「say」と「tell」の違いを徹底解説!どっちを使うか迷ったらこの記事!

英語で「言う」という時、「say」と「tell」のどちらを使えばいいか、迷ったことはありませんか? 実は、「say」と「tell」には明確な違いがあり、それを理解することで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。今回は、この「say」と「tell」の「違い」を、分かりやすく、そして詳しく解説していきます!

「say」と「tell」の基本的な違い:誰に伝えるかが重要!

「say」と「tell」の最も大きな違いは、 「誰に」情報を伝えたのか を意識するかどうかです。「say」は、単に「言葉を発する」「発言する」という意味合いが強く、発言内容そのものに焦点が当たります。一方、「tell」は、「誰かに話す」「伝える」という、情報を受け取る相手が明確な場合に使うことが多いです。

例えば、「He said, 'I am tired.'」は、「彼は『疲れている』と言った。」という意味になります。ここで重要なのは、彼が「疲れている」という発言をしたことです。誰に言ったかは、この文だけでは分かりません。しかし、「He told me that he was tired.」のように「tell」を使うと、「彼は私に、自分が疲れていると話した。」となり、誰(me)に伝えたかがはっきりします。

まとめると、

  • say: 発言内容そのものに焦点を当てる。「~と言った」
  • tell: 誰かに情報を伝えることに焦点を当てる。「~に話した」「~に教えた」

となります。この基本的な違いを頭に入れておくと、使い分けがぐっと楽になりますよ。

「say」の使い方:発言内容をそのまま、または要約して伝える

「say」は、直接話法(引用符「」を使う)と間接話法(that節を使う)の両方で使えます。直接話法では、話した内容をそのまま引用します。

例:

  • She said, "I will go to the park." (彼女は「公園に行きます」と言った。)
  • He said, "The movie was interesting." (彼は「映画は面白かった」と言った。)

間接話法で「say」を使う場合、通常は「that」を伴いますが、「that」は省略されることも多いです。「say」の後に「to + 人」は来ないことに注意しましょう。

もし「say」の後に「to + 人」をどうしても入れたい場合は、以下のような形になります。

間違った例 正しい例
He said to me that he was hungry. He said to me, "I am hungry."
She said to them, "Let's go." She said to them, "Let's go."

「tell」の使い方:情報を受け取る相手を明確にする

「tell」は、必ず「誰に」伝えたのかを明確にするために使われます。そのため、「tell + 人」の形が基本となります。この「人」は、間接話法(that節)の前に置かれます。

例:

  1. He told me that he was happy. (彼は私に、彼が幸せだと言った。)
  2. She told her friends the good news. (彼女は友達に良い知らせを伝えた。)

「tell」は、「話す」「告げる」だけでなく、「教える」「伝える」「命令する」など、様々な意味合いで使われます。そのため、文脈によって意味が変わることもあります。

「tell」の後には、直接話法(引用符「」を使う)は来ないことも覚えておきましょう。

間違った例 正しい例
He told, "I am tired." He said, "I am tired."
She told, "Let's go to the party." She said, "Let's go to the party."

「say」と「tell」:時制による使い分け

「say」と「tell」の使い分けは、現在形でも過去形でも同じです。過去の出来事を話す場合、どちらも過去形「said」「told」となります。ただし、前述したように、誰に伝えたのかによって使い分けることが重要です。

過去の出来事の例:

  • He said that it was raining. (彼は雨が降っていると言った。) - 発言内容に焦点
  • He told me that it was raining. (彼は私に、雨が降っていると話した。) - 私に伝えたことに焦点

このように、過去の出来事でも、誰に伝えたのかを明確にしたい場合は「told」を使うのが自然です。

「tell」の特別な使い方:指示や物語を伝える

「tell」は、単に事実を伝えるだけでなく、「指示する」「物語を語る」「嘘をつく」などの意味でも使われます。

  • Tell me what to do. (何をすべきか教えてください。) - 指示
  • He told a story about his adventure. (彼は冒険の話をした。) - 物語
  • Don't tell lies. (嘘をつかないで。) - 嘘

これらの表現では、「tell」の後に「人」が続くのが一般的です。この場合、「tell + 人 + what/how/when/where/why + to do」や、「tell + 人 + a story/a lie」といった形になります。

「say」と「tell」の区別を助けるフレーズ

「say」と「tell」の使い分けに迷ったときは、以下のフレーズを参考にしてみてください。

  1. 「(誰かに)~を言った」→ tell someone something
  2. 「~と言った」→ say something
  3. 「~ということを(誰かに)話した」→ tell someone that ...
  4. 「~ということを言った」→ say that ...

これらのパターンを覚えておくと、正確な判断がしやすくなります。

まとめ:自信を持って「say」と「tell」を使いこなそう!

「say」と「tell」の「違い」について、ご理解いただけたでしょうか? どちらも「言う」という意味ですが、「誰に」伝えるかが重要なポイントです。今日から、この違いを意識して、英語の表現力をさらにアップさせていきましょう!

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