英語を勉強していると、"excited" と "exciting" という単語、どっちを使ったらいいか迷うこと、ありますよね?実は、この二つの単語の使い分けは、文法的にしっかりとしたルールがあって、それを理解すれば、あなたの英語表現は格段に豊かになります。今回は、そんな "excited" と "exciting" の違いを、分かりやすく、そして楽しく解説していきます!
「感情」の担い手はどっち? excited と exciting の核心に迫る
まず、"excited" と "exciting" の一番大きな違いは、 「感情を感じているのは誰か」 という点です。これは、この二つの単語を理解する上で最も重要なポイントと言えるでしょう。
簡単に言うと、
- excited : 感情を「感じている」人(または、感情を感じている状態)
- exciting : 感情を「引き起こしている」もの(または、感情を引き起こすような性質)
という関係性になります。この違いを意識するだけで、使い分けのミスはぐっと減りますよ。
例えば、こんな例で考えてみましょう。
| 単語 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| excited | ワクワクしている、興奮している | I am very excited about the trip. (私は旅行についてとてもワクワクしています。) |
| exciting | ワクワクさせる、興奮させる | The trip will be very exciting . (その旅行はとてもワクワクするものになるでしょう。) |
"excited" の使い方:受動的な感情の表現
では、"excited" の方から詳しく見ていきましょう。 "excited" は、形容詞として使われ、主に人が何かに対して「ワクワクしている」「興奮している」という感情を表します。これは、過去分詞が形容詞として使われている形(過去分詞形容詞)なので、 「~させられた」 というニュアンスが含まれています。つまり、何かが「exciting」だから、自分が「excited」になっている、という関係性になります。
"excited" を使う際のポイントは以下の通りです。
- 主語は感情を感じている人(または動物) : "I", "You", "He", "She", "We", "They", "The kids" など。
- "be" 動詞と一緒に使う : "am", "is", "are", "was", "were" など。
- 前置詞 "about" や "for" と一緒に使われることが多い : 何についてワクワクしているのかを明確にするため。
例えば、
- My friends are very excited for the concert. (友達はコンサートのためにとてもワクワクしています。)
- She was so excited to receive the gift. (彼女はそのプレゼントをもらってとても興奮していました。)
- Are you excited about your new job? (新しい仕事についてワクワクしていますか?)
このように、主語が「感情」そのものを感じている様子が伝わってきますね。
"exciting" の使い方:能動的な感情の源泉
次に "exciting" です。 "exciting" も形容詞ですが、こちらは 「ワクワクさせるような」「興奮させるような」 性質を持つものや状況を表します。これは、現在分詞が形容詞として使われている形(現在分詞形容詞)なので、 「~している」 、つまり「活発に感情を引き起こしている」というニュアンスになります。
"exciting" を使う際のポイントは以下の通りです。
- 主語は感情を引き起こすもの(または状況) : "The movie", "The game", "The news", "An adventure" など。
- "be" 動詞と一緒に使う : "am", "is", "are", "was", "were" など。
- 「~はワクワクさせるものだ」という説明になる :
具体的な例をいくつか見てみましょう。
| 例文 | 解説 |
|---|---|
| The movie was very exciting . | その映画はとてもワクワクさせるものでした。(映画が観客のワクワク感を「引き起こした」) |
| It was an exciting adventure. | それはワクワクさせる冒険でした。(冒険そのものが「ワクワクする性質」を持っていた) |
| The news is exciting ! | そのニュースはワクワクするね! (ニュースが「ワクワクさせるもの」である) |
「名詞」との関係性:どちらが主語になる?
さて、ここでもう一つ重要な視点があります。それは、 「名詞」が主語になる場合、どちらの単語を選ぶか ということです。
まず、"excited" が形容詞として使われる場合、主語は当然「感情を感じている人」になります。例えば、「子供たちは興奮している」という場合、"The children are excited." となります。
一方、"exciting" が形容詞として使われる場合、主語は「興奮させる原因となっているもの」になります。例えば、「そのゲームは興奮させるものだ」という場合、"The game is exciting." となります。
この違いは、文を理解する上で非常に役立ちます。
- "I am excited ." → 私が興奮している。
- "The party is exciting ." → パーティーは(人を)興奮させるものだ。
このように、主語が「人」か「物・状況」かで、どちらの形容詞を使うかが決まってくるのです。
「会話」で使ってみよう!実践編
実際の会話で、この二つの単語をどう使い分けるか、いくつかのシチュエーションで見てみましょう。
-
友達に旅行の計画を話すとき
あなた:「来週、友達とテーマパークに行くんだ!」
友達:「へえ、それはいいね! きっと exciting だろうね!」
あなた:「うん! 私はもうすっごく excited だよ!」 -
新しい映画を見た感想を話すとき
あなた:「この映画、本当にすごかったよ!」
友達:「どんなところが?」
あなた:「アクションシーンがもう、たまらなく exciting で、最後まで目が離せなかったんだ。私もすごく excited になったよ!」
このように、日常会話でも自然に使い分けることができます。
「試験」で問われたら? 選択問題の攻略法
もし、英語の試験で "excited" と "exciting" のどちらかを選ぶ問題が出た場合、どう考えれば良いでしょうか?
まずは、**文の主語を確認**することが大切です。
- 主語が「人」や「動物」で、その「感情」を表している場合は、 excited を選びましょう。
- 主語が「物」や「状況」、「出来事」で、その「興奮させる性質」を表している場合は、 exciting を選びましょう。
例えば、
- I felt ______ when I heard the news. (a) excited (b) exciting
- → 主語は "I" (人) なので、(a) excited が正解。
- The roller coaster was ______. (a) excited (b) exciting
- → 主語は "The roller coaster" (物) なので、(b) exciting が正解。
このように、主語と意味を照らし合わせることで、正解にたどり着くことができます。
「時制」による違いはある?
"excited" と "exciting" の使い分けは、時制(過去形、現在形、未来形など)によって大きく変わるわけではありません。どちらの単語も、すべての時制で使うことができます。
重要なのは、 「誰が」「何に対して」「どんな感情」 なのか、という点です。
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過去形
- I was excited to see my favorite singer. (大好きな歌手に会えて、私は興奮していました。)
- The concert was exciting . (そのコンサートは興奮させるものでした。)
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現在形
- They are excited about the vacation. (彼らは休暇についてワクワクしています。)
- This book is exciting . (この本はワクワクさせるものです。)
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未来形
- She will be excited to get the promotion. (彼女はその昇進を知って興奮するでしょう。)
- The new project will be exciting . (新しいプロジェクトはワクワクさせるものになるでしょう。)
このように、時制が変わっても、根本的な意味の使い分けは同じです。
まとめ:これであなたも "excited" & "exciting" マスター!
ここまで "excited" と "exciting" の違いについて詳しく見てきました。一番大切なのは、「感情を感じているのは誰か(=excited)」と「感情を引き起こしているのは何か(=exciting)」という、 根本的な意味の違いを理解すること です。この二つの単語は、それぞれ異なる役割を持ち、文脈によって使い分けられます。今回学んだポイントを意識して、たくさんの英文に触れたり、実際に自分で文章を作ってみたりすることで、あなたもきっと "excited" と "exciting" を自在に使いこなせるようになりますよ!