デジタルカメラの世界に足を踏み入れたばかりの方、または「fx フォーマット」と「dx フォーマット」という言葉を耳にして、一体何が違うんだろう?と疑問に思っているあなたへ。今回は、この二つのフォーマットの基本的な違い、そしてそれが写真にどう影響するのかを、わかりやすく、そして楽しく解説していきます。fx フォーマット と dx フォーマット の 違い を理解することで、あなたのカメラ選びや写真撮影の楽しさがもっと広がるはずです!
センサーサイズが写真の「顔」を決める!fx フォーマット と dx フォーマット の 違い
fx フォーマット と dx フォーマット の 違い を語る上で、最も重要なのが「センサーサイズ」です。センサーというのは、カメラが光を取り込んで画像にするための、いわば「目」のような部分。このセンサーの大きさが、写真の写り方、特に画角(写る範囲)に大きく影響します。fx フォーマット は、35mmフィルムと同じくらいの大きさのセンサーを搭載しており、一般的に「フルサイズセンサー」と呼ばれています。一方、dx フォーマット は、fx フォーマット よりも一回り小さいセンサーサイズで、APS-Cサイズセンサーと呼ばれることが多いです。このセンサーサイズの差が、両者の特徴を際立たせています。
fx フォーマット センサーは、その大きさを活かして、より多くの光を取り込むことができます。これは、暗い場所での撮影や、被写界深度(ピントが合っている範囲)を浅くして背景をぼかすような、芸術的な表現において有利に働きます。具体的には、以下のようなメリットがあります。
- 暗所性能の高さ
- 豊かな階調表現
- 浅い被写界深度の実現
対してdx フォーマット センサーは、fx フォーマット よりもセンサーが小さい分、いくつか特徴があります。その一つが「クロップ(切り抜き)効果」です。これは、同じ焦点距離のレンズを使った場合でも、dx フォーマット の方が画角が狭く写る現象のこと。例えば、広角レンズで風景を撮りたいと思ったときに、fx フォーマット なら広い範囲を写せますが、dx フォーマット だと少し望遠気味に写ることになります。このクロップ効果は、遠くの被写体を大きく写したい望遠撮影においては、むしろメリットになることもあります。
| フォーマット | センサーサイズ | 主な特徴 |
|---|---|---|
| fx フォーマット | 35mmフィルムサイズ相当 (フルサイズ) | 高画質、暗所性能、ボケ表現に優れる |
| dx フォーマット | APS-Cサイズ | コンパクト、望遠効果、コストパフォーマンス |
「画角」の魔法!fx フォーマット と dx フォーマット の 違い を体験しよう
fx フォーマット と dx フォーマット の 違い を最も分かりやすく体験できるのが、レンズを通したときの「画角」、つまり写真に写る範囲の違いです。先ほども少し触れましたが、fx フォーマット のカメラに標準的なレンズ(例えば50mm)をつけた場合と、dx フォーマット のカメラに同じ50mmのレンズをつけた場合では、dx フォーマット の方が画角が狭く写ります。これは、dx フォーマット のセンサーがfx フォーマット よりも小さいため、センサーの端の方が使われずに「切り取られる」ような形になるからです。この効果を「クロップファクター」と呼び、多くのdx フォーマット カメラでは、焦点距離に約1.5倍(ニコンの場合)のクロップファクターがかかったように写ります。
このクロップファクターは、写真撮影において様々な可能性を秘めています。例えば、運動会で遠くにいるお子さんを撮りたいとき、dx フォーマット カメラに望遠レンズを使えば、fx フォーマット カメラで同じ望遠効果を得るためにより高価で大きなレンズが必要になる場合でも、手軽に望遠撮影を楽しめます。これは、dx フォーマット の大きなメリットの一つと言えるでしょう。
一方で、広角でダイナミックな風景を撮りたいときなどは、fx フォーマット の方がより広い範囲を写せるため、迫力のある写真を撮りやすい傾向があります。もしあなたが、広角レンズで雄大な景色を余すところなく写したい、というのであれば、fx フォーマット が魅力的に映るかもしれません。
- fx フォーマット: 広い画角で風景や集合写真をダイナミックに。
- dx フォーマット: クロップ効果で望遠撮影がより手軽に。
レンズ選びの知恵!fx フォーマット と dx フォーマット の 違い
fx フォーマット と dx フォーマット の 違い は、カメラ本体だけでなく、レンズ選びにも影響してきます。カメラメーカーの多くは、それぞれのフォーマット専用のレンズを用意しています。例えば、ニコンではfx フォーマット 用のレンズには「FX」という表記が、dx フォーマット 用のレンズには「DX」という表記がされています。
dx フォーマット カメラにfx フォーマット 用のレンズを使うことは、基本的には可能です。しかし、この場合、カメラのセンサーサイズに合わせて自動的に画像がクロップされるため、fx フォーマット 用レンズの持つ本来の広角性能を十分に活かせないことがあります。いわば、広い絵を撮れるレンズを、狭い窓から覗いているような状態です。
逆に、fx フォーマット カメラにdx フォーマット 用のレンズを使うことは、基本的にはできません。dx フォーマット 用レンズは、そのセンサーサイズに合わせて設計されているため、fx フォーマット の大きなセンサー全体をカバーするほどの映像を投影できないのです。無理に装着しようとすると、画像の周辺部にケラレ(黒い縁取り)が発生したり、そもそも装着できなかったりします。そのため、レンズを選ぶ際には、ご自身のカメラのフォーマットに合ったものを選ぶことが非常に重要です。
「ボケ」の深み!fx フォーマット と dx フォーマット の 違い
写真の腕を上げたい!と思ったときに、多くの人が憧れるのが「背景をぼかした写真」ではないでしょうか?この「ボケ」の表現において、fx フォーマット と dx フォーマット の 違い は明確に現れます。fx フォーマット の方が、一般的に背景をぼかしやすい傾向があります。
これは、センサーサイズが大きいfx フォーマット では、同じ焦点距離・同じ絞り値(F値)で撮影した場合でも、被写界深度が浅くなりやすいからです。被写界深度が浅いということは、ピントが合っている範囲が狭いということ。そのため、被写体だけがくっきりと写り、それ以外の背景はふんわりとぼける、いわゆる「玉ボケ」や「ろくろボケ」といった、美しいボケ表現が容易になります。
一方、dx フォーマット でも、明るいレンズ(F値が小さいレンズ)を使ったり、被写体との距離を調整したりすることで、背景をぼかすことはもちろん可能です。しかし、fx フォーマット と全く同じような、より深いボケ感を出すためには、より望遠側のレンズを使ったり、被写体に近づいたりといった工夫が必要になる場合があります。それでも、dx フォーマット でのボケ表現も十分に魅力的であり、ポートレート撮影などでも活用されています。
「暗所性能」はどっちが強い?fx フォーマット と dx フォーマット の 違い
夜景や室内など、光が少ない場所での撮影は、デジタルカメラにとって難しい条件の一つです。fx フォーマット と dx フォーマット の 違い は、この「暗所性能」にも影響します。一般的に、センサーサイズが大きいfx フォーマット の方が、暗所性能に優れていると言われています。
センサーが大きいということは、それだけ光を取り込める面積も広いということです。より多くの光を取り込めるということは、同じ明るさの写真を撮るために、より高いISO感度(光に対するセンサーの感度)に設定する必要がなくなります。ISO感度を上げすぎると、写真に「ノイズ」と呼ばれるザラザラしたものが目立ってしまいます。fx フォーマット は、低いISO感度で十分な明るさを得られるため、ノイズの少ないクリアな写真を撮りやすいのです。
しかし、近年のdx フォーマット カメラの技術発展は目覚ましく、最新のdx フォーマット カメラの中には、驚くほど高い暗所性能を発揮するものも登場しています。そのため、一概にfx フォーマット が常に優れているとは言えなくなってきています。それでも、最高レベルの暗所性能を求めるのであれば、fx フォーマット が有利な場面が多いと言えるでしょう。
「携帯性」と「価格」は?fx フォーマット と dx フォーマット の 違い
fx フォーマット と dx フォーマット の 違い は、カメラの「携帯性」や「価格」にも大きく関わってきます。一般的に、センサーサイズが小さいdx フォーマット のカメラは、fx フォーマット のカメラに比べて、本体がコンパクトで軽量な傾向があります。
これは、センサーだけでなく、それを搭載するためのボディや、それに伴うレンズなどの周辺機器も、より小型化・軽量化しやすいからです。旅行や普段使いで、気軽に持ち歩きたいという方にとっては、dx フォーマット カメラは非常に魅力的な選択肢となります。また、レンズについても、dx フォーマット 用のレンズはfx フォーマット 用のレンズに比べて、小型・軽量で安価なものが多く、システム全体としてトータルコストを抑えやすいというメリットがあります。
一方、fx フォーマット カメラは、その高性能ゆえに、本体も大きく重くなりがちで、価格も高価になる傾向があります。しかし、その分、画質や表現力において妥協のない撮影体験を提供してくれるのです。どちらのフォーマットを選ぶかは、ご自身の撮影スタイルや予算、そして何を最も重視するかによって変わってきます。
まとめると、この二つのフォーマットは、それぞれに得意なこと、そして苦手なことがあります。どちらが「優れている」というわけではなく、どちらが「あなたの写真撮影に合っているか」という視点で選ぶことが大切です。fx フォーマット は、より高画質で表現力豊かな写真を求める方、dx フォーマット は、手軽さと望遠効果、そしてコストパフォーマンスを重視する方におすすめと言えるでしょう。