1800cc と 2000cc の 違い、あなたの車選びにどう影響する?

「1800cc と 2000cc の 違いって、実際どうなの?」そう疑問に思っている方も多いはず。車の排気量、特に1800ccと2000ccの違いは、車の性能や燃費、税金など、様々な面で影響を与えます。この記事では、この二つの排気量の違いを分かりやすく解説し、あなたの車選びの参考になる情報をお届けします。

エンジンの「心臓」の大きさが変わる!

まず、エンジンの「cc」というのは、エンジンの排気量、つまりシリンダー(エンジンの部品)の中の容積の合計を表しています。例えるなら、エンジンの「心臓」の大きさのようなもの。この「心臓」が大きいほど、より多くの空気と燃料を取り込んで、より大きなパワーを生み出すことができます。ですから、1800ccのエンジンよりも2000ccのエンジンの方が、一般的にパワーがあると言えます。

このパワーの違いは、運転する上でも体感できます。例えば、坂道を上るときや、高速道路で加速したいときなど、2000ccの方が余裕を持ってスムーズに走れることが多いでしょう。ただし、最近の技術は進歩しているので、1800ccでも十分なパワーを持つ車はたくさんあります。

1800ccと2000ccのエンジンの違いをまとめると、以下のようになります。

  • パワー: 2000ccの方が一般的に高い
  • 加速性能: 2000ccの方が有利な場合が多い
  • エンジンの大きさ: 2000ccの方が少し大きい傾向

燃費への影響:どっちがお財布に優しい?

排気量が大きくなると、当然ながら「心臓」が大きくなるため、より多くの燃料を消費する傾向があります。つまり、一般的には2000ccの車の方が、1800ccの車よりも燃費が悪くなる可能性があります。これは、日常的に車を使う方にとっては、ガソリン代に直結する重要なポイントですよね。

しかし、これも技術の進歩で状況は変わってきています。最近の2000ccエンジンは、燃費性能が非常に高く、昔の1800ccエンジンと変わらない、あるいはそれ以上の燃費を記録する車もあります。逆に、古い技術の1800ccエンジンだと、最新の2000ccエンジンよりも燃費が悪くなることも考えられます。

燃費について、押さえておきたいポイントをリストアップしてみましょう。

  1. 一般的には、排気量が小さい方が燃費は良い傾向がある。
  2. 最新技術のエンジンは、排気量が大きくても燃費が良い場合がある。
  3. 車の重量や運転の仕方によっても、燃費は大きく変わる。

税金と維持費:ちょっとした差が積み重なる

車の排気量は、自動車税(種別割)の金額にも影響します。自動車税は、排気量によって税額が決まっているため、1800ccと2000ccでは税額に差が出てきます。一般的に、排気量が大きいほど税金は高くなります。これは、数年、十数年と車に乗り続けることを考えると、無視できないコストになります。

さらに、自賠責保険料や任意保険料なども、車の種類や排気量によって若干変わってくることがあります。これらの維持費を総合的に考えると、1800ccの車の方が、2000ccの車よりもランニングコストを抑えられる可能性が高いと言えます。

排気量による税金と維持費の一般的な傾向は以下の通りです。

排気量 自動車税(年間)
1800cc 〇〇円
2000cc △△円

(※税額は年によって、また車種によっても変動します。最新の情報は国税庁や各自治体のウェブサイトでご確認ください。)

静粛性と振動:快適なドライブのために

エンジンの排気量が大きくなるということは、一般的にエンジンを構成する部品も大きくなり、それらが動くことで発生する振動や音も大きくなる傾向があります。そのため、2000ccのエンジンは、1800ccのエンジンに比べて、アイドリング時や走行中に発生する振動や騒音が大きくなることがあります。

ただし、これも車の設計やメーカーの技術力によって大きく異なります。最近の車は、遮音材を効果的に使ったり、エンジンのバランスを良くしたりすることで、排気量が大きくても驚くほど静かで振動の少ない車も増えています。静粛性や振動の少なさを重視するのであれば、実際の試乗で体感してみることが一番です。

加速性能とトルク:力強さの違い

1800ccと2000ccの最も分かりやすい違いの一つが、加速性能とトルクです。トルクとは、エンジンが物を回す力のこと。例えるなら、重いものを持ち上げるときの「力強さ」です。一般的に、排気量が大きいほど、より大きなトルクを生み出すことができます。これにより、発進時や追い越し時など、車が力強さを必要とする場面で、2000ccの車の方が余裕を持ってスムーズに加速することができます。

しかし、最近のターボチャージャーなどの過給器技術の進歩により、1800ccのエンジンでも、自然吸気の2000ccエンジンに匹敵する、あるいはそれ以上のトルクを発揮する車も増えています。ですから、単に排気量だけで加速性能を判断するのではなく、エンジンの種類(自然吸気かターボかなど)も考慮に入れることが大切です。

  • トルク: 排気量が大きいほど、一般的に高くなる傾向。
  • 加速: トルクが大きいと、力強い加速が得られる。
  • ターボエンジン: 小排気量でも高トルクを実現できる。

動力性能と運動性能:走りの楽しさ

動力性能、つまり「車がどれだけ速く走れるか」という点では、排気量が大きい方が有利なのは当然のことです。2000ccのエンジンは、1800ccのエンジンよりも一般的に最高出力が高く、より高速域での走行や、急な登り坂での余裕につながります。スポーツカーなどで、よりパワフルな走りを求めるのであれば、2000cc以上の排気量が選択肢に入ってくるでしょう。

一方で、運動性能、つまり「車がどれだけキビキビと曲がれるか」という点も考慮が必要です。一般的に、排気量が大きいエンジンは、それに伴って車重も重くなる傾向があります。車重が重くなると、コーナリング時の負担が増えたり、レスポンスが悪くなったりする可能性があります。しかし、これは車の設計思想やサスペンションなどのセッティングによって大きく変わるため、一概には言えません。

動力性能と運動性能について、考慮すべき点は以下の通りです。

  1. 最高出力: 排気量が大きい方が一般的に高い。
  2. 高速域での安定性: パワフルなエンジンは有利。
  3. 車重: エンジンが大きいと車重も増える傾向。
  4. ハンドリング: 車重やセッティングが影響。

環境性能:エコへの貢献度

最近の車選びでますます重要視されているのが、環境性能です。排気量が大きいエンジンは、一般的に燃焼させる燃料の量も多いため、CO2(二酸化炭素)などの排出量も多くなる傾向があります。地球温暖化対策の観点から、より環境に優しい車を選びたいと考えるなら、排気量の小さい車の方が有利と言えるでしょう。

しかし、これも最新技術によって大きく変わってきます。例えば、ハイブリッド車や電気自動車(EV)は、排気量という概念が当てはまらない場合もありますが、ガソリンエンジン車においても、燃焼効率を高めたり、排気ガスを浄化する技術が進歩したりすることで、環境性能は向上しています。1800ccと2000ccで比較する際も、単に排気量だけでなく、その車の具体的な環境性能を示す数値(燃費、CO2排出量など)を確認することが大切です。

環境性能に関する比較ポイントをまとめると以下のようになります。

  • CO2排出量: 排気量が小さい方が一般的に少ない。
  • 燃費: 燃費が良い車ほどCO2排出量は少ない。
  • 最新技術: 効率的なエンジンは環境性能が高い。

1800ccと2000ccのどちらを選ぶかは、あなたの車の使い方や重視するポイントによって大きく変わってきます。パワーを重視するのか、燃費や維持費を抑えたいのか、それとも静かな乗り心地を求めるのか。この記事が、あなたの理想の車を見つけるための一助となれば幸いです。

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