初心者でもわかる!SO-DIMM と DIMM の違いを徹底解説!

パソコンを自作したり、メモリを増設したりする際に、よく見かける「DIMM」と「SO-DIMM」。でも、この二つ、一体何が違うのでしょうか?今回は、そんな「SO-DIMM と DIMM の違い」について、初心者の方にもわかりやすく、詳しく解説していきます。どちらがどんな用途に向いているのか、知っておくとパソコン選びやアップグレードがさらに楽しくなりますよ!

「SO-DIMM と DIMM の違い」その1:サイズと形状が全然違う!

まず、一番わかりやすい「SO-DIMM と DIMM の違い」は、そのサイズと形状です。DIMMは、デスクトップパソコンなどによく使われており、比較的大きめの基板にたくさんのメモリチップが載っています。一方、SO-DIMMは「Small Outline Dual In-line Memory Module」の略で、その名の通り、DIMMよりもずっと小さく、薄く作られています。これは、限られたスペースに搭載するために設計されているからです。

このサイズの違いは、用途に直結しています。

  • DIMM: デスクトップパソコン、ワークステーションなど、内部スペースに余裕がある場合に使用されます。
  • SO-DIMM: ノートパソコン、小型PC、一部のサーバーなど、省スペースが求められる機器に主に使用されます。

なぜサイズが違うのでしょうか?それは、搭載する機器の設計思想の違いによります。

  1. デスクトップPC: 拡張性や冷却性を重視し、大きめのパーツを搭載しやすい
  2. ノートPC: 携帯性を重視し、薄型・軽量化が最優先
このように、「SO-DIMM と DIMM の違い」は、そのまま機器の特性の違いにも表れています。

「SO-DIMM と DIMM の違い」その2:ピンの数と配置も注目!

次に、「SO-DIMM と DIMM の違い」は、搭載されている「ピン」の数や配置にも現れます。ピンというのは、メモリとマザーボード(パソコンの基盤)を繋ぐための電気信号の通り道のようなものです。DIMMは一般的に288ピンですが、SO-DIMMは260ピンと、若干少なくなっています。このピン数の違いが、互換性に大きく影響してきます。

具体的にどのような違いがあるかというと、

種類 ピン数 主な用途
DIMM 288ピン デスクトップPC
SO-DIMM 260ピン ノートPC、小型PC
この表からも、「SO-DIMM と DIMM の違い」は、物理的な仕様に違いがあることがわかります。

このピンの配置の違いも、互換性に関わる重要なポイントです。

  • SO-DIMMは、ピンの間隔がDIMMよりも狭く設計されています。
  • これにより、より多くのピンをより小さな面積に配置することが可能になっています。
ですので、無理に違う形状のメモリを接続しようとすると、破損の原因になるので絶対にやめましょう。

また、世代によってもピン数や仕様は変化します。

  1. DDR3世代のDIMMは240ピン
  2. DDR4世代のDIMMは288ピン
  3. DDR3世代のSO-DIMMは204ピン
  4. DDR4世代のSO-DIMMは260ピン
このように、「SO-DIMM と DIMM の違い」は、世代をまたいでも基本的な形状の違いは引き継がれています。

「SO-DIMM と DIMM の違い」その3:互換性について知っておこう!

「SO-DIMM と DIMM の違い」で最も重要なのは、互換性です。結論から言うと、 SO-DIMM と DIMM は互換性がありません。 つまり、デスクトップパソコンのDIMMスロットにSO-DIMMを取り付けることも、ノートパソコンのSO-DIMMスロットにDIMMを取り付けることもできません。それぞれの形状に合わせたスロットがマザーボードに用意されているからです。

なぜ互換性がないのか、その理由を掘り下げてみましょう。

  • 物理的な形状の違い: 先ほども説明した通り、サイズやピン数が根本的に異なります。
  • 電気信号の伝達方式の違い: 機器の設計思想の違いから、信号のやり取りの方法にも微細な違いがある場合があります。
この「SO-DIMM と DIMM の違い」を理解しておかないと、メモリ購入時に間違えてしまい、無駄な出費をしてしまう可能性もあります。

互換性がないということを、具体的に例を挙げて説明します。

  1. ノートパソコンのメモリを増設したい場合、必ずSO-DIMMタイプのメモリを選ぶ必要があります。
  2. デスクトップパソコンのメモリを増設したい場合、必ずDIMMタイプのメモリを選ぶ必要があります。
この区別をしっかりつけることが、「SO-DIMM と DIMM の違い」を理解する上での第一歩です。

「SO-DIMM と DIMM の違い」は、購入時の注意点としても非常に重要です。

確認すべきこと DIMM SO-DIMM
搭載機器 デスクトップPC、サーバー ノートPC、小型PC
形状 大きい 小さい
ピン数 288ピン (DDR4の場合) 260ピン (DDR4の場合)
この表を参考に、お使いの機器に合ったメモリを選んでください。

もし、どうしても形状が合わないけれどメモリを増設したい、という場合は、変換アダプタのようなものが稀に存在することもありますが、基本的には推奨されません。安定性や性能に問題が出る可能性が高いため、「SO-DIMM と DIMM の違い」を理解し、最初から正しいタイプを選ぶのが一番です。

「SO-DIMM と DIMM の違い」その4:用途による使い分け

「SO-DIMM と DIMM の違い」は、それぞれのメモリがどのような機器に最適か、という用途の違いにも繋がっています。DIMMは、デスクトップパソコンやワークステーションのように、内部に十分なスペースがある機器で使われます。これにより、より多くのメモリを搭載したり、高性能なメモリを採用したりすることが可能になります。

一方、SO-DIMMは、ノートパソコンや小型PCのように、スペースが限られている機器のために開発されました。

  • ノートパソコンでは、携帯性を重視するため、薄型・軽量化が求められます。
  • SO-DIMMは、そのコンパクトさから、これらの要求を満たすのに最適です。
このように、「SO-DIMM と DIMM の違い」は、機器の設計思想を反映した結果と言えます。

では、具体的にどのような場面でどちらが選ばれるのかを見てみましょう。

  1. デスクトップPC: ゲーム、動画編集、プログラミングなど、高い処理能力が求められる作業で、大容量のメモリを搭載したい場合にDIMMが選ばれます。
  2. ノートPC: 持ち運びやすさと、日常的な作業(Web閲覧、Officeソフト利用など)が快適に行えることを重視してSO-DIMMが搭載されます。
「SO-DIMM と DIMM の違い」を理解することで、ご自身の用途に合ったPC選びの参考にもなります。

また、サーバー用途でも、

種類 特徴 代表的な用途
DIMM 大容量・高信頼性 データセンター、企業向けサーバー
SO-DIMM 省スペース・低消費電力 小型サーバー、組み込みシステム
このように、「SO-DIMM と DIMM の違い」は、その設計思想の違いから、様々な分野で使い分けられています。

「SO-DIMM と DIMM の違い」をまとめると、

  • DIMM: 大型、大容量、拡張性重視
  • SO-DIMM: 小型、省スペース、携帯性重視
この特徴を抑えておけば、メモリ選びで迷うことは少なくなるはずです。

最終的に、「SO-DIMM と DIMM の違い」を理解することは、ご自身のPCのスペックを把握し、必要に応じてアップグレードを行う際の重要な知識となります。間違ったメモリを購入してしまわないように、購入前には必ずお使いの機器の仕様を確認するようにしましょう。

いかがでしたでしょうか?「SO-DIMM と DIMM の違い」について、サイズ、ピン数、互換性、そして用途という観点から詳しく解説しました。これで、メモリについて少し詳しくなれたのではないでしょうか。パソコンの調子が悪かったり、もっと快適にしたいと思ったりした時には、この知識を活かして、適切なメモリを選んでみてくださいね。

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