Internet Explorer 8 と Internet Explorer 11 の違いを徹底解説!

ウェブサイトを快適に閲覧するために、ブラウザはとっても大切!特に「Internet Explorer(IE)」を使っていた方なら、バージョンが違うと何が違うのか、気になりますよね。今回は、古い「Internet Explorer 8(IE8)」と、後継である「Internet Explorer 11(IE11)」の決定的な違いについて、分かりやすく解説していきます。「ie8 と ie11 の 違い」を知ることで、ウェブサイトがどう変わるのか、そしてなぜIE11への移行が重要なのかがきっと理解できるはずです。

ウェブ標準への対応度:IE8 vs IE11

IE8とIE11の最も大きな違いの一つは、ウェブサイトを作る上での「ルール」や「約束事」への対応度です。昔のIE8は、これらのルールにあまり従っていませんでした。そのため、IE8でしかきれいに表示されないウェブサイトや、逆にIE11だと表示がおかしくなるウェブサイトが存在したのです。これは、ウェブサイトを作る人たちにとって、IE8を特別扱いしなければならないという、とても手間のかかる問題でした。

一方、IE11は、現在のウェブサイトで一般的に使われている技術にしっかり対応しています。これは、ウェブサイトがどのブラウザで見ても、できるだけ同じようにきれいに表示されるようにするための「ウェブ標準」という考え方に基づいています。IE11がこのウェブ標準に沿って作られているため、最新のウェブサイトをより正確に、そして美しく表示することができるのです。

  • IE8:ウェブ標準への対応が不十分
  • IE11:ウェブ標準への対応が大幅に向上

IE11がウェブ標準にしっかり対応していることは、より多くのウェブサイトを、より快適に、そしてより忠実に体験するために非常に重要です。

JavaScriptエンジンの進化:IE8 vs IE11

ウェブサイトは、単に文字や画像が表示されるだけでなく、ボタンを押すと何かが起きたり、アニメーションが動いたり、色々な「動き」がありますよね。これらの動きを作るのに使われているのが「JavaScript」というプログラム言語です。IE8とIE11では、このJavaScriptを動かす「エンジン」の性能が全く違います。

IE8が搭載していたJavaScriptエンジンは、今の基準で見るとかなり遅く、できることが限られていました。そのため、IE8で複雑な動きをするウェブサイトを見ると、動作が重かったり、うまく動かなかったりすることがよくありました。

IE11のJavaScriptエンジンは、劇的に進化しました。より速く、より効率的にJavaScriptを実行できるようになり、ウェブサイトの表示速度が速くなっただけでなく、よりリッチでインタラクティブな体験が可能になりました。

JavaScriptエンジンの違いは、ウェブサイトの「快適さ」に直結します。

  1. IE8:JavaScriptの実行速度が遅い
  2. IE11:JavaScriptの実行速度が大幅に向上

CSS3への対応:IE8 vs IE11

ウェブサイトのデザインをきれいにしたり、おしゃれにしたりするために使われるのが「CSS」という技術です。CSSにはバージョンがあり、新しいバージョンほど、より高度なデザイン表現が可能になります。IE8は、古いバージョンのCSSにしか対応していませんでしたが、IE11は「CSS3」という、現在主流のCSSにしっかりと対応しています。

CSS3に対応していることで、IE11では、ウェブサイトに以下のような表現を加えることができます。

  • 角丸( border-radius
  • 影( box-shadow , text-shadow
  • グラデーション( linear-gradient , radial-gradient
  • アニメーション( transition , animation

IE8では、これらのCSS3の表現が使えなかったため、デザインがシンプルになってしまったり、表現の幅が狭まったりしていました。IE11であれば、デザイナーが意図した通りの、より魅力的で現代的なデザインのウェブサイトを楽しむことができます。

HTML5への対応:IE8 vs IE11

ウェブサイトの骨組みを作る「HTML」も進化しています。特に「HTML5」は、動画や音声の再生、より構造化されたコンテンツの記述など、ウェブサイトの表現力を大きく広げました。IE8はHTML5にほとんど対応していませんでしたが、IE11はHTML5の多くの機能をサポートしています。

HTML5への対応が進んだことで、IE11では、以下のようなことが可能になります。

  1. 動画や音声の直接再生( <video> , <audio> タグ)
  2. より意味のある構造化されたマークアップ( <article> , <nav> , <footer> など)
  3. キャンバスを使ったグラフィック描画( <canvas> タグ)

IE8でこれらのHTML5の機能を使おうとすると、正しく表示されなかったり、代替の技術を使ったりする必要がありました。IE11であれば、最新のウェブコンテンツをそのまま楽しむことができます。

セキュリティ機能の強化:IE8 vs IE11

インターネットを使う上で、セキュリティはとっても大切です。IE8は古いセキュリティ技術しか持っていませんでしたが、IE11では、より強力で最新のセキュリティ機能が搭載されています。

IE11で強化されたセキュリティ機能には、以下のようなものがあります。

  • フィッシング詐欺対策の強化
  • マルウェア(悪意のあるソフトウェア)からの保護
  • 最新の暗号化技術への対応

IE8は、これらの新しい脅威からユーザーを守る能力が低いため、セキュリティ上のリスクが高まります。IE11にアップデートすることで、より安全にインターネットを利用できるようになります。

パフォーマンスと速度:IE8 vs IE11

ウェブサイトの表示速度は、ユーザー体験に大きく影響します。IE8は、現代のウェブサイトが要求する処理能力に追いつかず、動作が重くなりがちでした。

IE11は、JavaScriptエンジンの進化や、ウェブページの読み込み処理の最適化などにより、パフォーマンスが大幅に向上しました。これにより、ウェブサイトの表示が速くなり、よりスムーズなブラウジング体験を提供できるようになりました。

パフォーマンスの違いは、例えば、たくさんの画像が表示されるページや、複雑な処理を行うウェブアプリケーションなどで顕著に現れます。

項目 IE8 IE11
ウェブサイト表示速度 遅い傾向がある 速い
JavaScript実行速度 遅い 速い

IE11のパフォーマンス向上は、ストレスなくインターネットを利用するために欠かせません。

まとめ

このように、「ie8 と ie11 の 違い」は、ウェブ標準への対応、JavaScriptやCSS、HTMLの最新技術への対応、セキュリティ、そしてパフォーマンスといった、ウェブブラウザの根幹に関わる部分で非常に大きいことが分かります。IE8はすでにサポートが終了しており、セキュリティ上のリスクも高いため、IE11への移行、またはより新しいブラウザへの乗り換えが強く推奨されています。最新のウェブを快適に、そして安全に楽しむためにも、ブラウザのバージョンアップは大切なのです。

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