401k と ideco の 違い、まるわかりガイド!どっちがお得?

401kとideco、どちらも老後資金を準備するための大切な制度ですが、実はいくつか違いがあります。この違いを理解することは、賢くお金を貯めるためにとっても重要です。今回は、そんな「401kとidecoの違い」を、分かりやすく解説していきますね!

所得控除と税制優遇:結局、いくらお得になるの?

まず、一番気になるのは「節税効果」ですよね。401kもidecoも、毎月積み立てたお金は所得から差し引かれて、所得税や住民税が安くなる「所得控除」の対象になります。これは、働いている間の税金が安くなるという、とっても嬉しいメリットです。

具体的に、どちらがお得になるかは、あなたの給料や、所得控除できる上限額によって変わってきます。簡単にまとめると、以下のようになります。

  • 401k :会社が導入している制度なので、会社によって上限額や控除額が変わります。
  • ideco :自分で加入できる制度なので、国民年金の種類によって上限額が決まっています。

所得控除は、老後資金を準備する上で、長期的に見ると大きな節約につながるため、非常に重要です。

例えば、こんな表で比較してみましょう。

制度 所得控除 税金の種類
401k あり 所得税、住民税
ideco あり 所得税、住民税

加入資格:誰が加入できるの?

次に、誰でも加入できるのか、という点も気になりますよね。この辺りにも、401kとidecoの違いがあります。

401kは、基本的に会社が用意している制度なので、その会社に勤めている人でないと加入できません。つまり、 「会社員」が主な対象 となります。ただし、最近では自営業者向けの401k(中小企業退職金共済制度など)もありますが、一般的ではありません。

一方、idecoは、国民年金に加入している20歳から60歳までの人であれば、職業に関係なく誰でも加入できます。つまり、

  • 会社員
  • 公務員
  • 自営業者
  • 専業主婦(主夫)

など、多くの人が加入できるのが特徴です。

運用方法:自分で選べる?

積み立てたお金を、どんな商品で運用するか、というのも大切なポイントです。これは、401kとidecoで少し違いがあります。

401kの場合、会社が用意している運用商品の中から選ぶことになります。商品ラインナップは会社によって異なりますが、

  • 投資信託
  • 保険商品

などが一般的です。

idecoの場合は、自分で金融機関を選び、その金融機関が提供している運用商品の中から自由に選ぶことができます。選択肢は401kよりも豊富で、

  1. インデックスファンド
  2. アクティブファンド
  3. 債券
  4. 保険商品

など、様々な種類があります。

掛金の上限:いくらまで積み立てられる?

毎月いくらまで積み立てられるのか、という上限額も、401kとidecoでは異なります。これは、先ほど触れた所得控除の上限額にも関係してきます。

401kの掛金上限額は、会社の制度によって決まります。例えば、

  • 確定拠出年金(DB)のみの会社:月額23,000円
  • 確定給付年金(DC)と確定拠出年金(DB)の両方がある会社:月額12,000円

といったように、細かく決まっている場合があります。

idecoの掛金上限額は、国民年金の種類によって決まっており、

国民年金の種類 月額上限額
第1号被保険者(自営業者など) 68,000円
第2号被保険者(会社員・公務員) 23,000円(企業年金のない場合)
第3号被保険者(専業主婦・主夫) 23,000円

となっています。自営業者の方は、idecoの方が多く積み立てられる可能性がありますね。

受取方法:いつ、どうやって受け取れる?

老後資金は、いつ、どのように受け取れるかも気になるところです。ここにも、401kとidecoの違いがあります。

401kの受け取り方は、原則として60歳以降です。受け取り方法は、

  • 一時金としてまとめて受け取る
  • 年金形式で分割して受け取る

のどちらかを選ぶことができます。ただし、会社によっては受け取り方法が限定されている場合もあります。

idecoも、原則として60歳以降に受け取ることができます。受け取り方は、

  1. 一時金としてまとめて受け取る
  2. 年金形式で分割して受け取る
  3. 一時金と年金形式の併用

と、401kよりも選択肢が多いのが特徴です。

手数料:いくらかかるの?

最後に、制度を利用する上でかかる手数料についてです。これも、401kとidecoで違いがあります。

401kの場合、手数料は会社が負担してくれる場合が多いですが、一部、加入者自身が負担するケースもあります。手数料の内容は、

  • 口座管理手数料
  • 信託報酬(投資信託の場合)

などが考えられます。

idecoの場合は、加入時手数料、口座管理手数料、移換手数料などがかかります。これらの手数料は、加入する金融機関や、選ぶ商品によって異なります。例えば、

手数料の種類 目安
加入時手数料 2,829円(初回のみ)
口座管理手数料 月額100円〜300円程度

といった感じです。手数料は、運用成績に影響を与えるので、できるだけ低いものを選ぶのがおすすめです。

401kとideco、それぞれの違いが分かりましたか?どちらの制度も、将来のために大切なお金を準備できる素晴らしい制度です。あなたの状況に合わせて、どちらの制度がより有利になるか、じっくり考えてみてくださいね!

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