英語の過去形動詞「was」と「were」の使い分けは、実はとってもシンプルなんです。「was と were の 違い」をマスターすれば、過去の出来事を話すのがもっと楽しくなりますよ。
主語で決まる!was と were の基本ルール
「was」と「were」は、どちらもbe動詞の過去形ですが、使う主語によって決まります。これが「was と were の 違い」を理解する上で最も大切なポイントです。
具体的には、一人称単数(私)と三人称単数(彼、彼女、それ、単数名詞)の場合は「was」を使います。例えば、「I was happy.」(私は幸せでした。)や「He was tired.」(彼は疲れていました。)、「The cat was sleeping.」(その猫は寝ていました。)といった具合です。
一方、二人称単数・複数(あなた、あなたたち)と、三人称複数(彼ら、彼女ら、それら、複数名詞)の場合は「were」を使います。「You were late.」(あなたは遅刻しました。)や「They were friends.」(彼らは友達でした。)、「The students were noisy.」(生徒たちは騒がしかったです。)などが例です。
- 主語が単数で「I」「He」「She」「It」などの場合 → was
- 主語が複数で「We」「You」「They」などの場合 → were
疑問文での「was」と「were」の使い分け
疑問文でも、基本的には主語によって「was」と「were」を使い分けます。文章の最初にbe動詞が来るのが疑問文のルールなので、主語の形を確認して、適切なbe動詞を選びましょう。
例えば、「Was he at home?」(彼は家にいましたか?)のように、主語が「he」なので「was」を使います。対して、「Were they at the party?」(彼らはパーティーにいましたか?)では、主語が「they」なので「were」を使います。
疑問詞を使った疑問文でも、このルールは変わりません。例えば、「Where was the book?」(その本はどこにありましたか?)や「What were you doing?」(あなたは何をしていましたか?)のように、主語を見て「was」か「were」か判断します。
この使い分けをしっかり理解することが、 自然な英語の疑問文を作る上で非常に重要 です。
| 肯定文 | 疑問文 |
|---|---|
| I was happy. | Was I happy? |
| They were sad. | Were they sad? |
否定文での「was」と「were」の使い分け
否定文も、主語によって「was」と「were」を使い分けます。be動詞の後に「not」をつけるのが否定文の形です。
「I was not (wasn't) hungry.」(私はお腹が空いていませんでした。)のように、主語が「I」なので「was」を使います。また、「She was not (wasn't) a doctor.」(彼女は医者ではありませんでした。)でも、「she」に合わせて「was」を使います。
一方、「We were not (weren't) ready.」(私たちは準備ができていませんでした。)や、「You were not (weren't) allowed to enter.」(あなたは入ることが許可されていませんでした。)のように、主語が「we」や「you」の場合は「were」を使います。
否定形である「wasn't」と「weren't」を使いこなすことも、過去の出来事を正確に伝えるために役立ちます。
- 主語を確認する。
- 主語が単数(I, he, she, itなど)なら「was not」。
- 主語が複数(we, you, theyなど)なら「were not」。
過去進行形における「was」と「were」
過去進行形は、「was/were + ~ing」という形で、「~していました」という過去のある時点での動作の継続を表します。ここでも、主語によって「was」と「were」の使い分けが必要です。
例えば、「I was watching TV.」(私はテレビを見ていました。)は、主語が「I」なので「was」を使っています。また、「He was studying for the exam.」(彼は試験のために勉強していました。)も、「he」に合わせて「was」を使います。
「They were playing soccer.」(彼らはサッカーをしていました。)や、「We were talking about the movie.」(私たちはその映画について話していました。)のように、主語が「they」や「we」の場合は「were」が使われます。
過去進行形は、過去の物語をより生き生きと描写するのに役立つ表現なので、この「was」と「were」の使い分けは重要です。
仮定法過去における「was」と「were」
仮定法過去では、非現実的な願望や状況を表すために「If + 主語 + were ~」という形がよく使われます。この場合、主語が単数であっても「were」を使うのが一般的です。
例えば、「If I were you, I would go.」(もし私があなただったら、行くのに。)のように、主語が「I」であっても「were」を使います。これは、非現実的な仮定であることを示すためです。
「If he were here, he would help us.」(もし彼がここにいたら、私たちを助けてくれるだろうに。)でも、「he」という単数主語に対して「were」を使います。
ただし、日常会話では「was」が使われることもありますが、試験やフォーマルな場面では「were」を使うのがより正確とされています。
- 仮定法過去では、主語の単複にかかわらず「were」を使うことが多い。
- 非現実的な願望や仮定を表す。
まとめ:was と were の違いをマスターしよう!
「was と were の 違い」は、主語の数と人称によって決まるということがお分かりいただけたかと思います。一人称単数・三人称単数なら「was」、それ以外なら「were」と覚えましょう。
疑問文、否定文、過去進行形、そして仮定法過去と、様々な場面でこのルールが適用されます。それぞれの例文を参考に、実際に声に出して練習してみてください。
これらの違いをしっかりと理解し、使いこなせるようになれば、あなたの英語表現の幅がぐっと広がるはずです。頑張ってください!