「cd」と「md」というコマンド、コンピューターを触り始めたばかりだと、どっちがどっちだっけ? と迷ってしまうことがありますよね。この二つのコマンドは、ファイルやフォルダーを扱う上でとても基本的なものですが、その役割は全く異なります。ここでは、「cd と md の 違い」を分かりやすく、そして具体例を交えながら解説していきます。
「cd」と「md」って、そもそも何?
「cd」コマンドは、コンピューターの中にある「フォルダー(フォルダー)」を移動するために使われます。例えば、おもちゃ箱から別の引き出しに移動するようなイメージです。今自分がいる場所(カレントディレクトリ)から、別の場所へ移るためのコマンドなんです。 この「cd」コマンドを使いこなせることが、ファイル管理の第一歩と言っても過言ではありません。
一方、「md」コマンドは、「フォルダー(フォルダー)」を新しく作るために使われます。これは、おもちゃ箱の中に新しい仕切りを作ったり、空きスペースに新しい収納ボックスを置いたりするようなイメージですね。何もなかった場所に、新しい「場所」を作るのが「md」の役割です。
では、具体的にどのように違うのか、表で見てみましょう。
| コマンド名 | 役割 | 例えるなら… |
|---|---|---|
| cd | フォルダーの移動 | 部屋から別の部屋へ移動する |
| md | フォルダーの作成 | 新しい部屋を作る |
「cd」コマンドをもっと詳しく!
「cd」コマンドは、「Change Directory」の略で、その名の通り、現在の作業場所(ディレクトリ)を変更するためのコマンドです。これを覚えると、コンピューターの中を自在に歩き回れるようになります。例えば、デスクトップに「写真」というフォルダーがあって、その中に「2023年」というフォルダーがあるとします。デスクトップにいる状態から「2023年」フォルダーに入りたいときは、「cd 写真\2023年」のように入力します。
「cd」コマンドには、いくつかの便利な使い方があります。
- 一つ上の階層(親フォルダー)に戻る:「cd ..」
- ホームディレクトリ(一番上の場所)に戻る:「cd」または「cd ~」
- 特定のフォルダーに移動する:「cd フォルダー名」
このように、「cd」コマンドは、コンピューターのファイルシステムを navigated するための基本的なツールです。色々なフォルダーに移動して、どんなファイルがどこにあるのかを探検するのに役立ちます。
「md」コマンドで整理整頓!
「md」コマンドは、「Make Directory」の略で、新しいフォルダーを作成するためのコマンドです。これは、ファイルが散らからないように、きれいに整理整頓するために非常に重要です。例えば、新しいプロジェクトを始める際に、そのプロジェクト専用のフォルダーを作りたいとします。その場合、「md 新規プロジェクト」のように入力すれば、すぐに新しいフォルダーが作成されます。
「md」コマンドを使うことで、以下のようなメリットがあります。
- ファイルの分類がしやすくなる。
- 作業効率が向上する。
- バックアップも管理しやすくなる。
「md」コマンドは、階層構造でフォルダーを作成することも可能です。例えば、「md 資料\2024年\会議」と入力すれば、「資料」フォルダーの中に「2024年」フォルダーが作られ、その中に「会議」フォルダーが作成されます。これは、まるで本棚に新しい本を仕分けるように、きれいに整理できる魔法のコマンドですね。
「cd」と「md」の使い分けのコツ
「cd」と「md」の使い分けは、コンピューターでの作業において、まるで「どこへ行くか」と「どこを作るか」の違いです。「cd」は、今いる場所から別の場所へ「移動する」ためのもので、例えば、「ドキュメント」フォルダーに移動して、そこで作業を始めたいときに使います。「md」は、新しい「場所」を「作る」ためのもので、例えば、新しいレポートを作成するために、そのレポート用のフォルダーを新しく作りたいときに使います。
以下に、具体的な使い分けの例をいくつかご紹介します。
- 新しいフォルダーを作り、そこへ移動したい場合: まず「md 新しいフォルダー名」でフォルダーを作り、次に「cd 新しいフォルダー名」でそのフォルダーに移動します。
- 既存のフォルダーを探して、その中にあるファイルを見たい場合: 「cd 探したいフォルダー名」で移動し、その後、ファイル一覧を表示するコマンド(例: dir や ls)で確認します。
これらのコマンドを組み合わせることで、コンピューターの中のファイルやフォルダーを効率的に管理できるようになります。これは、まるで部屋の中を片付けるときに、まず新しい収納場所を作り、次にそこへ物を移動させるのと同じような感覚です。
コマンドプロンプトとターミナルでの違い
「cd」と「md」は、主にWindowsのコマンドプロンプトで使われるコマンドですが、macOSやLinuxなどのターミナル(シェル)でも似たような機能を持つコマンドがあります。Windowsの「md」は、「mkdir」(Make Directory)というコマンドに相当します。macOSやLinuxでは、「cd」はWindowsと同じように使われますが、「md」にあたるコマンドは「mkdir」が一般的です。
例えば、macOSやLinuxで新しいフォルダーを作成したい場合は、「mkdir 新しいフォルダー名」と入力します。フォルダーを移動するのは、Windowsと同じように「cd フォルダー名」で可能です。
ですので、お使いのコンピューターによって、コマンドが少し違う場合があることを覚えておくと良いでしょう。しかし、基本的な考え方、つまり「移動する」か「作る」か、という点は同じです。
実践!「cd」と「md」を使ってみよう
実際にコマンドを使ってみるのが一番の近道です。まずは、コマンドプロンプト(Windows)やターミナル(macOS/Linux)を開いてみましょう。
- 新しいフォルダーを作ってみる: 例えば、「テストフォルダー」という名前のフォルダーを作りたいとします。「md テストフォルダー」と入力してEnterキーを押してください。
- 作ったフォルダーに移動してみる: 今度は、「cd テストフォルダー」と入力してEnterキーを押してください。これで、コマンドプロンプトの表示が変わって、テストフォルダーの中にいることが示されます。
- 一つ上の階層に戻ってみる: 「cd ..」と入力してEnterキーを押すと、元の場所に戻ることができます。
このように、簡単なコマンドの組み合わせで、フォルダーの作成と移動ができるようになります。繰り返し練習することで、自然と身についていきますよ。
まとめ: 「cd」と「md」で、コンピューター操作がもっと楽に!
「cd」と「md」の違い、そしてそれぞれの役割について、ご理解いただけたでしょうか。「cd」はフォルダーを「移動」するコマンド、「md」はフォルダーを「作成」するコマンド。この二つをマスターすれば、コンピューターの中を整理したり、必要なファイルに素早くアクセスしたりすることが、ずっと簡単になります。ぜひ、今日から積極的に使ってみてくださいね!