基本給 と 手取り の 違い はここ!給料明細の謎を解き明かそう!

「基本給 と 手取り の 違い、ちゃんと理解してる?」って聞かれて、自信を持って答えられますか?毎月もらう給料明細、そこに書かれている「基本給」と「手取り」は、実は全然違うものなんです。この違いを知っておかないと、将来のお金のことや、自分がどれだけ稼げているのかを正確に把握するのが難しくなってしまいます。今回は、この基本給と手取りの違いを、分かりやすく、そして楽しく解説していきますね!

基本給とは?会社があなたに払う「ベース」のお金

まず、基本給についてお話ししましょう。基本給というのは、あなたが会社で働いたことに対して、会社が「最低限これだけは払いますよ」と決めているお給料の土台となる部分です。いわば、あなたのスキルや経験、役職などに基づいて算出される、一番大事な部分のお金と言えます。この基本給が高いほど、将来的に昇給したり、他の手当がついたときに、金額が大きくなる可能性が高いんです。

基本給は、一般的に以下のような要素で決まることが多いです。

  • 経験年数
  • スキルや資格
  • 役職や職種
  • 会社の規定(年齢給など)

基本給は、あなたの市場価値を反映する重要な指標です。

基本給は、会社の給与体系によって様々ですが、例えばこんな表でイメージできるかもしれません。

年齢 基本給(目安)
20代前半 18万円~22万円
30代後半 25万円~35万円

手取りとは?実際にあなたの銀行口座に振り込まれる「使える」お金

次に、手取りについてです。手取りというのは、基本給から社会保険料や税金などが差し引かれた、実際にあなたが「手にする」ことができる金額のことです。給料明細でいうと、「差引支給額」などと書かれている部分ですね。これは、毎月必ず一定ではなく、扶養家族の人数や、その年の税金の状況によっても変動することがあります。

手取りを計算する上では、まず「控除」されるものを知っておくことが大切です。主な控除項目は以下の通りです。

  1. 社会保険料 (健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料、介護保険料)
  2. 税金 (所得税、住民税)

例えば、基本給が25万円の人がいたとします。この人が社会保険料と税金で合計5万円引かれた場合、手取りは20万円になります。

基本給と手取り、なぜ違うの?

「基本給は25万円なのに、手取りは20万円しかない…」という経験、あるのではないでしょうか?この差額は、先ほど説明した社会保険料と税金が原因です。これらは、国や自治体が国民の健康や生活を守るために、収入に応じて徴収しているものです。

社会保険料は、病気やケガをしたときの医療費を助けたり、将来年金を受け取ったりするために使われます。税金も、道路を作ったり、学校を運営したり、社会全体を支えるために使われています。

この「引かれるもの」があるからこそ、基本給と手取りは異なる金額になるのです。

社会保険料って、具体的に何があるの?

社会保険料は、私たちの生活を支えるために、様々な保障を提供してくれます。具体的には、主に以下の4つがあります。

  • 健康保険料 :病気やケガで病院にかかったときの医療費を一部負担してくれます。
  • 厚生年金保険料 :老後に受け取れる年金や、障害を負った場合の障害年金、遺族になった場合の遺族年金などに関わってきます。
  • 雇用保険料 :会社を辞めたときに、失業給付金を受け取るために必要です。
  • 介護保険料 :40歳から加入が義務付けられており、将来介護が必要になったときにサービスを受けるための費用の一部に充てられます。

これらの保険料は、収入によって金額が変わる「給与天引き」という形で、毎月お給料から差し引かれています。

税金も引かれる!所得税と住民税

社会保険料の他にも、税金も手取りから差し引かれます。主に「所得税」と「住民税」の2つです。

  • 所得税 :国に納める税金で、その年の所得(収入から経費などを差し引いたもの)に対してかかります。
  • 住民税 :住んでいる自治体(都道府県や市町村)に納める税金です。前年の所得に応じて、翌年に課税されるのが特徴です。

これらの税金は、所得が多いほど高くなる「累進課税」という仕組みになっている場合もあります。また、年末調整や確定申告で、納めすぎた税金が戻ってくることもありますよ。

給料明細の見方:基本給と手取りの確認方法

給料明細は、私たちの収入を理解するための大切な書類です。まずは、基本給がどこに記載されているか確認しましょう。

  1. 「基本給」や「本給」といった項目を探してください。
  2. その隣に書かれている金額が、あなたの基本給です。

次に、手取りを確認します。これは、給料明細の最終的な合計額であることがほとんどです。

  • 「差引支給額」や「総支給額から控除額を差し引いた金額」といった項目を確認しましょう。
  • これが、実際にあなたの口座に振り込まれる手取り額です。

給料明細をしっかり確認することで、基本給と手取りの差額が、どの項目によって生じているのかを把握できます。

手取りを増やすには?

「毎月もらえる手取りを増やしたい!」そう思っている方も多いはず。手取りを増やす方法は、大きく分けて2つあります。

方法 具体的な内容
収入を増やす
  • 基本給を上げる交渉をする
  • 昇進・昇給を目指す
  • 副業を始める
控除額を減らす
  • iDeCo(個人型確定拠出年金)などを利用して所得控除を増やす
  • ふるさと納税を活用する
  • 扶養家族の状況を見直す(該当する場合)

これらの方法をうまく活用することで、手取り額をアップさせることが可能です。

基本給と手取りの違い、そしてそれぞれの意味を理解することは、自分の収入を正確に把握し、将来のお金計画を立てる上で非常に重要です。給料明細をしっかり見て、賢くお金と付き合っていきましょう!

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