デジタル一眼レフカメラ、特にCanon(キヤノン)のEOSシリーズを使っている皆さん、レンズ選びで「EFレンズ」と「EF-Sレンズ」ってよく見かけませんか?「結局、何が違うの?」「どっちを選べばいいの?」と迷っている方もいるかもしれませんね。今回は、この ef と ef s の 違い を分かりやすく解説し、あなたのカメラライフがもっと豊かになるような情報をお届けします!
マウントとセンサーサイズの秘密!ef と ef s の 違いの核心に迫る
まず、一番大きな違いは、カメラ本体との「マウント」と、レンズが設計されている「センサーサイズ」にあります。EFレンズは、フルサイズセンサーを搭載したカメラはもちろん、APS-Cセンサーを搭載したカメラにも装着できます。一方、EF-Sレンズは、APS-Cセンサーを搭載したカメラ専用に設計されています。
これは、EF-SレンズがAPS-Cセンサーのサイズに合わせて、より小さく、軽く、そして安価に作られているからです。フルサイズセンサー用のEFレンズは、より大きなイメージサークル(光が届く範囲)をカバーするように設計されているため、レンズ自体のサイズも大きくなる傾向があります。 このセンサーサイズへの対応こそが、ef と ef s の 違いを理解する上で非常に重要です。
具体的に、どのような違いがあるのか、表で見てみましょう。
| 項目 | EFレンズ | EF-Sレンズ |
|---|---|---|
| 対応センサーサイズ | フルサイズ、APS-C | APS-Cのみ |
| 設計思想 | 高画質、広範囲カバー | 小型軽量、コストパフォーマンス |
| 装着可能カメラ | EOSフルサイズ機、EOS APS-C機 | EOS APS-C機のみ |
画質への影響:ef と ef s の 違いは写真のクオリティにどう響く?
「じゃあ、画質はどうなの?」という疑問も出てくるでしょう。一般的に、EFレンズはフルサイズセンサーを想定して設計されているため、より高い光学性能や描写力を追求しています。そのため、隅々までシャープで、色収差(色のずれ)なども抑えられた、より高品質な写真を撮れる可能性が高いと言えます。
しかし、これはあくまで一般的な傾向です。近年のEF-Sレンズも技術の進歩により、驚くほど高画質になっています。特にAPS-Cセンサーのカメラで撮影する場合、EF-Sレンズでも十分すぎるほどの美しい写真を撮ることができます。むしろ、APS-Cセンサーのサイズに最適化されていることで、特定の性能(例えば、広角域での歪みの少なさなど)がEFレンズよりも優れている場合もあります。
EF-Sレンズのメリットとしては、以下のような点が挙げられます。
- APS-Cセンサーに最適化されているため、コンパクトで軽量なものが多い。
- 同等の性能を持つEFレンズに比べて、価格が手頃な場合が多い。
- APS-Cセンサーのカメラでの使用を前提としているため、余計な部分(フルサイズセンサーをカバーするための大きな鏡筒など)がなく、効率的な設計になっている。
装着の可否:間違えるとどうなる?ef と ef s の 違いの注意点
ここで、最も重要な注意点です。EF-Sレンズは、APS-Cセンサーを搭載したCanon EOSデジタル一眼レフカメラにしか装着できません。これは、EF-Sレンズの背面にあるレンズマウント部分が、APS-Cセンサーカメラのマウント部分に干渉しないように設計されているためです。
もし、EF-Sレンズをフルサイズセンサーを搭載したCanon EOSデジタル一眼レフカメラに無理に装着しようとすると、カメラ本体やレンズを破損させる可能性があります。絶対にやめましょう。逆に、EFレンズはフルサイズセンサーカメラ、APS-Cセンサーカメラのどちらにも装着できます。ただし、APS-CセンサーカメラにEFレンズ(特に広角レンズ)を装着した場合、センサーサイズの違いにより、レンズの焦点距離が実際よりも長くなったような「画角の狭まり」が生じます。
装着の可否をまとめると、以下のようになります。
- EFレンズ → フルサイズカメラ:装着可能、フルサイズ画角
- EFレンズ → APS-Cカメラ:装着可能、APS-C画角(焦点距離が約1.6倍になる)
- EF-Sレンズ → フルサイズカメラ: 装着不可能 (破損の恐れあり)
- EF-Sレンズ → APS-Cカメラ:装着可能、APS-C画角
価格帯とコストパフォーマンス:ef と ef s の 違いによる賢い選択
一般的に、EFレンズはEF-Sレンズに比べて価格帯が高くなる傾向があります。これは、フルサイズセンサーに対応するための高度な光学設計や、より高品質な素材が使われているためです。特に、大口径のEFレンズなどは、かなりの高価格帯になります。
一方、EF-Sレンズは、APS-Cセンサーカメラでの使用に特化しているため、よりコストパフォーマンスに優れた製品が多くラインナップされています。例えば、初めて一眼レフカメラを手にする方や、特定の用途(風景、ポートレートなど)で使いやすい標準ズームレンズなどは、EF-Sレンズで十分高品質なものが手に入ります。 ef と ef s の 違い を理解し、予算や目的に合わせて選ぶことで、賢く機材を揃えることができます。
価格帯の目安としては、以下のようになります。
| レンズの種類 | おおよその価格帯(新品、ズームレンズの場合) |
|---|---|
| EF-Sレンズ | 数万円~10万円前後 |
| EFレンズ | 5万円~数十万円以上 |
レンズのラインナップと特徴:ef と ef s の 違いがもたらす多様性
Canonのレンズラインナップは非常に豊富で、EFレンズ、EF-Sレンズそれぞれに、様々な特徴を持つレンズが存在します。EFレンズには、超広角から超望遠、特殊なマクロレンズやティルトシフトレンズなど、プロフェッショナルユースにも耐えうる高性能なレンズが多く揃っています。
EF-Sレンズにも、APS-Cセンサーカメラで使いやすい広角ズームレンズ、標準ズームレンズ、望遠ズームレンズ、さらには単焦点レンズまで、幅広いラインナップがあります。特に、APS-Cセンサーカメラならではの「小ささ」や「軽さ」を活かした、持ち運びしやすいレンズが多いのが特徴です。例えば、旅行や普段使いには、コンパクトなEF-Sレンズが非常に便利です。
EF-Sレンズの代表的なラインナップとしては、以下のようなものが挙げられます。
- EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM(キットレンズとしてもよく採用される標準ズーム)
- EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM(手軽に使える広角ズーム)
- EF-S18-135mm F3.5-5.6 IS STM(広範囲をカバーできる万能ズーム)
- EF-S35mm F2.8 マクロ IS STM(マクロ撮影を手軽に楽しめる単焦点)
将来的なステップアップ:ef と ef s の 違いを超えて
もし、あなたが現在APS-CセンサーのCanon EOSデジタル一眼レフカメラをお使いで、将来的にフルサイズセンサーのカメラへのステップアップを考えているのであれば、その点も考慮してレンズ選びをすると良いでしょう。EF-SレンズはAPS-Cセンサーカメラ専用のため、フルサイズカメラには装着できません。ですので、将来的にフルサイズカメラも使う可能性がある場合は、最初からEFレンズを選んでおくという選択肢もあります。
しかし、焦る必要はありません。まずはご自身のカメラとレンズで写真を楽しんで、どんな写真を撮りたいのか、どんなレンズがもっと欲しいのかをじっくり見極めることが大切です。APS-CセンサーカメラとEF-Sレンズの組み合わせでも、素晴らしい作品はたくさん生まれます。 ef と ef s の 違い を理解しつつ、ご自身のペースでカメラライフを充実させていきましょう。
最終的には、あなたがどんな写真を撮りたいのか、そしてどのようなカメラ本体を使っているのかによって、最適なレンズは変わってきます。EFレンズとEF-Sレンズ、それぞれの特性を理解して、あなたのカメラライフにぴったりの一本を見つけてくださいね!