「ie11 と edge の違いって、結局何が違うの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。Internet Explorer 11(以下IE11)は、長年Windowsの標準ブラウザとして親しまれてきましたが、現在ではMicrosoft Edge(以下Edge)がその役割を引き継いでいます。ここでは、 ie11 と edge の違い を分かりやすく、そして詳しく解説していきます。
ブラウザの「中身」が全く違う!IE11からEdgeへの進化
まず、一番大きな違いは、IE11とEdgeの「エンジンの違い」です。IE11はMicrosoftが独自に開発した「Trident」というエンジンを使っていました。一方、現在のEdgeは、Google Chromeなど多くのブラウザで使われている「Chromium」というオープンソースのエンジンをベースに開発されています。これは、例えるなら、古い車(IE11)から最新の車(Edge)に乗り換えるようなものです。
このエンジンの違いが、ウェブサイトの表示速度、機能性、そしてセキュリティに大きく影響します。Chromiumベースになったことで、Edgeはより高速で、より多くの最新ウェブ技術に対応できるようになりました。
- 表示速度の向上: ウェブサイトの読み込みが速くなりました。
- 最新技術への対応: 最新のウェブサイトやウェブアプリが快適に動作します。
- 拡張機能の利用: Chrome拡張機能なども利用できるようになり、便利さが格段にアップしました。
IE11は、古い技術に基づいていたため、最近のウェブサイトでは表示が崩れたり、うまく動作しなかったりすることがありました。しかし、EdgeはChromiumエンジンのおかげで、そういった問題が大幅に改善されています。
デザインと使いやすさ:見た目も性能も変わった!
IE11とEdgeでは、見た目も大きく変わりました。IE11は、Windowsの古いデザインを踏襲していましたが、Edgeはよりモダンで洗練されたデザインになっています。タブの表示方法や設定画面なども、より直感的に操作できるよう工夫されています。
特に、Edgeでは以下のような点が使いやすさに貢献しています。
- スマートなインターフェース: アイコンやメニューが整理され、迷うことなく機能にアクセスできます。
- 収集機能: 気になる情報を簡単に集めて整理できる機能が搭載されています。
- 垂直タブ: 多くのタブを開いたときに、一覧性を高めることができます。
IE11では、こうした細かい使い勝手の改善はあまり期待できませんでした。Edgeは、ユーザーがより快適にインターネットを利用できるよう、細部までこだわって設計されています。
パフォーマンス:IE11とEdgeの速度比較
IE11とEdgeの最も顕著な違いの一つが、パフォーマンス、つまり「速さ」です。IE11は、ウェブサイトの読み込みやJavaScriptの処理速度において、現代のウェブサイトには追いつけない部分がありました。
EdgeはChromiumエンジンを採用したことで、この点が劇的に改善されました。
| 項目 | IE11 | Edge |
|---|---|---|
| ウェブサイト表示速度 | 遅い傾向 | 速い |
| JavaScript処理速度 | 遅い | 速い |
| メモリ使用量 | 比較的多い | 最適化されている |
もちろん、パソコンのスペックやインターネット環境によっても速度は変わりますが、一般的にEdgeの方がIE11よりもはるかに高速に動作します。これは、ウェブサイトを頻繁に閲覧するユーザーにとって、非常に重要な違いと言えるでしょう。
セキュリティ:より安全になったEdge
ウェブブラウザにとって、セキュリティは非常に重要です。IE11もセキュリティ対策は施されていましたが、古い技術に基づいていたため、最新の脅威に対応しきれない部分がありました。
Edgeは、Chromiumベースになったことで、セキュリティ機能も大幅に強化されています。
- SmartScreen機能: フィッシング詐欺やマルウェアサイトからユーザーを保護します。
- 追跡防止機能: ウェブサイトによるユーザーの追跡をブロックし、プライバシーを守ります。
- 定期的なアップデート: 常に最新のセキュリティ脅威に対応するためのアップデートが提供されます。
IE11はすでにMicrosoftのサポートが終了しており、セキュリティ上のリスクが高まっています。一方、Edgeは活発に開発・更新されており、より安全にインターネットを利用できる環境を提供しています。
互換性:IE11でしか見れないサイトはもう少ない?
かつては、特定のウェブサイトがIE11でしか正しく表示されない、というケースが少なくありませんでした。しかし、EdgeがChromiumベースになったことで、この互換性の問題も大きく解消されています。
Edgeには「IEモード」という機能が搭載されており、IE11でしか表示できない古いウェブサイトにも対応できます。
- IEモードの利用: 設定でIEモードを有効にすれば、古いサイトもEdgeで閲覧できます。
- 開発者ツールの進化: ウェブサイト開発者も、Edgeのツールを使ってより効率的に互換性を確認できます。
これにより、IE11に依存するウェブサイトの数は年々減っており、ほとんどのウェブサイトはEdgeで問題なく表示されるようになっています。
機能性:Edgeの追加機能がすごい!
Edgeには、IE11にはなかった、非常に便利な機能がたくさん追加されています。
- Webキャプチャ: ページ全体や指定した範囲を簡単にスクリーンショットできます。
- 読み上げ機能: ウェブページの内容を音声で読み上げてくれるので、耳で情報収集できます。
- PDF編集: PDFファイルに直接書き込みや注釈を加えられます。
- コレクション: 興味のある情報をまとめて整理できる強力なツールです。
IE11は、基本的なウェブ閲覧機能に特化していましたが、Edgeは単なるブラウザを超えて、情報収集や学習、作業をサポートする多機能なツールへと進化しています。
このように、 ie11 と edge の違い は、単なる見た目の変化だけでなく、ブラウザの根幹をなす技術、パフォーマンス、セキュリティ、そして使い勝手など、あらゆる面で大きな進化を遂げています。IE11はすでに過去のブラウザとなりつつあり、これからはEdgeを使いこなすことが、より快適で安全なインターネットライフを送るための鍵となります。