英語を勉強していると、よく「to 不定 詞」と「動名詞」のどちらを使えばいいのか迷うことがありますよね。「to 不定 詞 と 動 名詞 の 違い」は、多くの学習者がつまずくポイントですが、基本的なルールを掴めば大丈夫!この記事では、この二つの形の違いを分かりやすく、そして楽しく解説していきます。
「to 不定 詞」と「動名詞」の基本的な役割の違い
まず、一番大切なのは、それぞれの形がどのような役割を果たすのかを理解することです。「to 不定 詞」は、主に「これから~すること」「~するために」という未来のニュアンスや目的を表すことが多いです。一方、「動名詞」は、動詞に-ingをつけた形で、「~すること」という行為そのものを名詞として扱うのが特徴です。
例えば、「I want to play soccer.(私はサッカーがしたい)」では、「play」は「したい」という未来の願望なので「to play」となります。しかし、「I enjoy playing soccer.(私はサッカーをすることが楽しい)」では、「enjoy」という動詞の後に続く「することが楽しい」という行為そのものを指すため、「playing」が使われます。 この「未来への意識」か「行為そのものの描写」かが、使い分けの大きなヒントになります。
- to 不定 詞 : 未来のこと、目的、~するために
- 動名詞 : ~すること(行為そのもの)
このように、文脈によってどちらの形が自然になるかが決まってきます。どちらも「~すること」という意味を持つことがありますが、そのニュアンスが微妙に異なるのです。
「want to」と「enjoy」:動詞による使い分け
「to 不定 詞」と「動名詞」の使い分けは、その前に来る動詞によって決まる場合が多いです。例えば、「want」や「hope」、「decide」などの動詞の後には「to 不定 詞」が来ます。これは、これらの動詞が「これから~したい」「~することを決める」という未来への意思や計画を表すからです。
一方、「enjoy」、「finish」、「mind」などの動詞の後には「動名詞」が来ます。「enjoy」は「~することを楽しむ」、「finish」は「~し終える」といったように、すでに行われたり、現在行われている行為に対して使われることが多いからです。
以下に、よく使われる動詞とその後に続く形をまとめました。
| to 不定 詞 が続く動詞 | 動名詞 が続く動詞 |
|---|---|
| want, hope, plan, decide, learn, wish | enjoy, finish, mind, practice, avoid, suggest |
この表を参考に、普段から色々な例文に触れて、自然な形を覚えていきましょう。
「like」や「love」:どちらも使える場合とそのニュアンスの違い
「like」、「love」、「hate」、「prefer」などの感情を表す動詞は、「to 不定 詞」と「動名詞」のどちらも取ることができます。しかし、それぞれに少しニュアンスの違いがあります。
一般的に、「to 不定 詞」は「一時的なこと」や「特定の状況」について話すときに使われる傾向があります。例えば、「I like to eat ice cream when it’s hot.(暑いときはアイスクリームを食べるのが好きだ)」は、暑いという特定の状況でアイスクリームを食べることが好きだ、というニュアンスです。
対して、「動名詞」は「習慣的なこと」や「一般的な好み」について話すときに使われることが多いです。「I like eating ice cream.(私はアイスクリームを食べることが好きだ)」は、アイスクリームを食べることが全般的に好きだ、というニュアンスになります。
つまり、
- to 不定 詞 : 特定の状況での好み
- 動名詞 : 一般的な好み、習慣
と考えると、使い分けがしやすいでしょう。
「remember」と「forget」:過去と未来の記憶
「remember」と「forget」も、後ろに「to 不定 詞」と「動名詞」のどちらが来るかで意味が大きく変わる代表的な動詞です。
「remember to do」は、「~することを忘れないようにする」という意味で、未来の行動に対する注意を促す表現です。例えば、「Remember to lock the door.(ドアに鍵をかけるのを忘れないでね)」のように使います。
一方、「remember doing」は、「~したことを覚えている」という意味で、過去の経験や出来事についての記憶を表します。「I remember meeting him at the party.(パーティーで彼に会ったのを覚えている)」のように使われます。
「forget」も同様に、「forget to do」は「~することを忘れる」、「forget doing」は「~したことを忘れる」となります。この二つの意味の違いは、実際の会話や文章で間違えやすいポイントなので、しっかりと覚えておくことが大切です。
「stop」:やめる対象の違い
「stop」も、「to 不定 詞」と「動名詞」のどちらが来るかで意味が変わる動詞です。
「stop to do」は、「~するために立ち止まる」「~するのをやめて、その場に立ち止まる」という意味になります。これは、「to 不定 詞」が目的を表しているからです。「He stopped to tie his shoelace.(彼は靴ひもを結ぶために立ち止まった)」のような文で使われます。
対して、「stop doing」は、「~することをやめる」という意味で、その行為自体をやめることを表します。「She stopped smoking.(彼女はタバコをやめた)」のように使います。この場合、タバコを吸うという行為をやめた、ということになります。
まとめると、
- stop to do : ~するために立ち止まる(目的)
- stop doing : ~することをやめる(行為の停止)
となります。
「try」:試みの種類
「try」も、後に続く形によって意味合いが変わる動詞の一つです。「try to do」と「try doing」は、どちらも「試す」という意味を含みますが、その試みの種類が異なります。
「try to do」は、「~しようと努力する」「~することを試みる」という意味で、成功するかどうかは分からないけれど、一生懸命やってみる、というニュアンスが強いです。例えば、「Try to be on time.(時間通りに来るように努力してください)」のように使います。
一方、「try doing」は、「(効果があるか試すために)~してみる」という意味で、何か新しいことを試したり、実験的にやってみたりする際に使われます。「Try adding some sugar to your coffee.(コーヒーに砂糖を少し入れてみて)」のように、試してみてどうなるかを見る、というニュアンスです。
この二つの違いは、
- try to do : 努力、挑戦
- try doing : 試行、実験
と考えると分かりやすいでしょう。
「regret」:後悔の内容
「regret」も、「to 不定 詞」と「動名詞」で後悔する内容が変わってくる動詞です。
「regret to do」は、「残念ながら~しなければならない」「~することを残念に思う」という意味で、これから起こる出来事や、これから言わなければならないことに対する残念な気持ちを表します。例えば、「I regret to inform you that your application has been rejected.(残念ながら、あなたの申請が却下されたことをお知らせします)」のような、ビジネスシーンなどで使われる丁寧な表現です。
一方、「regret doing」は、「~したことを後悔している」という意味で、過去にしてしまったことに対する後悔を表します。「He regrets saying that.(彼はあんなことを言ったのを後悔している)」のように、過去の行動を振り返って残念に思っている状態です。
このように、「regret」の場合は、
- regret to do : 今から言う・することが残念
- regret doing : 過去にしたことを後悔
と、時制のニュアンスが重要になってきます。
「to 不定 詞」と「動名詞」の使い分けは、最初は難しく感じるかもしれませんが、今回解説した基本的なルールや、よく使われる動詞のパターンを繰り返し練習することで、必ずマスターできます。色々な英文を読んだり、自分で文章を作ったりしながら、この二つの形に慣れていきましょう。そうすれば、英語の表現力がぐっと豊かになりますよ!