LINEを使っていると、友達や知り合いとのコミュニケーションで「非表示」と「ブロック」という言葉を耳にする機会があるかと思います。しかし、この二つの機能、実は意味合いが大きく異なります。本記事では、LINEの「非表示」と「ブロック」の基本的な違いから、それぞれの具体的な使い方、そして注意点までを分かりやすく解説します。LINEの「非表示」と「ブロック」のこれらの違いを理解することで、より快適なLINEライフを送ることができるでしょう。
「非表示」とは？相手にバレずにトークを整理する方法
LINEの「非表示」機能は、トークリストから特定の友達のトーク画面を一時的に隠す機能です。これは、あくまで自分の端末上でトークを見えなくするだけで、相手には一切通知されません。つまり、「非表示」にしたからといって、相手があなたにメッセージを送れなくなったり、あなたのことをブロックしたりするわけではないのです。この機能の主な目的は、トークリストを整理し、見たくない、または頻繁にやり取りしないトークを画面から消すことです。
「非表示」のメリットは、以下の通りです。
- トークリストがスッキリする
- 誤ってトークを削除してしまうリスクがない
- 相手に気付かれずに整理できる
「非表示」は、一時的にトークを整理したい場合や、後でまた見返す可能性があるけれど今は目に入れたくない、といった場合に非常に便利です。
「非表示」の解除方法も簡単で、設定画面からいつでも解除できます。また、「非表示」にした友達から新しいメッセージが届いた場合、そのメッセージは非表示リストには入らず、通常のトークリストに表示されるようになります。この「相手にバレない」という点が、 LINEの「非表示」と「ブロック」の最も大きな違い と言えるでしょう。
「ブロック」とは？相手との関係を断つための強力な機能
一方、「ブロック」は、相手からのメッセージ受信や通話、タイムラインへの投稿などを一切受け付けなくする機能です。これは、「非表示」とは異なり、相手に明確な影響を与える機能です。ブロックされた側は、ブロックした相手にメッセージを送っても「未送信」のままとなり、電話をかけても繋がらなくなります。また、相手のタイムラインの投稿も見えなくなります。
「ブロック」の主な特徴は以下の通りです。
- メッセージや通話が一切届かなくなる
- 相手のタイムライン投稿が見えなくなる
- 相手はブロックされたことに気づく可能性がある
| 項目 | 非表示 | ブロック |
|---|---|---|
| 相手への影響 | なし | あり（メッセージ・通話不可） |
| 自分側の表示 | トークリストから消える | トークリストから消える、相手の投稿も見えなくなる |
「ブロック」は、迷惑なメッセージが届くのを防ぎたい場合や、人間関係を断ちたい場合に使用される、より直接的な機能です。
「非表示」と「ブロック」の主な違いを整理しよう
「非表示」と「ブロック」の最大の違いは、相手に与える影響です。非表示はあくまで自分側の操作であり、相手には一切影響がありません。しかし、ブロックは相手のLINE利用に直接的な制限をかけます。
具体的には、以下の表のようにまとめられます。
-
メッセージの受信
- 非表示：通常通り受信する（トークリストから消えているだけ）
- ブロック：受信できなくなる（未送信になる）
-
通話
- 非表示：通常通り受信する
- ブロック：受信できなくなる
-
トークリストへの表示
- 非表示：一時的に消える（解除可能）
- ブロック：トーク履歴が消える（解除しても元に戻らない）
このように、相手との関係性を維持しつつ、自分のLINE環境を整えたい場合は「非表示」、相手との関係を断ちたい場合は「ブロック」を選択することになります。
「非表示」の具体的な使い方とメリット
「非表示」は、主にトークリストの整理に役立ちます。例えば、グループトークで頻繁に連絡が来るけれど、今はそこまで重要な情報ではない場合や、個人的なトークで、たまにしか連絡が来ないけれど、友達リストからは削除したくない、といった状況で活用できます。
「非表示」の具体的な手順は以下の通りです。
- トークリストで、非表示にしたい友達のトークを左にスワイプする。
- 「非表示」ボタンをタップする。
これにより、そのトークはトークリストから消えます。後で解除したい場合は、設定画面の「非表示の友達」から解除できます。
「非表示」のメリットを改めてまとめると、以下のようになります。
- トークリストの視認性向上 ：不要なトークが画面から消え、見たいトークが見つけやすくなります。
- プライバシーの保護 ：一時的に見たくないトークを隠したい場合に便利です。
- 誤操作の防止 ：トークを削除するのではなく「非表示」にすることで、後で必要になった際にも復元できます。
「ブロック」の具体的な使い方と注意点
「ブロック」は、迷惑なユーザーや、もう連絡を取りたくない相手に対して使用します。ブロックすることで、相手からのあらゆるコンタクトを遮断できます。
「ブロック」の手順は以下の通りです。
- トークリストで、ブロックしたい友達のトークを左にスワイプする。
- 「ブロック」ボタンをタップする。
- 確認画面で「ブロックする」をタップする。
ブロックすると、その友達との過去のトーク履歴は削除されます。また、ブロックされた側は、あなたにメッセージを送っても「未送信」と表示されるため、ブロックされたことに気づく可能性が高いです。
「ブロック」に関する注意点:
- ブロック解除しても友達には戻らない ：ブロックを解除しても、自動的に友達リストに戻るわけではありません。再度友達登録が必要です。
- 過去のトーク履歴は復元されない ：ブロックすると、その友達との過去のトーク履歴は削除されます。
- 通知されない ：ブロックされた相手に、ブロックしたという通知は届きません。
ブロックは相手に直接的な影響を与えるため、使用する際は慎重に判断することが重要です。
「非表示」と「ブロック」を使い分ける状況
では、具体的にどのような状況で「非表示」と「ブロック」を使い分ければ良いのでしょうか。いくつかの例を挙げてみましょう。
「非表示」が適している状況
- グループトークの整理 ：大人数で利用するグループトークは、通知が多くなりがちです。一時的に参加していなくても、後で参照する可能性のあるトークは「非表示」にしておくと便利です。
- あまり連絡を取らない友達のトーク ：友達リストには残しておきたいけれど、頻繁に連絡を取るわけではない友達のトークは、「非表示」にしておくとトークリストがスッキリします。
- 一時的に見たくないトーク ：仕事関係で、今は確認したくないが、後で必要になるかもしれないトークなども「非表示」の対象となります。
「ブロック」が適している状況
- 迷惑なメッセージや勧誘 ：スパムメッセージや、しつこい勧誘など、断固として受け取りたくないメッセージは「ブロック」一択です。
- 人間関係の終了 ：もう連絡を取りたくない、関係を断ちたい相手とは、迷わず「ブロック」しましょう。
- ストーカー行為や嫌がらせ ：身の危険を感じるような行為に対しては、速やかに「ブロック」し、必要であればLINEに報告することも検討しましょう。
「非表示」から「ブロック」へ、またはその逆への変更
「非表示」にしていたけれど、やはりブロックしたい、あるいはブロックしていたけれど、もう一度連絡を取りたい、といった場合もあるでしょう。それぞれの変更方法について解説します。
「非表示」から「ブロック」への変更
- 設定画面を開き、「友達」をタップします。
- 「ブロックリスト」をタップします。
- 「ブロック」ボタンをタップし、ブロックしたい友達を選択します。
- 「ブロック」をタップすると、その友達がブロックリストに追加されます。
この方法で、非表示にしていた友達もブロックできます。
「ブロック」から「非表示」への変更（実質的にはブロック解除＋非表示）
- 設定画面を開き、「友達」をタップします。
- 「ブロックリスト」をタップします。
- ブロック解除したい友達の横にある「ブロック解除」をタップします。
- 友達リストに戻るので、再度その友達のトークを非表示にしたい場合は、上記「非表示」の手順を行います。
注意点として、「ブロック」を解除しても、過去のトーク履歴は元に戻りません。
まとめ：LINEの「非表示」と「ブロック」を理解して賢く使い分けよう！
LINEの「非表示」と「ブロック」は、どちらもトークリストから特定の相手を一時的、または恒久的に隠す機能ですが、その意味合いと影響は大きく異なります。「非表示」はあくまで自分側の操作で相手に影響はなく、トークリストを整理するのに便利です。「ブロック」は相手のLINE利用を制限する機能であり、迷惑な相手との関係を断つために使われます。
それぞれの機能の特性を理解し、状況に応じて適切に使い分けることで、LINEをより快適で安全に利用することができます。今回の解説が、LINEの「非表示」と「ブロック」の理解を深める一助となれば幸いです。