源泉徴収と確定申告の違いをスッキリ理解!これであなたも税金マスター!

「源泉徴収」と「確定申告」、なんだか似ているようで違うこの二つ。一体何が違うのか、そしてなぜ私たちがこの二つについて知っておく必要があるのか。今回は、 源泉徴収と確定申告の違い を、10年生の皆さんにも分かりやすく、そしてちょっと楽しく解説していきますね!

源泉徴収って何?給料から引かれているアレ!

まず、源泉徴収から見ていきましょう。これは、会社員として働いていると、毎月の給料から天引きされている税金のことです。会社が、お給料を支払うときに、あらかじめ「所得税」や「住民税」といった税金の一部を計算して、国や自治体に代わりに納めてくれる仕組みなんですよ。つまり、会社がお客さん(私たち)に代わって、税金を先に払っておいてくれる、ということです。

この源泉徴収があるおかげで、私たちは自分で税金を計算して納める手間が省けます。とっても便利ですよね!でも、ここで一つ大事なポイントがあります。 源泉徴収はあくまで概算で税金を先に払っているだけ なので、年間の収入が確定すると、本来納めるべき税金よりも多く払っていたり、少なかったりすることがあるんです。

  • 毎月の給料から引かれている
  • 会社が代わりに税金を納めてくれる
  • 税金の前払いのようなもの

確定申告って何?税金の清算タイム!

では、次に確定申告です。これは、1年間の所得(稼いだお金)を計算して、国に「私、今年はこれだけ稼いで、これだけの税金を払うべきです!」と申告する手続きのことです。先ほどの源泉徴収で払いすぎた税金がある場合は、この確定申告をすることで、払いすぎた分を返してもらう(還付)ことができるんです。逆に、源泉徴収で足りなかった分があれば、追加で納めることになります。まさに、1年間の税金の「清算」をするイメージですね!

確定申告は、会社員だけでなく、フリーランスで働いている方や、副業をしている方、不動産収入がある方など、所得の種類や金額によっては、必ず行う必要があります。自分で税金の計算をして、必要書類を税務署に提出する、というちょっと手間のかかる作業ですが、 正しい税金を納めるためにとても大切な手続き です。

確定申告で主に計算するものは以下の通りです。

項目 内容
収入 1年間に稼いだお金の合計
所得 収入から経費などを引いた、実際に手元に残ったお金
税額 所得にかかる税金の金額

源泉徴収の仕組み、もっと詳しく!

源泉徴収は、給与所得者にとって最も身近な税金の徴収方法です。毎月の給料明細を見てみると、「所得税」として一定額が引かれているのを確認できるはずです。この金額は、年間の給与総額や扶養家族の人数などによって計算されます。年末調整という手続きで、最終的な税額が計算され、源泉徴収で既に納めた税金との過不足が調整されます。

源泉徴収される税金には、主に以下のものがあります。

  1. 所得税
  2. 住民税(特別徴収)

所得税は国に納める税金で、住民税は住んでいる自治体に納める税金です。どちらも、給与から天引きされる形で納められます。

確定申告はなぜ必要?税金の正しい申告のために

確定申告が必要になるのは、個人の1年間の所得を正確に把握し、それに応じた税金を納めるためです。会社員の場合、年末調整でほとんどの税金計算は完了しますが、医療費控除や住宅ローン控除、ふるさと納税などの税額控除を利用したい場合は、確定申告をすることで、納めすぎた税金が還付されることがあります。

確定申告は、自分で税金の計算をする作業ですが、税務署や税理士に相談することもできます。また、e-Tax(電子申告)を利用すれば、自宅からインターネットで申告することも可能です。

源泉徴収と確定申告の「時期」の違い

源泉徴収は、毎月の給料日ごとに税金が徴収されます。一方、確定申告は、毎年1月1日から12月31日までの1年間の所得について、翌年の2月16日から3月15日までの期間に行います。この時期の違いも、両者の大きな特徴と言えます。

  • 源泉徴収:毎月
  • 確定申告:翌年2月16日~3月15日

源泉徴収される項目と確定申告で申告できる項目

源泉徴収で主に差し引かれるのは、所得税と住民税です。これらは、給与所得に対してかかる税金です。一方、確定申告では、給与所得以外にも、事業所得、不動産所得、一時所得など、様々な所得について申告することができます。また、医療費控除、生命保険料控除、扶養控除、寄附金控除など、様々な控除を適用することで、税負担を軽減することができます。

確定申告で申告できる主な控除:

  1. 医療費控除
  2. 生命保険料控除
  3. 地震保険料控除
  4. 寄附金控除(ふるさと納税など)
  5. 住宅ローン控除

源泉徴収票と確定申告書の役割

源泉徴収票は、会社が従業員に発行する書類で、1年間に支払われた給与や、そこから源泉徴収された所得税額などが記載されています。これは、年末調整や確定申告の際に、所得や税金の額を証明する大切な書類となります。確定申告書は、自分で作成し、税務署に提出する書類で、1年間の所得や控除額、納めるべき税額などを記載します。

両者の関係は以下のようになります。

書類名 発行元 目的
源泉徴収票 会社 1年間の給与・源泉徴収税額の証明
確定申告書 納税者本人 1年間の所得・税額の申告

源泉徴収票は、確定申告書を作成する際の基礎情報となります。

もし源泉徴収と確定申告を間違えたら?

もし、源泉徴収されるべき税金が正しく徴収されていなかったり、確定申告をすべきなのにしなかったりすると、税務署から指摘を受けたり、延滞税などのペナルティが課されたりする可能性があります。もちろん、税金を納めすぎたのに確定申告をしないと、払いすぎた税金が戻ってこないままになってしまいます。ですから、 正確な源泉徴収と、期日内の確定申告は、私たち国民の義務であり、権利でもある のです。

このように、源泉徴収と確定申告は、それぞれ異なる役割を持っていますが、どちらも私たちの税金と深く関わっています。源泉徴収は税金の前払い、確定申告は年間の税金の精算というイメージで捉えると、その違いが分かりやすいのではないでしょうか。もし分からないことがあれば、税務署や税理士さんに相談してみてくださいね!

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