can と able の 違い:スッキリ理解して使いこなそう!

「can」と「able」は、どちらも「できる」という意味で使われることが多いですが、実は使い方が少し違います。「can と able の 違い」をしっかり理解して、英語の表現力をグンとアップさせましょう!

「can」と「able」の基本的な違い

まず、一番大きな違いは品詞です。「can」は助動詞、「able」は形容詞です。この違いが、文での使われ方を決定づけています。

「can」は単独で動詞の前に置かれます。例えば、「I can speak English.」(私は英語を話せます。)のように使います。一方、「able」は通常、「be」動詞(am, is, are, was, wereなど)と一緒に使われ、「be able to + 動詞の原形」という形で「できる」という意味を表します。

この品詞の違いを理解することが、「can と able の 違い」をマスターする上で非常に重要です。

  • can: 助動詞(動詞の前に置かれる)
  • able: 形容詞(be動詞と一緒に使われる)

「can」の得意技:瞬発力と可能性

「can」は、その場ですぐにできる能力や、一時的な可能性を表すのに向いています。

例えば、「Can you help me?」(手伝ってくれますか?)のように、依頼の場面でよく使われます。これは、相手が「今、手伝うことができるかどうか」を尋ねています。

また、「It can be dangerous.」(それは危険かもしれない。)のように、将来起こりうる可能性についても言及できます。これは、確定的な未来ではなく、あくまで「そういう可能性もある」というニュアンスです。

まとめると、「can」は:

  1. 現在の能力
  2. 一時的な能力
  3. 依頼・許可
  4. 可能性

を表すのに便利です。

「able」の得意技:継続的な能力とフォーマルさ

「able」は、形容詞なので「be able to」という形で使われます。これは、より継続的で、しっかりとした能力を表す傾向があります。

「He is able to solve complex problems.」(彼は複雑な問題を解決できます。)のように、これは単に「今できる」というより、「そういう能力を持っている」というニュアンスが強いです。

また、「be able to」は「can」よりも少しフォーマルな響きがあります。ビジネスシーンや、改まった場面で使われることが多いでしょう。

「able」を使う際の注意点として、以下のようなものがあります:

主語 be動詞 able to + 動詞原形
I am swim.
She is play the piano.
They are understand it.

「can」が使えない場面:時制と助動詞の制約

「can」は助動詞なので、助動詞が持つ制約があります。例えば、過去形にする場合は「could」、未来形にする場合は「will be able to」となります。

「I could swim when I was five.」(私は5歳の時、泳ぐことができました。)のように、「can」の過去形は「could」です。

「will can swim」のように、「will」と「can」を重ねて使うことはできません。この場合、「will be able to swim」となります。

「can」が使えない主な場面:

  • 過去の能力("could"を使用)
  • 未来の能力("will be able to"を使用)
  • 他の助動詞と同時使用("will be able to"などを使用)

「able to」の多様な表現方法

「be able to」は、様々な時制で能力を表すことができます。

例えば、過去完了形であれば、「By next year, I will have been able to speak fluent Japanese.」(来年には、流暢な日本語を話せるようになっているでしょう。)のように、未来のある時点までに達成される能力を表すことも可能です。

また、否定形も「be not able to」となります。例えば、「He is not able to come to the party.」(彼はパーティーに来ることができません。)のように使われます。

「able to」の表現バリエーション:

  1. 現在形: I am able to...
  2. 過去形: I was able to...
  3. 未来形: I will be able to...
  4. 完了形: I have been able to...

「can」と「able to」のニュアンスの違い:まとめ

「can」と「able to」は、どちらも「できる」という意味ですが、ニュアンスに違いがあります。

「can」は、より口語的で、その場限りの能力や可能性を指すことが多いです。一方、「able to」は、よりフォーマルで、継続的な、あるいはしっかりとした能力を指す傾向があります。

例えば、「I can lift this box.」(この箱を持ち上げられます。)は、今持ち上げられる、という一時的な能力を表すのに適しています。

しかし、「I am able to lift this box.」(この箱を持ち上げることができます。)と言うと、普段から重いものを持ち上げる力がある、という継続的な能力を匂わせます。

どちらを使うべきか迷ったときは、文脈や伝えたいニュアンスを考えて選ぶと良いでしょう。

「can」と「able to」の使い分けのポイント:

  • can: 瞬発力、一時的な能力、口語的
  • able to: 継続的な能力、フォーマル、より丁寧

「can と able の 違い」は、このように細かい部分に注意することで、より自然で正確な英語表現ができるようになります。今日から意識して使ってみてくださいね!

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