PayPayとメルペイ、どちらも日本で人気のスマホ決済サービスですが、その違いは意外と知られていないかもしれません。今回は、PayPayとメルペイの主な違いを分かりやすく解説し、どちらがあなたに合っているかを見つけるお手伝いをします。
PayPayとメルペイ、根本的な違いとは?
PayPayとメルペイの最も大きな違いは、その「成り立ち」と「得意分野」にあります。PayPayは、ヤフー株式会社とソフトバンク株式会社が共同で設立した、比較的新しい決済サービスです。一方、メルペイは、フリマアプリ「メルカリ」から生まれたサービスであり、メルカリでの売上金やポイントをそのまま使えるのが大きな特徴です。
この成り立ちの違いから、それぞれに強みがあります。PayPayは、加盟店が非常に多く、コンビニからスーパー、家電量販店、飲食店まで、幅広い店舗で利用できます。 日常のあらゆる場面で気軽に使える汎用性の高さは、PayPayの最大の魅力と言えるでしょう。
一方、メルペイは、メルカリユーザーにとっては非常に便利です。メルカリで出品して得た売上金は、そのままメルペイ残高としてチャージされ、すぐに決済に利用できます。また、メルカリ内で購入した商品の発送費用や、特定の商品購入時の割引キャンペーンなども充実しています。利用シーンとしては、以下のようなものが挙げられます。
- PayPay: 日常の買い物全般(スーパー、コンビニ、ドラッグストア、飲食店、家電量販店など)
- メルペイ: メルカリでの購入・出品、メルカリ以外の提携店舗での決済
キャンペーンや特典の比較
PayPayとメルペイは、それぞれ独自のキャンペーンや特典を提供しており、これらも利用する上で重要な比較ポイントとなります。PayPayは、高額なキャッシュバックキャンペーンや、特定店舗での割引クーポンを頻繁に実施しています。例えば、「100億円あげちゃうキャンペーン」のような、話題になるような大規模なキャンペーンが過去にありました。
メルペイも、メルカリ内でのキャンペーンはもちろん、提携している店舗で利用できるクーポン配布や、初回登録キャンペーンなどを実施しています。特に、メルカリの売上金を利用するユーザーにとっては、その売上金をそのまま決済に使えるだけでなく、さらにお得になる機会が多いのが特徴です。
どちらのキャンペーンがお得かは、その時期によって変動しますが、一般的にPayPayはより大規模で話題性のあるキャンペーンが多く、メルペイはメルカリユーザー向けの継続的な特典や、連携店舗での細やかな割引が多い傾向があります。
| サービス | キャンペーンの特徴 |
|---|---|
| PayPay | 大規模なキャッシュバック、特定店舗割引、提携サービス連携 |
| メルペイ | メルカリ売上金利用促進、提携店舗クーポン、初回特典 |
利用できる店舗の広さ
PayPayとメルペイの利用できる店舗の広さも、大きな違いの一つです。PayPayは、その普及率の高さから、非常に多くの店舗で利用可能です。大手チェーン店はもちろん、個人経営のお店まで、幅広く導入されています。
メルペイも加盟店は増えてきていますが、PayPayほどの網羅性はありません。特に、PayPayが先行して導入されている店舗も多いため、決済場所を選ばないという点ではPayPayに軍配が上がると言えるでしょう。
- スーパーマーケット
- コンビニエンスストア
- ドラッグストア
- 飲食店
- 家電量販店
- オンラインショッピングサイト
ただし、メルペイが提携している店舗では、メルペイのクーポンが適用されるなど、独自のメリットもあります。
チャージ方法と手数料
スマホ決済を利用する上で、チャージ方法や手数料も気になる点です。PayPayは、銀行口座からのチャージ、セブン銀行ATM、ヤフオク!やPayPayクーポンでの獲得ポイント、そしてYahoo!マネーからのチャージが可能です。多くの銀行口座と連携しており、手軽にチャージできます。
メルペイは、メルカリの売上金、銀行口座からのチャージ、そしてファミリーマートのレジでのチャージが可能です。メルカリユーザーにとっては、売上金からのチャージが最も手軽で、手数料もかかりません。
手数料については、基本的にはどちらも銀行口座からのチャージや、メルカリ売上金からのチャージであれば無料です。ただし、利用するチャージ方法によっては手数料がかかる場合もありますので、事前に確認が必要です。
ポイントの貯まり方と使い道
PayPayとメルペイでは、ポイントの貯まり方や使い道にも違いがあります。PayPayは、決済金額に応じてPayPayポイントが付与されます。キャンペーンによっては、さらに多くのポイントが付与されることもあります。
メルペイは、メルペイの利用や、メルカリでの取引によってメルペイポイントが付与されます。メルカリで出品した商品が売れた場合、その売上金はメルペイ残高としてチャージされ、そのまま決済に利用できるため、実質的にポイントのように使うことができます。
使い道としては、どちらも提携店舗での決済に利用できるほか、PayPayは「PayPayあと払い」などのサービスと連携しています。メルペイは、メルカリ内での商品購入や、メルペイが利用できる店舗での決済に利用できます。
セキュリティ対策
スマホ決済を利用する上で、セキュリティは非常に重要です。PayPayは、不正利用を防ぐための様々なセキュリティ対策を講じています。例えば、ログイン時の本人確認、不正検知システム、そして万が一不正利用された場合の補償制度などがあります。
メルペイも、同様に強固なセキュリティ体制を敷いています。メルカリのサービスと連携しているため、メルカリのセキュリティシステムがそのまま適用されます。生体認証(指紋認証や顔認証)の設定や、二段階認証など、ユーザー自身でもセキュリティを高めることができます。
どちらのサービスも、安心して利用できるようなセキュリティ対策が施されていますが、ユーザー自身もパスワードの管理や、不審なメールに注意するなど、基本的なセキュリティ対策を怠らないことが大切です。
PayPayとメルペイ、それぞれに魅力的な特徴があります。PayPayは「どこでも使える」汎用性の高さ、メルペイは「メルカリとの連携」という強みを持ちます。ご自身の利用シーンや、よく利用するお店に合わせて、最適な方を選んでみてはいかがでしょうか。