【徹底解説】pv と セッション の 違い、Webサイト分析の基本をマスターしよう!

Webサイトを運営していると、「PV」や「セッション」といった言葉をよく耳にしますよね。でも、「PVとセッションの違いって何?」と疑問に思っている方もいるのではないでしょうか。この二つの指標は、Webサイトのアクセス状況を理解する上で非常に重要なので、pv と セッション の 違いをしっかり押さえておくことが、サイト改善への第一歩となります。

PV(ページビュー)って何?

まず、PV(ページビュー)について説明しましょう。PVは、Webサイト内の個々のページが表示された回数を表す指標です。つまり、ユーザーがページを開くたびに1PVとしてカウントされます。例えば、あるユーザーがトップページを見て、次に商品詳細ページを見て、最後に問い合わせページを見た場合、これは3PVとなります。 PVを理解することは、どのページがどれだけ見られているかを知るための基本中の基本です。

  • トップページ: 1PV
  • 商品詳細ページ: 1PV
  • 問い合わせページ: 1PV

このように、PVは単純に「ページが表示された回数」なので、同じユーザーが同じページを何度も見れば、その分PVは増えます。例えば、商品詳細ページを気に入って3回も見てしまったら、その1ページだけで3PVがカウントされるのです。

PVを分析することで、以下のようなことがわかります。

  1. どのページが人気があるのか。
  2. 特定のキャンペーンページがどれだけ見られているのか。
  3. サイト内の回遊率(ページをどれだけ見ているか)。
ページ名 PV数
トップページ 1000PV
商品A詳細 500PV
ブログ記事X 300PV

セッション(訪問)とは?

次に、セッション(訪問)についてです。セッションは、ユーザーがWebサイトにアクセスしてから離れるまでの一連の行動をひとまとめにしたものを指します。つまり、「1回の訪問」と考えるとわかりやすいでしょう。ユーザーがサイトに訪れてから、一定時間(通常は30分)何も操作がないと、そのセッションは終了とみなされます。もし、そのユーザーが再びサイトにアクセスしてきたら、それは新しいセッションとしてカウントされます。

例えば、あるユーザーが午前10時にサイトにアクセスし、トップページ、商品一覧、商品詳細ページを見て、午前10時20分にサイトを閉じたとします。これが1セッションです。その後、午後3時に再度同じユーザーがサイトにアクセスし、別のページを見た場合、これは別のセッションとしてカウントされます。

セッションを理解することで、以下の点が把握できます。

  • どれくらいの数の「訪問者」がサイトに来ているか(ユニークユーザー数と合わせて見るとより深い分析が可能)。
  • サイト全体の「利用頻度」や「活発さ」。
  • セッションあたりのPV数を見ることで、ユーザーが1回の訪問でどれくらいのページを見ているか(回遊性)。

セッションは、Webサイトの「どれだけ頻繁に、どれくらいの期間、ユーザーが訪れてくれているか」という、よりアクティブなユーザーの行動を捉えるのに適しています。

期間 セッション数
昨日 500セッション
先週 3200セッション

pv と セッション の 違い:一対多の関係

pv と セッション の 違いを理解する上で最も重要なのは、この「一対多の関係」です。1回のセッション(訪問)の中で、ユーザーは複数のページを見ることができます。そのため、 1セッションあたりのPV数は、通常1PVよりも多くなります。

例えば、あるユーザーがサイトに訪れて、以下のような行動をとったとしましょう。

  • 午前10時: サイトにアクセス(1セッション開始)
  • トップページを見る(1PV)
  • 商品一覧ページを見る(1PV)
  • 商品A詳細ページを見る(1PV)
  • 午前10時15分: サイトを閉じる(セッション終了)

この場合、ユーザーは1回のセッションで3つのページを見ています。つまり、1セッションで3PVということになります。

この関係性を表にまとめると、以下のようになります。

ユーザー行動 PV数 セッション数
サイト訪問〜離脱 複数 1

PVは「ページ」に注目した指標、セッションは「訪問」というユーザーのまとまった行動に注目した指標、と考えると、pv と セッション の 違いがより明確になるはずです。

pv と セッション の 違い:例で理解を深める

具体的な例で、pv と セッション の 違いをさらに理解しましょう。あるWebサイトに、3人のユーザーが訪れたと仮定します。

  1. ユーザーA: トップページ → 商品詳細A → 商品詳細B を見て離脱(3PV、1セッション)
  2. ユーザーB: トップページ → ブログ記事1 → ブログ記事2 → トップページを見て離脱(4PV、1セッション)
  3. ユーザーC: トップページを見てすぐに離脱(1PV、1セッション)

この場合、サイト全体では以下のようになります。

  • 合計PV数: 3PV + 4PV + 1PV = 8PV
  • 合計セッション数: 1セッション + 1セッション + 1セッション = 3セッション

このように、PVは個々のページの閲覧回数を合計したもので、セッションはユーザーの訪問回数を数えています。pv と セッション の 違いが、この例でより具体的にイメージできたのではないでしょうか。

pv と セッション の 違い:分析における活用方法

pv と セッション の 違いを理解した上で、これらの指標をどのように分析に活用できるかを見ていきましょう。

まず、 セッション数が増加しているかどうか は、サイトへの「集客力」や「全体的な関心度」を見る上で重要です。広告キャンペーンやSEO対策がうまくいっているかどうかの判断材料になります。

一方、 PV数 は、サイト内のどのコンテンツがユーザーに支持されているか、あるいは逆にあまり見られていないかを知るために使われます。人気のあるページはさらに強化し、あまり見られていないページは改善策を考えるきっかけになります。

さらに、 「セッションあたりのPV数(平均ページビュー数)」 という指標は、ユーザーが1回の訪問でどれくらいの情報に触れているか、つまりサイト内の回遊性を測るのに役立ちます。この数値が高いほど、ユーザーはサイト内をうまく移動し、多くのコンテンツに興味を持っていると考えられます。

指標 分析できること
セッション数 集客力、サイトへの訪問頻度
PV数 コンテンツの人気度、ページごとの注目度
セッションあたりのPV数 サイト内の回遊性、ユーザーの満足度

pv と セッション の 違い:勘違いしやすいポイント

pv と セッション の 違いについて、よくある勘違いもいくつか紹介しておきましょう。

  • 「PVが多い=良いサイト」とは限らない: 例えば、1つのページにユーザーが何度もアクセスしてしまい、他のページにたどり着けていない場合、PVは増えますが、ユーザー体験としては良くない可能性があります。
  • 「セッションが多い=多くのユニークユーザー」ではない: 同じユーザーが何度もサイトを訪問すると、セッション数は増えますが、ユニークユーザー数(サイトを訪れた重複しないユーザーの数)はそれほど増えないことがあります。
  • 「一定時間」の定義: セッションが終了する「一定時間」は、一般的に30分ですが、ツールや設定によって異なる場合もあります。

これらの点に注意することで、より正確なWebサイト分析が可能になります。

pv と セッション の 違い:まとめ

pv と セッション の 違いは、Webサイトのアクセス状況を正しく把握し、改善策を立てる上で非常に大切です。PVは「ページが表示された回数」、セッションは「ユーザーの訪問回数」という基本的な違いを理解し、それぞれの指標が何を意味するのかを把握しましょう。これらを組み合わせることで、より深くサイトの現状を理解し、効果的なWebサイト運営へと繋げることができます。

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