車のナンバープレートについて、ふとした疑問に思ったことはありませんか？ 特に「3 ナンバー」と「5 ナンバー」、この二つの違いって一体何だろう？ そんな疑問を解決すべく、今回は「3 ナンバー と 5 ナンバー の 違い」を分かりやすく解説します！
ナンバープレートの数字が示すもの：車両区分とは？
まず、ナンバープレートの数字、特に「3」や「5」で始まるものが何を示しているのか、その基本的な部分から見ていきましょう。これは、車の「車両区分」を表しています。
車両区分とは、簡単に言うと、その車がどのような目的で、どれくらいの大きさ・重さなのか、といったことを国が定めた基準で分類したものです。この区分によって、乗れる人数や積める荷物の量、さらには高速道路の料金なども変わってくることがあります。
この車両区分を理解することが、3ナンバーと5ナンバーの違いを掴む上で非常に重要になります。
- 3ナンバー：乗用車で、総排気量2000cc超、または最大積載量3トン超、または定員11人以上の車両
- 5ナンバー：乗用車で、総排気量2000cc以下、かつ最大積載量3トン以下、かつ定員10人以下の車両
3ナンバー車ってどんな車？
それでは、具体的に「3ナンバー」に該当する車はどのようなものがあるのでしょうか。一般的には、少し大きめの車や、パワフルなエンジンを搭載した車が多く見られます。
例えば、以下のような車が3ナンバーに分類されることが多いです。
- 大型セダン
- SUV（スポーツ・ユーティリティ・ビークル）
- ミニバン（特に7～8人乗りなど、乗車定員が多いもの）
- 一部のステーションワゴン
これらの車は、ゆったりとした室内空間や、力強い走行性能が魅力ですよね。家族でのお出かけや、荷物をたくさん積みたい時などに活躍する場面が多いでしょう。
また、エンジンの排気量が2000ccを超えている場合も3ナンバーになるため、スポーティーな走りが楽しめる車もこの区分に含まれることがあります。見た目の迫力だけでなく、中身もしっかりしているのが3ナンバー車の特徴と言えます。
5ナンバー車ってどんな車？
対して、「5ナンバー」に該当する車は、どのような車が多いのでしょうか。こちらは、より身近な、普段使いしやすい車が多くなります。
代表的な例としては、以下のような車が挙げられます。
| 車種 | 主な特徴 |
|---|---|
| コンパクトカー | 小回りが利き、燃費が良い |
| 軽自動車（※厳密には「軽」ですが、ナンバープレートの分類として比較対象になりやすい） | 維持費が安い |
| 一般的なセダン | バランスの取れた乗り心地 |
| 一部のミニバン（5～6人乗りなど） | 家族で使いやすい |
これらの車は、経済性や取り回しの良さが重視される傾向にあります。街乗りでの使用はもちろん、一人暮らしの方や、少人数の家族での利用に適しています。
また、排気量が2000cc以下という点も、5ナンバー車の特徴です。これにより、自動車税などの維持費が3ナンバー車に比べて抑えられる傾向があります。
見分け方のポイント：ナンバープレートの左端に注目！
さて、いよいよ具体的な見分け方です。実は、ナンバープレートの数字で、3ナンバーと5ナンバーを簡単に見分けることができます。
ナンバープレートの左端に記載されている数字、これが「分類番号」と呼ばれ、車両区分を示しています。つまり、この数字が「3」であれば3ナンバー車、「5」であれば5ナンバー車ということになります。
- 「3」で始まる場合：3ナンバー車
- 「5」で始まる場合：5ナンバー車
例えば、「品川 300 あ 12-34」というナンバーであれば、これは3ナンバー車です。「横浜 501 か 56-78」であれば、5ナンバー車となります。この「分類番号」の数字をチェックするだけで、すぐにどちらの区分かわかるのです。
ただし、注意点もあります。分類番号は「300番台」や「500番台」といったように、3桁で表記されるのが一般的です。この場合でも、最初の数字（3や5）が重要になります。また、地域によって同じ車種でも分類番号が異なる場合もありますが、基本的な区分はこの数字で判断できます。
車両サイズの違い：どこまでが5ナンバー？
3ナンバーと5ナンバーの違いは、車両区分だけでなく、実際の車の「サイズ」にも大きく関わってきます。一般的に、5ナンバー車は3ナンバー車に比べてボディサイズが小さく、取り回しやすい傾向があります。
具体的には、以下のサイズ制限があります。
- 全長：4.7m以下
- 全幅：1.7m以下
- 全高：2.0m以下
- 総排気量：2.0L（2000cc）以下
これらのいずれか一つでも超えると、5ナンバーの基準から外れ、3ナンバーとなる可能性が高まります。特に、全幅が1.7mを超えるかどうかは、普段使いでの運転しやすさに直結する部分ですね。
このサイズ制限は、街中での運転のしやすさや、立体駐車場への入庫しやすさなど、日常的な利便性に関わってきます。そのため、車の購入を検討する際に、このサイズ感は重要な判断基準の一つとなるでしょう。
税金や保険料への影響：これが一番気になるかも！
さて、多くの人が気になるであろう、3ナンバーと5ナンバーの違いによる「維持費」への影響についてです。結論から言うと、一般的には3ナンバー車の方が維持費が高くなる傾向があります。
その主な理由は、自動車税です。自動車税は、車両の排気量によって税額が決まりますが、3ナンバー車は排気量が2000cc超の車が多く、税額が高めに設定されています。
- 自動車税： 3ナンバー車は、排気量に応じて5ナンバー車よりも高額になる傾向があります。
- 自動車重量税： 車両の重さによって税額が決まりますが、大型の3ナンバー車は重量も重くなるため、高くなることがあります。
- 任意保険料： 車種や運転者の条件によりますが、一般的に高額な車や、事故のリスクが高いと判断される場合、保険料が高くなることもあります。
ただし、これはあくまで一般的な傾向です。例えば、排気量が2000cc以下の3ナンバー車や、非常に燃費の良い3ナンバー車など、例外も存在します。また、最近ではエコカー減税など、税制優遇措置もありますので、一概にどちらが高いとは言えません。
車の購入や買い替えを検討する際には、税金や保険料についても事前にしっかりと確認することが大切です。
運転しやすさ：取り回しの違い
「運転しやすさ」という点でも、3ナンバー車と5ナンバー車には違いがあります。これは、先ほど触れた車両サイズとも密接に関わってきます。
一般的に、5ナンバー車はボディサイズが小さいため、以下のようなメリットがあります。
- 小回りが利きやすい： 狭い道でのすれ違いや、Uターンの際などに安心感があります。
- 車庫入れがしやすい： 感覚的にスペースを掴みやすく、駐車が苦手な方でも比較的容易に駐車できるでしょう。
- 視界の確保： ボディがコンパクトな分、死角が少なく、周囲の状況を把握しやすい傾向があります。
対して、3ナンバー車はボディサイズが大きいため、慣れるまでは少し気を使う場面もあるかもしれません。しかし、最近の車は運転支援システムが充実しており、バックモニターや駐車支援機能なども進化しています。
そのため、単純に「大きいから運転しにくい」と決めつけるのではなく、実際に試乗してみたり、搭載されている安全装備を確認したりすることが、自分に合った車を選ぶ上で重要になります。
まとめ：あなたの車はどっち？
これまで、「3 ナンバー と 5 ナンバー の 違い」について、車両区分、車種、見分け方、サイズ、税金、そして運転しやすさといった様々な角度から解説してきました。いかがでしたでしょうか？
もし、ご自身の車のナンバープレートを改めて見てみると、「あ、この数字はこういう意味だったのか！」と、新たな発見があるかもしれません。この知識があれば、街で見かける車を観察するのも、もっと面白くなるはずです。
車のナンバープレートに隠された意味を知ることで、より車への愛着が湧いたり、次の車選びの参考になったりするはずです。