JDK と JRE の 違い:Java開発の基本をスッキリ解説!

Javaプログラミングの世界に足を踏み入れたばかりの皆さん、こんにちは!今日は「JDK」と「JRE」という、Javaを学ぶ上で避けては通れない二つの言葉について、その違いを分かりやすく解説します。 JDKとJREの違い を理解することは、Java開発の第一歩であり、スムーズに学習を進めるために非常に重要です。

JDKとJRE、それぞれの役割とは?

まず、結論から言うと、JDKはJavaプログラムを「作る」ための道具箱、JREは作ったJavaプログラムを「動かす」ための環境です。例えるなら、JDKは料理でいうところの「調理器具一式」であり、JREは「キッチン」のようなものです。調理器具がなければ美味しい料理は作れませんし、キッチンがなければ料理を完成させても味わうことができませんよね。

  • JDK (Java Development Kit): Javaプログラムを開発するために必要な全てのツールが含まれています。
  • JRE (Java Runtime Environment): 開発されたJavaプログラムを実行するために必要な最低限のものが含まれています。

つまり、Javaプログラムを自分で作りたい!という人はJDKが必要になります。一方、誰かが作ったJavaプログラムを使いたいだけ、という人はJREがあればOKというわけです。

JDKには何が入ってるの?

JDKは、Javaプログラムを開発するための強力なツールキットです。これがないと、Javaのコードを書いて、それをコンピューターが理解できる形に変換することができません。具体的には、以下のようなものが含まれています。

  1. コンパイラ (javac): 私たちが書いたJavaのソースコード(.javaファイル)を、コンピューターが理解できるバイトコード(.classファイル)に変換してくれます。
  2. デバッガ (jdb): プログラムのバグ(間違い)を見つけて修正するためのツールです。
  3. JavaDocs: プログラムの解説書(ドキュメント)を自動で生成してくれるツールです。
  4. アーカイブツール (jar): 複数のJavaクラスファイルや関連リソースを一つにまとめるためのツールです。

これらのツールがあることで、複雑なJavaプログラムも効率的に開発できるようになるのです。 JDKは、Java開発者にとって必須のツールセット と言えるでしょう。

JREでJavaプログラムは動く!

JREは、Javaプログラムを実行するための環境を提供します。JDKで開発されたJavaプログラムは、このJREの上で動きます。JREがないと、たとえプログラムが完成していても、コンピューター上で実行することはできません。

JREには、主に以下のものが含まれています。

主要な構成要素 役割
Java Virtual Machine (JVM) Javaのバイトコードを実行する仮想コンピューター
Java API (Application Programming Interface) プログラム開発でよく使う機能があらかじめ用意されたもの

JVMが、Javaの「プラットフォーム非依存性」という特徴を実現しています。これは、一度書いたJavaプログラムを、OS(Windows, macOS, Linuxなど)の違いを気にせずにどこでも動かせる、という素晴らしい機能です。

JDKはJREを「内包」している

ここで重要なポイントがあります。JDKをインストールすると、その中にJREも含まれています。つまり、JDKをインストールすれば、プログラムの開発も実行も両方できるようになる、ということです。

  • JDK = JRE + 開発ツール

ですので、もしあなたがJavaプログラミングを学びたい、あるいは開発したいと考えているなら、迷わずJDKをインストールしましょう。JREだけをインストールしても、プログラムを作成することはできません。

開発者とユーザー、どちらが必要?

この違いを理解しておくと、誰がどちらを必要としているのかが明確になります。

  • Java開発者: プログラムを作成・修正・テストするために、JDKが必要です。
  • Javaプログラムの利用者: 既に作られたJavaアプリケーション(例: Minecraft Java Editionなど)を使いたいだけなら、JREがあれば十分です。

多くの人が、普段利用するJavaアプリケーションのために、JRE(またはJDKに含まれるJRE)をインストールしています。そのため、「Javaを実行するにはJREが必要です」というメッセージをよく見かけるわけです。

「バージョン」も大切!

JDKにもJREにも、様々な「バージョン」があります。例えば、「Java 8」とか「Java 17」といった具合です。新しいバージョンほど、機能が追加されたり、性能が向上したりしていますが、古いバージョンでしか動かないプログラムも存在します。

  1. 開発環境のバージョン
  2. 実行環境のバージョン

開発者は、自分が使うJDKのバージョンと、ターゲットとする実行環境(JRE)のバージョンを意識する必要があります。特に、古いシステムや特定のライブラリを使っている場合は、互換性のために特定のバージョンを選ぶこともあります。

まとめ:どっちをインストールすればいいの?

最後に、皆さんを悩ませることが多い「結局どっちをインストールすればいいの?」という疑問に、改めてお答えしましょう。

  • Javaプログラミングを学びたい、開発したい人 → JDKをインストール!
  • すでに作られたJavaアプリを使いたいだけの人 → JRE(またはJDKに含まれるJRE)があればOK。通常は、アプリ自体にJREが含まれているか、別途インストールを促されます。

この機会に、JDKとJREの違いをしっかり理解して、Javaの世界をさらに楽しんでくださいね!

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