「sure」と「of course」、どちらも「もちろん」や「確かに」といった意味で使われることが多いので、混同しやすいですよね。でも、実はこの二つには微妙なニュアンスの違いがあります。この違いを理解すれば、より自然で正確な英語表現ができるようになりますよ!今回は、sure と of course の 違いを、分かりやすく、そして楽しく学んでいきましょう。
「sure」は「確信」や「同意」を表す!
「sure」は、話し手が何かについて「確信している」という気持ちや、相手の提案・意見に「同意する」という気持ちを表すときに使われます。「大丈夫だよ」「任せて」「いいね!」といった、ポジティブで力強い返事をするイメージです。例えば、「Are you sure?(本当に?)」という質問に対して、「Yes, I'm sure.(うん、確信してるよ)」と答えることができます。
「sure」は、以下のような場面でよく使われます。
- 確信を示すとき :「I'm sure it will be fine.(きっと大丈夫だよ)」
- 同意を示すとき :「Do you want to go? - Sure!(行きたい? - いいよ!)」
- 提案に乗るとき :「Can you help me? - Sure, I can.(手伝ってくれる? - うん、いいよ)」
また、「sure」は単独で使われることもあれば、「I'm sure」、「surely」、「for sure」といった形で使われることもあります。それぞれの使い方も、文脈によって少しずつ意味合いが変わってきます。
| 表現 | 意味合い | 例文 |
|---|---|---|
| Sure. | 同意、承諾 | "Can I borrow your pen?" "Sure." |
| I'm sure (that)... | 確信 | "I'm sure he will come." |
| Surely | 確かに、きっと(少しフォーマル) | "Surely you understand." |
| For sure | 絶対に、間違いなく | "I will finish it for sure." |
「of course」は「当然のこと」や「許可」を表す!
一方、「of course」は、何かがあまりにも「当然のこと」である場合や、相手に何かを「許可する」場合に使われます。「言われなくても分かってるよ」「それは当然だよ」といった、少し余裕のある、あるいは相手への理解を示すニュアンスがあります。「You can go now. - Of course.(もう行ってもいいよ。 - もちろん)」のように、相手の行動を許可する際にも使われます。
「of course」は、以下のような状況で活躍します。
- 当然であることを示すとき :「Of course, I will help you.(もちろん、助けるよ)」
- 許可を与えるとき :「Can I use your phone? - Of course.(電話を使ってもいい? - もちろん)」
- 相手の意見に同意しつつ、それが当然であることを示すとき :「It's important to study. - Of course.(勉強は大切だよ。 - 当然だよ)」
「of course」は、相手がすでに知っていることや、常識的に考えて当然であることを前提として話すときに効果的です。 この「当然」というニュアンスを掴むことが、of course を正しく使う鍵となります。
「sure」と「of course」の使い分け:同意のニュアンス
「同意」を表す場面でも、「sure」と「of course」には違いがあります。「sure」での同意は、相手の提案や依頼に「喜んで応じる」という、より積極的なニュアンスが強いです。例えば、「Would you like some coffee?」に対して「Sure!」と答えるのは、コーヒーを飲むことに前向きで、嬉しい気持ちを表しているかのようです。
対して「of course」での同意は、その提案や依頼が「当然のこと」として受け入れられる、というニュアンスを含みます。例えば、「Can I sit here?」に対して「Of course.」と答えるのは、「どうぞ、ここに座るのは当然のことですよ」という、許可や容認の気持ちが込められています。
- Sure : 「うん、いいね!喜んで!」という積極的な同意。
- Of course : 「それは当然のことだよ」「どうぞ」という許可や、当然の成り行きとしての同意。
「sure」と「of course」の使い分け:確信と当然
「確信」を表すのは主に「sure」の役割です。「I'm sure it will rain tomorrow.(明日は雨が降ると思うよ)」のように、自分の考えに自信があるときに使います。一方、「of course」は、ある事柄が「当然そうなるだろう」という予測や、疑う余地のない事実を述べるときに使われます。「If you study hard, of course you will pass the exam.(一生懸命勉強すれば、もちろん試験に合格するよ)」のように、結果が必然的に導かれることを示唆します。
ここで、それぞれの例文を見てみましょう。
| 表現 | 意味合い | 例文 |
|---|---|---|
| Sure | 確信、自信 | "Are you sure you locked the door?" "Yes, I'm sure." |
| Of course | 当然、明白なこと | "He will be late, of course." (彼が遅れるのは当然だ) |
「sure」と「of course」の使い分け:依頼と許可
相手から何かを依頼されたときに、「sure」と「of course」のどちらを使うかで、返事のニュアンスが変わってきます。「Can you help me with this?」に対して「Sure!」と答えるのは、「喜んで手伝うよ!」という前向きな気持ちが伝わります。 ここでも「sure」には積極性が見られます。
「Of course.」と答える場合は、「それは当然のことだから、手伝うのは当たり前だよ」という、少し余裕のある、あるいは親切心からの返事になります。また、相手が何かをしたいと申し出たときに、それを許可する場面でも「of course」がよく使われます。「Can I leave early today? - Of course.」のように、「どうぞ、それは構いませんよ」という許可のニュアンスになります。
- Sure : 依頼に対して「喜んで!」「もちろん!」と快く引き受ける。
- Of course : 依頼や申し出に対して「当然のことだから」「どうぞ」と許可や容認を示す。
「sure」と「of course」の使い分け:質問への返答
質問に対する返答としても、この二つの単語は使い分けられます。「Is this yours?」という質問に「Sure.」と答えるのは、「はい、そうです。」というシンプルな同意です。しかし、「Of course.」と答える場合は、「それは当然私のものです。」という、少し強い肯定のニュアンスが含まれることがあります。 相手の質問が、あまりにも明白なこと、あるいは相手が疑うはずのないことだと感じている場合に「of course」を使うことがあります。
例えば、「Did you finish your homework?」という質問に対して、「Of course.」と答えるのは、「宿題をやるのは当然のことだから、終わっているよ」という、少し意地を張ったような、あるいは当然のことを聞かれたというニュアンスになることもあります。一方、「Sure.」は、単に「はい、終わりました。」という事実を述べるニュアンスが強いでしょう。
- Sure : シンプルな肯定、同意。
- Of course : 当然の肯定、疑いの余地がないこと。
「sure」と「of course」の使い分け:文脈による細かな違い
最終的に、どちらの言葉を使うかは、その場の文脈や話し手の意図によって決まります。例えば、友人に「明日、映画に行かない?」と誘われたときに「Sure!」と言うのは、楽しみにしている気持ちが伝わります。しかし、「Of course」と言うと、少し事務的な響きになるかもしれません。 この微妙なニュアンスを掴むために、色々な英語の会話を聞いたり、読んだりすることが大切です。
また、フォーマルな場面では、「sure」よりも「certainly」や「absolutely」などが使われることもあります。逆に、カジュアルな場面では「sure」がより頻繁に使われる傾向があります。「of course」は、フォーマルな場面でもインフォーマルな場面でも使えますが、そのニュアンスは文脈によって変わります。
| 場面 | Sure | Of course |
|---|---|---|
| カジュアルな誘いへの返事 | 「いいね!行こう!」(積極的) | 「それは当然のことだからね。」(少し事務的、または当然の約束として) |
| フォーマルな依頼への返事 | (あまり使われない、または少しカジュアルすぎる) | 「承知いたしました。」(丁寧な返答として) |
このように、sure と of course の 違いを理解することで、より豊かな英語表現ができるようになります。どちらの言葉がより適切かは、その状況や伝えたい気持ちによって変わってきます。色々な例文を参考にしながら、実際に使ってみて、そのニュアンスを体感してみてください。そうすれば、きっと自然な英語が話せるようになりますよ!