 形式でデータをエクスポートしたりすることが容易です。これにより、 既存のシステムとの連携をスムーズに行いたい場合に、FileMaker は強力な選択肢となります

Access も、他の Office 製品との連携は得意としていますが、FileMaker ほど多様な外部サービスとの連携は得意としていません。しかし、Access の真骨頂は、その「拡張性」にあります。VBA を使えば、ほぼあらゆる処理を自動化したり、独自の機能を開発したりすることが可能です。

どちらを選ぶかは、どのようなデータ連携をしたいか、そしてどれだけ高度なカスタマイズをしたいかによって変わってきます。様々なサービスと繋げたいなら FileMaker、自社で独自の機能をガッツリ作り込みたいなら Access、という考え方もできます。

  1. 外部サービスとの連携(FileMaker 強み)
  2. Office 製品との連携(Access 得意)
  3. VBA による高度なカスタマイズ(Access 強み)

価格とライセンス体系

FileMaker は、基本的には買い切り型で、ユーザー数や利用方法に応じてライセンスの種類が分かれます。比較的高価な印象を受けるかもしれませんが、一度購入すれば永続的に利用できるというメリットがあります。 初期投資はかかりますが、長期的に見ればコストパフォーマンスが良い場合もあります

Access は、Microsoft Office の一部として提供されることが多く、Office のサブスクリプションサービスである Microsoft 365 に含まれている場合が一般的です。そのため、すでに Microsoft 365 を利用している環境であれば、追加費用なしで利用できることがあります。月額または年額での支払いになるため、初期費用を抑えたい場合には魅力的な選択肢となります。

ただし、Office のライセンス体系は複雑な場合もあるので、自社の利用状況に合わせて確認することが重要です。どちらの価格体系が自社に合っているかを検討しましょう。

  • FileMaker: 買い切り型、初期投資がかかる
  • Access: Microsoft 365 に含まれることが多い、サブスクリプション型

サポート体制とコミュニティ

FileMaker は、製品の提供元である Claris 社による公式サポートが充実しています。また、熱心なユーザーコミュニティも存在し、情報交換や質問ができる場が多く用意されています。困ったときにすぐに相談できる環境があるのは、 特に導入初期や、技術的なサポートが必要な場合に心強いです

Access も、Microsoft によるサポートや、多くの技術情報がインターネット上に公開されています。しかし、FileMaker のような「コミュニティ主導」の活発な情報交換の場は、FileMaker ほど多くないかもしれません。Access は、ある程度自分で調べたり、専門業者に依頼したりするケースも考えられます。

どちらのサポート体制が自分に合っているかを考えることも、後々の運用で重要になってきます。

まとめ:あなたの目的に合ったのは?

「FileMaker と Access の 違い」を理解することで、どちらのツールがあなたの目的に合っているかが見えてきたのではないでしょうか。FileMaker は、初心者でも簡単に美しいデータベースアプリケーションを作成でき、外部連携も得意です。一方、Access は、より高度なカスタマイズやプログラミングによる拡張性が魅力で、Office 製品との連携もスムーズです。

最終的にどちらを選ぶかは、あなたのスキルレベル、作りたいアプリケーションの複雑さ、予算、そしてどのような環境で利用したいかによって決まります。ぜひ、この記事を参考に、最適なデータベースツールを見つけてください。

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