「ゆうちょ銀行」と「郵便局」、この二つの言葉を聞いたことがあるけれど、一体何が違うの？そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。実は、 ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違い は、それぞれの役割や提供しているサービスにあります。この記事では、この二つの関係性と違いを、分かりやすく解説していきます。
事業内容から見る、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違い
ゆうちょ銀行は、その名の通り「銀行」としての金融サービスを提供しています。具体的には、預金の受け入れ、貸し付け、為替取引（送金など）、外貨両替といった、私たちが普段利用する銀行と全く同じようなサービスを行っています。もちろん、ATMでの入出金や、インターネットバンキングでの取引も可能です。
一方、郵便局は、昔から変わらず「郵便」に関わるサービスを提供しています。手紙やはがき、ゆうパックなどの荷物を送ったり、受け取ったりするサービスが中心です。しかし、郵便局は単に郵便物を配達するだけでなく、ゆうちょ銀行の窓口業務の一部も担っています。これは、ゆうちょ銀行が郵便事業の歴史と深く結びついているためです。
この表を見ると、その違いがよく分かります。
| サービス | ゆうちょ銀行 | 郵便局 |
|---|---|---|
| 預金・振替 | 〇 | 〇（窓口・ATM） |
| ローン | 〇 | × |
| 手紙・はがき | × | 〇 |
| 荷物（ゆうパックなど） | × | 〇 |
このように、提供しているサービス内容が、ゆうちょ銀行と郵便局の最も分かりやすい違いと言えるでしょう。
歴史的背景から紐解く、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 繋がり
かつて、日本には「郵政省」という公的な組織があり、郵便事業と貯金・保険事業を一体となって行っていました。この貯金・保険事業が、現在のゆうちょ銀行と、かんぽ生命保険の元となっています。
2007年に郵政民営化が行われ、郵便事業は「日本郵便株式会社」に、貯金事業は「株式会社ゆうちょ銀行」に、保険事業は「株式会社かんぽ生命保険」にそれぞれ分かれました。しかし、民営化後も、郵便局の窓口でゆうちょ銀行の金融商品を取り扱ったり、ゆうちょ銀行のATMが郵便局に設置されていたりと、密接な連携が保たれています。
この民営化によって、それぞれが専門性を高め、より質の高いサービスを提供できるようになりました。例えば、ゆうちょ銀行は、より多様な金融商品やサービスを展開できるようになり、郵便事業は、より効率的な物流ネットワークの構築に力を入れることができるようになったのです。
この歴史的背景を理解することは、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違いをより深く理解するために役立ちます。
窓口業務における、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 役割
郵便局の窓口では、郵便物の受付や販売はもちろんのこと、ゆうちょ銀行の基本的な金融サービスも提供しています。具体的には、以下のようなサービスが利用できます。
- 普通預金、貯蓄預金の預け入れ・引き出し
- 振替・送金
- 定額貯金、定期貯金の預け入れ
- ゆうちょ銀行のキャッシュカードの再発行手続き
しかし、ローン商品の申し込みや、複雑な相続手続きなど、高度な金融サービスについては、ゆうちょ銀行の支店や、専門部署での対応となる場合があります。郵便局の窓口は、あくまでも基本的な金融サービスを提供するための「窓口」としての役割が大きいのです。
「郵便局にゆうちょ銀行の窓口がある」という認識が一般的ですが、厳密には、郵便局（日本郵便）がゆうちょ銀行の金融商品を取り次いでいる、という形になります。この点は、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違いを理解する上で、少しだけ意識しておくと良いでしょう。
ATM利用における、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 利便性
ゆうちょ銀行のATMは、全国の郵便局はもちろんのこと、駅や商業施設など、様々な場所に設置されています。これらのATMでは、ゆうちょ銀行の口座からの預け入れ、引き出し、残高照会などが可能です。
また、ゆうちょ銀行のATMは、他の金融機関のキャッシュカードも利用できる場合が多く、利便性が非常に高いです。特に、全国に約3万台以上あるゆうちょ銀行のATM網は、他のどの銀行よりも広範と言えるでしょう。
郵便局に設置されているATMは、ゆうちょ銀行のATMであることがほとんどです。そのため、郵便局の窓口で入出金や振込をするだけでなく、ATMを使えば、より手軽に金融取引を行うことができます。
このATMの多さは、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違いというよりは、ゆうちょ銀行の強みと言えます。どこの郵便局に行っても、ATMがあればゆうちょ銀行のサービスが利用できる、という安心感があります。
インターネットバンキングにおける、ゆうちょ 銀行 の 進化
ゆうちょ銀行は、近年、インターネットバンキングのサービスを拡充しています。パソコンやスマートフォンから、いつでもどこでも、預金の残高照会、振替・振込、さらには投資信託の購入などもできるようになりました。
これにより、わざわざ郵便局や銀行の窓口に行く手間が省け、よりスピーディーで便利な金融取引が可能になっています。特に、若い世代にとっては、インターネットバンキングの利用が当たり前になっています。
郵便局自体は、インターネットバンキングのサービスを提供しているわけではありません。これは、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違いを明確に示す一例です。ただし、インターネットバンキングで操作した内容に関連する一部の手続き（例えば、送金限度額の変更など）は、郵便局の窓口でも行える場合があります。
ゆうちょ銀行のインターネットバンキングは、今後もさらに進化していくことが期待されており、私たちの生活をより豊かにしてくれるでしょう。
各種キャンペーン・特典における、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 連携
ゆうちょ銀行とかんぽ生命保険は、連携して様々なキャンペーンや特典を提供しています。例えば、特定の期間中に、ゆうちょ銀行の口座を開設したり、一定額以上の預け入れをしたりすると、景品がもらえるといったキャンペーンが実施されることがあります。
これらのキャンペーン情報は、郵便局の窓口でも告知されていることがあります。また、ゆうちょ銀行のウェブサイトや、DM（ダイレクトメール）などでも確認できます。
郵便局自体が直接、金融商品に関するキャンペーンを行うわけではありませんが、ゆうちょ銀行のキャンペーンの窓口としての役割を担っていると言えます。このように、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違いはありますが、顧客へのサービス提供という点では、協力し合っているのです。
これらのキャンペーンを賢く利用することで、お得にサービスを利用できるチャンスがあります。
まとめ：ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違いを理解して、賢く利用しよう
ここまで、ゆうちょ 銀行 と 郵便 局 の 違いについて、事業内容、歴史、窓口業務、ATM、インターネットバンキング、キャンペーンといった様々な側面から解説してきました。簡単にまとめると、ゆうちょ銀行は「金融サービス」、郵便局は「郵便・荷物サービス」を主軸としつつ、ゆうちょ銀行の基本的な金融サービスも提供している、ということです。
この二つの関係性を理解することで、ご自身の目的に合わせて、どちらのサービスを利用すれば良いか、よりスムーズに判断できるようになるはずです。もし、金融に関する手続きであればゆうちょ銀行の窓口やATM、インターネットバンキングを、手紙や荷物を送りたいのであれば郵便局を利用する、といった使い分けをしてみてください。