ロキソニンとロキソプロフェンの違い、知っておきたい基本を解説！

「ロキソニン」と「ロキソプロフェン」、これらの言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。実は、これらは全く違うものではなく、密接に関係しています。今回は、 ロキソニンとロキソプロフェンの違い について、分かりやすく解説していきます。

ロキソニンとロキソプロフェンの関係性とは？

まず、一番大切なことからお伝えします。「ロキソニン」というのは、特定の薬の商品名なのです。一方、「ロキソプロフェン」というのは、その薬の「成分名」にあたります。ですから、 ロキソニンとロキソプロフェンの違い を理解する上で、この「商品名」と「成分名」という区別が重要になってきます。

例えるなら、チョコレートの「キットカット」と「チョコレート」の関係に似ています。「キットカット」は商品名ですが、その中身は「チョコレート」ですよね。それと同じように、「ロキソニン」という商品の中に入っている有効成分が「ロキソプロフェン」なのです。

つまり、私たちが普段「ロキソニン」と呼んでいる薬は、有効成分として「ロキソプロフェン」を含んでいる、ということです。なので、厳密には「違い」というよりは、「包含関係」や「関係性」として捉えるのが正しいと言えるでしょう。

では、このロキソプロフェン（ロキソニン）は、具体的にどのような効果があるのでしょうか？主な効果としては、以下の3つが挙げられます。

これらの効果から、ロキソプロフェンは、さまざまな痛みに対応できる万能薬のようなイメージがあるかもしれません。しかし、薬である以上、副作用の可能性も考慮する必要があります。

ロキソニン（ロキソプロフェン）は、ドラッグストアなどでも購入できる市販薬として有名ですが、使用する際にはいくつかの注意点があります。

まず、空腹時の服用は避け、食事の後に飲むようにしましょう。これは、胃への負担を軽減するためです。また、他の鎮痛剤や解熱剤と併用すると、効果が強くなりすぎたり、副作用のリスクが高まったりする可能性があります。 必ず薬剤師や登録販売者に相談するようにしてください。

さらに、持病がある方や、現在他の薬を服用している方は、自己判断せず、必ず医師や薬剤師に相談してから使用することが大切です。

「ロキソニン」という商品名が最も有名ですが、実は「ロキソプロフェン」という成分は、他の商品名で販売されている医薬品にも含まれています。これは、医薬品のジェネリック医薬品（後発医薬品）の存在によるものです。

ジェネリック医薬品は、先発医薬品（最初に開発された薬）と同じ有効成分を含み、同等の効き目があると認められた薬です。価格が先発医薬品よりも安価な場合が多いのが特徴です。そのため、薬局で「ロキソプロフェン」のジェネリック医薬品を勧められることもあるでしょう。

例えば、以下のような商品名でロキソプロフェンが販売されていることがあります。

商品名例	特徴
（※具体的なジェネリック医薬品名は記載できませんが、薬局でお尋ねください）	ロキソプロフェンを主成分とする

ロキソプロフェン（ロキソニン）は、私たちの使いやすさを考えて、様々な「剤形」で提供されています。剤形とは、薬の形のことです。

一般的にイメージされるのは、錠剤ですが、それ以外にも、

などがあります。これらの剤形は、痛む場所や状況に合わせて選ぶことができます。例えば、急な頭痛には錠剤、筋肉の痛みにには湿布薬、といった具合です。 どの剤形が自分に合っているか、薬局で相談してみると良いでしょう。

薬の効果を最大限に引き出し、安全に使うためには、正しい保管方法が重要です。ロキソプロフェン（ロキソニン）も例外ではありません。

一般的には、直射日光や高温多湿を避けて、常温で保管するのが基本です。子供の手の届かない場所で保管することも、誤飲を防ぐために非常に大切です。

また、湿気やすい場所（お風呂場など）に置いたり、冷蔵庫に入れたりすることは避けましょう。薬が変質してしまう可能性があります。

もし、薬が古くなったり、見た目が変わったりした場合は、使用せずに処分するようにしましょう。

「ロキソニン」は商品名、「ロキソプロフェン」は成分名であり、基本的には同じものを指していることがほとんどです。しかし、医薬品は正しく理解し、正しく使うことが何よりも大切です。今回解説した内容を参考に、ご自身の体調に合った使い方を心がけてください。