デジタルカメラを選ぶ際によく耳にする「APS」と「フルサイズ」。この二つのセンサーサイズの違いは、写真の画質や表現力に大きく影響します。この記事では、「aps と フル サイズ の 違い」を分かりやすく解説し、それぞれのメリット・デメリット、そしてどんな人におすすめなのかを詳しく見ていきましょう。
センサーサイズが写真に与える影響
「aps と フル サイズ の 違い」を理解する上で最も重要なのは、センサーサイズが光を取り込む量に直接関係しているということです。センサーが大きいほど、より多くの光を取り込むことができ、暗い場所での撮影に強くなったり、ノイズの少ないクリアな写真を撮りやすくなります。
具体的に、APSセンサーとフルサイズセンサーでは、以下のような違いがあります。
- APSセンサー : フルサイズセンサーよりも一回り小さいセンサーです。一般的に、APS-Cという規格がよく使われます。
- フルサイズセンサー : 35mmフィルムと同じサイズ（約36mm×24mm）のセンサーで、デジタルカメラでは最も大きい部類に入ります。
このセンサーサイズの差が、写真のボケ具合や画角（写る範囲）にも影響を与えます。 センサーサイズの違いを理解することは、自分の撮りたい写真に近づくための第一歩です。
| センサーサイズ | 光の取り込み量 | 暗所性能 |
|---|---|---|
| APS | 標準的 | やや劣る |
| フルサイズ | 多い | 優れている |
画角（写る範囲）の違い
「aps と フル サイズ の 違い」を語る上で、画角、つまり「どれくらい広く写るか」も非常に重要なポイントです。フルサイズセンサーは、同じ焦点距離のレンズを使った場合、APSセンサーよりも広い範囲を写すことができます。これは、センサーの面積が大きいからです。
例えば、50mmのレンズをフルサイズカメラに装着した場合とAPS-Cカメラに装着した場合を考えてみましょう。フルサイズでは標準的な画角ですが、APS-Cでは、一般的に「約1.5倍～1.6倍」の焦点距離にしたのと同じくらいの画角になります。つまり、APS-Cカメラでは、同じ場所から撮影しても、フルサイズカメラよりも被写体が大きく写る（望遠効果がある）ということになります。
この画角の違いは、撮影する被写体によってメリット・デメリットが変わってきます。
- 広角撮影 : 風景など、広い範囲を写したい場合は、フルサイズの方が有利です。
- 望遠撮影 : 遠くの被写体を大きく写したい場合は、APS-Cの望遠効果が活きてきます。
ボケ表現のしやすさ
「aps と フル サイズ の 違い」で、多くの人が注目するのが、写真の「ボケ」の表現力です。一般的に、センサーサイズが大きいほど、同じ絞り値（F値）で撮影した場合でも、より大きくきれいなボケを作りやすくなります。これは、センサーサイズが大きいと、被写界深度（ピントの合う範囲）が浅くなりやすいためです。
人物撮影などで、背景をぼかして被写体を際立たせたい場合、フルサイズセンサーはその表現において有利です。被写体との距離やレンズの焦点距離にもよりますが、フルサイズの方がより「ふんわり」とした、滑らかなボケ味を出しやすい傾向があります。
APSセンサーでもボケを出すことはもちろん可能ですが、フルサイズと同じようなボケを得るためには、より開放絞り値の小さい（F値の小さい）レンズを選ぶか、被写体との距離を調整する必要があります。
- フルサイズ : 自然な大きなボケを作りやすい
- APS : ボケを出すには工夫が必要な場合がある
高感度性能（暗い場所での撮影）
「aps と フル サイズ の 違い」を考える上で、暗い場所での撮影能力、つまり高感度性能も重要な要素です。センサーサイズが大きいフルサイズセンサーは、より多くの光を取り込めるため、暗い場所でもノイズ（ざらつき）が少なく、クリアな写真を撮ることができます。これは、同じISO感度で撮影した場合、フルサイズの方が、APSセンサーよりもノイズが少ない傾向にあるからです。
特に、夜景撮影や室内での撮影など、光量が少ない状況で頻繁に撮影する方にとっては、フルサイズセンサーの恩恵は大きいと言えるでしょう。ISO感度を上げてもノイズが目立ちにくいため、シャッタースピードを速く保ちやすく、手ブレや被写体ブレを防ぎやすくなります。
APSセンサーでも、近年のカメラは高感度性能が向上しており、日常的な使用であれば十分な性能を持っています。しかし、極限までノイズを抑えたい、より高品質な暗所撮影をしたいという場合には、フルサイズが有利になります。
レンズ選びの自由度
「aps と フル サイズ の 違い」は、使用できるレンズにも影響を与えます。フルサイズカメラは、フルサイズ用レンズはもちろん、APS-C用レンズ（通常「EF-S」や「DX」といった表記がされます）も装着できる場合があります（ただし、APS-C用レンズをフルサイズカメラに装着すると、センサーサイズに合わせて画角がクロップされ、フルサイズセンサーの恩恵を十分に受けられなくなります）。
一方、APS-Cカメラは、APS-C用レンズとの相性が抜群です。APS-C用レンズは、一般的にフルサイズ用レンズよりも小型・軽量で、価格も手頃なものが多い傾向があります。また、前述の「望遠効果」を活かしたレンズラインナップも豊富です。
レンズ選びにおいては、以下の点を考慮すると良いでしょう。
- フルサイズカメラを使う場合 : フルサイズ用レンズを選ぶことで、センサーの性能を最大限に活かせます。
- APS-Cカメラを使う場合 : APS-C用レンズを選ぶことで、カメラの特性に合った、よりコンパクトでコストパフォーマンスの良い撮影が楽しめます。
携帯性・価格
「aps と フル サイズ の 違い」は、カメラ本体のサイズや重さ、そして価格にも大きく関わってきます。「一般的に」という話になりますが、フルサイズセンサーを搭載したカメラは、APSセンサーを搭載したカメラに比べて、一般的に以下の傾向があります。
- サイズ・重さ : センサーが大きい分、カメラ本体も大きくなり、重くなる傾向があります。
- 価格 : センサーの製造コストや、それに伴うカメラ全体の性能向上などから、価格は高くなる傾向があります。
APSセンサーを搭載したカメラは、よりコンパクトで軽量なモデルが多く、価格も手頃なものが多いです。そのため、持ち運びやすさや予算を重視する方には、APSセンサー搭載カメラが魅力的な選択肢となるでしょう。
| カメラタイプ | 携帯性 | 価格帯 |
|---|---|---|
| APS | 高い | 比較的安価 |
| フルサイズ | やや劣る | 比較的高価 |
どんな人におすすめ？
さて、ここまで「aps と フル サイズ の 違い」について解説してきましたが、結局どちらが良いのでしょうか？それは、あなたの撮影スタイルや重視するポイントによって異なります。
フルサイズセンサー搭載カメラがおすすめな人 :
- とにかく最高画質を追求したい方
- 暗い場所での撮影が多い方
- 背景を大きくぼかした、表現力豊かな写真を撮りたい方
- 風景写真やポートレートなど、幅広いジャンルを高品質で撮りたい方
APSセンサー搭載カメラがおすすめな人 :
- カメラ初心者で、まずは気軽に始めたい方
- 持ち運びやすさを重視する方
- 予算を抑えたい方
- 望遠撮影（運動会、動物など）をしたい方（APSの望遠効果が活かせるため）
- 日常のスナップ写真などを気軽に楽しみたい方
どちらのセンサーサイズにも魅力があり、それぞれに得意なことがあります。自分の目的を明確にして選ぶことが大切です。
最終的に、APSとフルサイズ、どちらのセンサーサイズを選んでも、写真を楽しむことは十分に可能です。それぞれの特性を理解し、自分の撮影スタイルに合ったカメラを選ぶことで、より一層写真撮影が楽しくなるはずです。ぜひ、この記事を参考に、あなたにとって最適な一台を見つけてください。