給与 と 給料 の 違い、これでスッキリ!意外と知らない基本のキ

「給与」と「給料」、似たような言葉だけど、実はちょっとした違いがあるのを知っていますか?今回は、そんな「給与 と 給料 の 違い」を、わかりやすく、そして楽しく解説していきます。これを知っておけば、お給料明細を見たときに「なるほど!」って思えるはずですよ。

「給与」と「給料」:広がる意味と狭まる意味

まず、結論から言うと、「給与」は「給料」よりも広い意味を持つ言葉なんです。「給料」は、働いたことに対して支払われる、いわゆる「お給料」そのものを指すことが多いですが、「給与」は、それだけにとどまらず、会社から受け取るお金の総称として使われます。 この「給与」と「給料」の区別を理解することは、自分の収入を正確に把握するためにとても大切です。

  • 給料(きゅうりょう):

    • 月給、週給、日給など、労働の対価として定額または決まった計算方法で支払われる基本賃金。
    • 例:基本給、職務手当、役職手当など
  • 給与(きゅうよ):

    • 給料に加えて、諸手当や一時金(ボーナス)なども含めた、会社から受け取るお金の総額。
    • 例:給料 + 残業手当 + 通勤手当 + ボーナス = 給与
    項目 給料に含まれる? 給与に含まれる?
    基本給 はい はい
    残業手当 いいえ はい
    ボーナス いいえ はい
    交通費 いいえ はい

「給料」って、具体的にどんなもの?

「給料」は、あなたが会社で一生懸命働いたことに対して、約束通りに支払われる、まさに「労働の対価」です。これは、毎月決まった日に振り込まれることが多く、生活の基盤となるお金ですね。

  1. 基本給: これは、あなたの役職や経験、スキルなどに基づいて決められる、一番基本的なお給料です。会社の業績や物価の変動によって、昇給や減給があることも。
  2. 各種手当: 基本給に加えて、さらにプラスされるお金です。例えば、
    • 残業手当:時間外労働をした場合に支払われます。
    • 役職手当:管理職などの役職についている場合に支払われます。
    • 職務手当:特定の職務や資格を持っている場合に支払われます。
    • 家族手当:扶養家族がいる場合に支払われます。
  3. 固定残業代: 給料の中に、あらかじめ一定時間分の残業代が含まれている場合もあります。これは、残業がなかったとしても支払われるものです。

「給与」はもっと広い!プラスアルファのお金

一方、「給与」は、先ほど説明した「給料」に、さらに色々なものが加わった、もっと大きな枠組みのお金なんです。まるで、お皿の上にメインのおかず(給料)があって、さらにサラダやデザート(手当やボーナス)が乗っているイメージですね。

  • 給与の構成要素:

    • 給料(基本給+各種手当)
    • 賞与(ボーナス):夏や冬など、年に数回、会社の業績などに応じて支給される一時金。
    • 諸経費の精算:例えば、出張に行った際の交通費や宿泊費などが、給与とは別に、または給与の一部として精算されることもあります。
    1. 給与明細を見る習慣をつけよう
    2. 各種手当がどのように計算されているか確認しよう
    3. ボーナスの支給条件を把握しておこう

「給与所得」って聞いたことある?

「給与」という言葉は、税金の話になると「給与所得」という言葉でよく出てきます。これは、会社から受け取った「給与」全体から、税金や社会保険料などを差し引く前の「収入」のことなんです。

給与所得は、所得税や住民税を計算する上での基準になります。ですので、「手取り」とはまた違う、税金がかかる前の金額だと考えてください。

  • 給与所得の源泉徴収票: 年末に会社から受け取る、1年間の給与所得の総額や、そこから源泉徴収された所得税額などが記載された書類です。
  • 確定申告: 給与所得者でも、副業をしていたり、医療費控除などを受けたい場合には、確定申告が必要になることがあります。

「手取り」との違いも押さえよう!

「給与」と「給料」の違いと合わせて、ぜひ知っておきたいのが「手取り」です。これは、実際に銀行口座に振り込まれる、最終的にあなたが使えるお金のこと。

「給与」から、所得税、住民税、社会保険料(健康保険料、厚生年金保険料、雇用保険料など)が差し引かれた金額が「手取り」になります。

給与 − 所得税 − 住民税 − 社会保険料 = 手取り

「額面」と「手取り」のギャップ

「額面」というのは、給与明細に書かれている、税金や保険料が引かれる前の総支給額のこと。つまり、「給与」と同じような意味で使われることが多いです。

「額面」と「手取り」には、どうしても差が出てしまいます。この差額は、税金や社会保険料として国や自治体に納められるものなので、仕方のないことなんですが、その金額を把握しておくことは、将来のお金の計画を立てる上で非常に重要になります。

  • 毎月の給与明細をチェック!
    • 額面金額
    • 各種控除額(税金・保険料)
    • 手取り金額
  • 年間の収入と支出を把握する:
    • 源泉徴収票を確認する
    • 家計簿をつける

「給与」を構成する要素をさらに詳しく

「給与」を構成する要素は、会社によって細かく異なります。もちろん、基本給や各種手当、ボーナスは共通していますが、それに加えて、企業独自の福利厚生などが含まれることもあります。

  1. 住宅手当: 会社が借りている、または所有している社員寮や、家賃の一部を補助してくれる手当。
  2. 家族手当: 配偶者や子供などの扶養家族がいる場合に支給される手当。
  3. 資格手当: 業務に関連する資格を持っている場合に支給される手当。
  4. 通勤手当: 自宅から会社までの通勤にかかる費用を支給してくれる手当。

「給料」と「給与」の違い、まとめ

さあ、ここまで「給与」と「給料」の違いについて、色々な角度から見てきました。簡単にまとめると、

  • 給料: 働いたことへの直接的な対価。基本給やそれに付随する固定的な手当。
  • 給与: 給料に、ボーナスや変動する手当、その他会社から支給されるお金を全て含んだ総額。

というイメージです。

この「給与」から、税金や社会保険料が引かれたものが「手取り」となります。自分の収入を正確に理解するために、この3つの言葉の意味をしっかり覚えておきましょう。

さいごに

「給与」と「給料」の違い、そして「手取り」との関係性、ご理解いただけましたでしょうか?これらの基本をしっかり押さえておくことで、給与明細をより深く理解し、自分のお金に対する意識を高めることができます。これからの社会生活を、より豊かに、そして賢く送るためにも、ぜひこの知識を役立ててくださいね!

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