「超音波検査」と「エコー検査」、この二つの言葉、実はほとんど同じものを指しています。では、なぜ呼び方が違うのか、そしてそれぞれの検査がどのように行われるのか、
超音波検査とエコー検査の違い
について、分かりやすく解説していきますね!「超音波」って何?どうやって画像になるの?
まず、「超音波」というのは、人間の耳には聞こえない高い周波数の音のことです。この超音波を体の中に当てて、それが体の組織で跳ね返ってくる「エコー」という音波をキャッチすることで、体の内部の様子を画像として映し出すのが超音波検査、つまりエコー検査なんです。
この検査のすごいところは、放射線を使わないので、妊娠中の方やお子さんでも安心して受けられること! 体に負担をかけずに、臓器の形や動き、血の流れなどをリアルタイムで見ることができます。
具体的には、以下のようなものが確認できます。
- 臓器の大きさや形
- 腫瘍や結石などの異常
- 血液の流れ
- 赤ちゃんの成長具合(胎児超音波検査)
「超音波検査」と「エコー検査」、どっちが正式名称?
「超音波検査」というのは、検査で使われる「超音波」という物理的な現象に注目した呼び方です。一方、「エコー検査」というのは、体から跳ね返ってくる「エコー(反射波)」を利用していることに着目した呼び方と言えます。どちらの呼び方も間違いではなく、医療現場や一般の方にも広く使われています。
例えるなら、
- 「新幹線」という乗り物
- 「速い乗り物」という特徴
のような関係性です。どちらも同じものを指していますが、表現の仕方が違うだけなんですね。
どんな時に「超音波検査」「エコー検査」を受けるの?
超音波検査(エコー検査)は、体の様々な場所の検査に使われます。例えば、
| 検査部位 | 主な目的 |
|---|---|
| お腹(腹部) | 肝臓、腎臓、膵臓、胆のう、脾臓などの臓器の病気(腫瘍、結石、炎症など)を調べる |
| 心臓 | 心臓の動き、弁の状態、心筋の厚さなどを調べる |
| 乳房 | しこり(腫瘍)の有無や性質を調べる |
| 首 | 甲状腺の病気や、頸動脈の動脈硬化などを調べる |
このように、全身の様々な臓器や組織の異常を発見したり、診断の助けになったりするために、幅広く活躍しています。
検査を受けるときの注意点
超音波検査(エコー検査)を受ける際は、いくつか知っておくと良いことがあります。例えば、腹部の検査では、数時間前から食事を控えるように指示されることがあります。これは、胃や腸に食べ物や空気があると、超音波が届きにくくなり、臓器が見えにくくなってしまうためです。
また、検査中は、技師さんが体にゼリーを塗って、その上からプローブという機械を当てて動かしながら画像を見ていきます。少しひんやりすることがありますが、痛みはありませんので安心してください。
検査結果はどうやってわかるの?
検査で得られた画像は、医師が詳しく見て診断します。画像には、臓器の形や大きさ、異常があるかどうかなどが映し出されます。場合によっては、
- 臓器のサイズ
- 腫瘍の大きさ
- 病変の数
などが数値で示されることもあります。そして、その結果をもとに、病気の有無や進行度などを判断していくのです。
他の検査との違いは?
超音波検査(エコー検査)と似たような検査に、レントゲン検査やCT検査、MRI検査などがあります。これらの検査は、それぞれ得意なことや見え方が異なります。
- レントゲン検査: 骨の状態を見るのに適しています。
- CT検査: 体の断面を詳しく見ることができ、骨や臓器の異常を捉えやすいです。
- MRI検査: より詳細な臓器の内部構造や、軟部組織(筋肉や神経など)の状態を鮮明に映し出すことができます。
超音波検査は、これらの検査と組み合わせて行われることで、より正確な診断につながることが多いのです。
まとめ:どちらも同じ検査!
さて、ここまで「超音波検査」と「エコー検査」の違いについて見てきましたが、いかがでしたでしょうか?,
結論から言うと、
- 超音波検査 = エコー検査
ということです。どちらの言葉を使っても、同じ検査を指しています。
この検査は、体に優しく、様々な病気の早期発見や診断に役立つ、とても大切な検査です。もし、検査を受ける機会があれば、今回のお話を思い出して、安心して臨んでくださいね!