until と by の 違い:これで迷わない!使い分けマスターガイド

「until」と「by」は、どちらも時間の表現で使われることが多いですが、その意味と使い方は大きく異なります。「until と by の 違い」をしっかりと理解することは、英語でのコミュニケーションをより正確にするために非常に重要です。このガイドでは、それぞれの前置詞が持つニュアンスを分かりやすく解説し、具体的な例文を交えながら、皆さんが自信を持って使い分けられるようにお手伝いします。

「いつまで」?「いつまでに」? - until と by の基本的な違い

まず、一番分かりやすい違いから見ていきましょう。「until」は、ある時点まで「ずっと」続いている状態や行動を表すのに使われます。つまり、「〜までずっと」という継続を表すのが特徴です。例えば、「I will study until 10 PM. 」(私は夜10時までずっと勉強します。)のように、勉強という行動が10時まで続いていることを示しています。

一方、「by」は、ある時点「まで」に、その行動が完了していることを表します。つまり、「〜までに」という期限や締め切りを表すのに使われます。例えば、「Please submit your report by Friday. 」(金曜日までにレポートを提出してください。)のように、金曜日という期限までにレポート提出という行動を終える必要があります。

  • until: 〜までずっと(継続)
  • by: 〜までに(完了・期限)

この二つの意味合いの違いを意識することが、「until と by の 違い」を理解する上での第一歩です。どちらの前置詞を選ぶかで、文の意味合いが大きく変わってしまうため、注意が必要です。

until の持つ「継続」のニュアンスを深掘り

「until」は、その時点まで何かが「続いている」ことを強調します。これは、状態、活動、あるいは何かが起こるまでの期間など、様々なものに当てはまります。

  1. Until 5 PM, the store is open. (午後5時まで、お店は開いています。)
    これは、午後5時までずっとお店が開いている状態が続いていることを示しています。
  2. He waited until his friend arrived. (彼は友達が到着するまでずっと待っていました。)
    「待つ」という行動が、友達が到着するという出来事が起こるまで継続していたことを表しています。

また、「until」は「till」としても使うことができ、意味は同じです。ただし、「till」は口語的で、よりカジュアルな場面で使われることが多いです。

until till
More formal More casual

「until」の後の時間や出来事が、その行動の「終わり」を意味するわけではありません。あくまで、その時点まで「続いている」ということを示しているのです。

by の持つ「期限」のニュアンスを深掘り

「by」は、指定された時間までに「完了」させることを求めています。これは、タスク、プロジェクト、あるいは目標達成など、具体的な成果が求められる場面でよく使われます。

例えば、「I need to finish this project by the end of the month. 」(月末までにこのプロジェクトを終わらせる必要があります。)という場合、月末という期限までにプロジェクトが完了していなければなりません。月末の途中でも完了していれば問題ありません。

  • by tomorrow morning: 明日の朝までに
  • by the time you get home: あなたが家に帰るまでには

「by」の後に続くのは、必ずしも具体的な時刻である必要はありません。出来事や状況であっても、「〜までには」という期限を表すことができます。

重要なポイントは、「by」は「〜までに」という期限を明確にし、それまでに完了することを要求する点です。

until と by を使った例文で比較してみよう

具体的な例文を見て、「until」と「by」の違いをさらに明確にしましょう。

例文1:

  • I will be here until 6 PM. (私は午後6時までここにいます。)
    → 午後6時までずっとここにいる状態が続きます。
  • Please finish this by 6 PM. (午後6時までにこれを終わらせてください。)
    → 午後6時までに完了してください。それより早くても構いません。

例文2:

  1. They talked until midnight. (彼らは真夜中までずっと話していました。)
    → 真夜中まで話すという行動が続いていました。
  2. The store closes by midnight. (その店は真夜中までに閉まります。)
    → 真夜中を過ぎる前に店は閉まる、という期限を表しています。

このように、同じ「〜時」という時間でも、「until」と「by」を使うだけで、文の意味が大きく変わることが分かります。

否定文でのuntil と by の使い分け

否定文で「until」と「by」を使う場合も、意味合いは異なります。この違いも、「until と by の 違い」を理解する上で役立ちます。

「not until」の形では、「〜まで〜ない」という意味になり、その時点になって初めて何かが起こる、または始まることを強調します。これは、ある時点までの「不継続」や「未完了」を表し、その時点での「完了」や「開始」を際立たせます。

  • I didn't eat breakfast until 9 AM. (私は午前9時まで朝食を食べませんでした。)
    → 9時までは食べず、9時になって初めて食べた、ということです。

一方、否定文で「by」を使う場合、「〜までに〜しない」という、期限を守れないことを示唆することがあります。

not until not by
〜まで〜ない(その時点になって初めて〜する) 〜までに〜しない(期限までに完了しない)

「not by」という表現は、「until」ほど一般的ではありませんが、文脈によっては「〜までに〜できない」という意味で使われることがあります。

until と by が使われる様々な場面

「until」と「by」は、日常会話からビジネスシーンまで、幅広い場面で使われます。

  1. 予約や注文:
    • Please book your tickets by the end of this week. (今週末までにチケットを予約してください。) - by(期限)
    • The sale will continue until Sunday. (セールは日曜日まで続きます。) - until(継続)
  2. 締切や締め切り:
    • The deadline for the application is March 15th. Submit it by then. (応募の締め切りは3月15日です。それまでに提出してください。) - by(期限)
  3. 約束や計画:
    • I'll wait for you until you are ready. (あなたが準備できるまでずっと待ちます。) - until(継続)
    • We need to decide by tomorrow. (明日までに決めなければなりません。) - by(期限)

これらの例文からも、「until」は「〜までずっと」、 「by」は「〜までに」というニュアンスの違いがよく分かります。

until と by の間違いやすいポイントと注意点

「until と by の 違い」で、特に間違いやすいポイントをいくつか挙げてみましょう。

  • 「〜まで」という訳語に惑わされないこと: 日本語の「〜まで」は、「until」と「by」の両方に当てはまることがあるため、単語の意味だけで判断すると間違えることがあります。文脈をよく理解することが大切です。
  • 完了と継続の混同: 「by」は完了、「until」は継続、という基本的な違いを常に意識してください。
  • 否定文での「not until」: 「not until」は、単純な否定ではなく、「〜まで〜ない」という特別な意味を持つことを覚えておきましょう。

これらの間違いやすいポイントを意識することで、より正確に「until」と「by」を使い分けることができるようになります。

まとめ:until と by の違いをマスターしよう!

ここまで、「until」と「by」の基本的な違いから、否定文での使い方、そして具体的な場面での応用まで、詳しく解説してきました。「until と by の 違い」は、少し複雑に感じるかもしれませんが、それぞれの単語が持つ「継続」と「期限」という核となる意味を理解すれば、決して難しくありません。

今回学んだことを参考に、ぜひ実際の英語学習やコミュニケーションで積極的に使ってみてください。練習を重ねることで、きっと「until」と「by」を迷うことなく使いこなせるようになるはずです。頑張ってください!

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