「both」と「either」、どちらも「〜」や「〜」といった意味で使われることがあるので、混乱しやすいですよね。でも、実はこの二つ、使い方が全然違うんです。今回は、そんな「both」と「either」の分かりやすい違いを、例文を交えながら徹底解説していきます。この違いをマスターすれば、英語の表現力がグンとアップすること間違いなし!
「both」と「either」の基本的な意味と使い方の違い
まず、一番大事なのは「both」は「両方」を指すのに対して、「either」は「どちらか一方」を指すという点です。これは、これから説明するたくさんの違いの根本になる考え方なので、しっかり覚えておきましょう。
「both」は、二つ以上のものが「すべて」含まれることを表します。例えば、「Both of my parents are doctors.」(私の両親は二人とも医者です)のように、両親二人という「両方」のことを言いたいときに使います。
- 「both」は、対象が2つ以上ある場合に、その「すべて」を指す。
- 「either」は、対象が2つある場合に、その「どちらか一方」を指す。
- 対象が3つ以上ある場合は、「either」は使えません。
「both」が使われる場面:肯定的な「両方」
「both」は、基本的に肯定的な文脈で「両方とも」という意味で使われます。例えば、友達と話していて、「Which movie do you want to watch?」(どっちの映画が見たい?)と聞かれたときに、「I want to watch both.」(どっちも(両方)見たい!)のように答えることができます。
「both」は、名詞の前に置いたり、「both of + 代名詞/名詞」の形で使ったりします。また、単独で「both of them」のように使うことも一般的です。
- 名詞の前:Both books are interesting.(どちらの本も面白い。)
- 「both of + 代名詞/名詞」:I like both of them.(私はその両方が好きだ。)
- 単独で:There are two hats. I'll take both.(帽子が2つある。両方とももらおう。)
「either」が使われる場面:否定的な「どちらか一方」と選択肢
一方、「either」は、否定文や疑問文で「どちらか一方」という意味で使われることが多いです。例えば、「I don't like either of these shirts.」(これらのシャツのどちらも好きではない)のように、「どちらも好きじゃない」という否定の意味を強調したいときに使います。
「either」は、二つの選択肢がある場合に、そのうちの「どちらか」を指しますが、否定文で使うと「どちらも〜ない」という強い否定になります。
| 肯定文 | 否定文 |
|---|---|
| I like either of them.(どちらでもいい。) | I don't like either of them.(どちらも好きではない。) |
また、「either A or B」の形で、「AかBのどちらか」という意味でもよく使われます。この場合、「A」と「B」は同じ品詞になるのが一般的です。
「both」と「either」の品詞による違い
「both」も「either」も、文脈によって品詞が変わることがあります。それぞれの品詞での使い方を見ていきましょう。
「both」が形容詞として使われる場合
「both」は、数詞(数字)の後に置かれる形容詞として使われ、「両方の〜」という意味になります。この場合、後ろには複数名詞が来ます。
例文:
- I have read both books.(私はその両方の本を読んだ。)
- She knows both languages.(彼女はその両方の言語を知っている。)
「either」が副詞として使われる場合
「either」は、否定文や疑問文で、相手の文に対する同意を表す副詞としても使われます。「〜もまた」という意味ですが、否定的な文脈で使われます。
例文:
-
A: I don't like coffee.(コーヒーは好きじゃないんだ。)
B: I don't like it, either .(私も好きじゃないよ。) - Are you going to the party? I'm not, either .(パーティーに行くの?私も行かないよ。)
「either」のもう一つの顔:「どちらでもよい」
「either」には、「どちらか一方」という意味だけでなく、「どちらでもよい」「どちらも構わない」というニュアンスで使われることもあります。これは、選択肢が2つあり、どちらを選んでも問題ない状況で使われます。
例文:
- You can choose either color.(どちらの色を選んでもいいですよ。)
- We can meet either on Monday or Tuesday.(月曜日か火曜日のどちらかに会えます。)
「neither」との関連性:否定の「どちらも〜ない」
「both」と「either」を理解する上で、避けて通れないのが「neither」です。「neither」は、「either」の否定形のようなもので、「どちらの〜も〜ない」という意味を表します。
「neither」は、「neither A nor B」の形で、「AでもBでもない」という意味で使われるのが一般的です。また、「neither of + 代名詞/名詞」の形でも使われます。
| 肯定 | 否定 |
|---|---|
| Both are good.(両方とも良い。) | Neither is good.(どちらも良くない。) |
| Either is fine.(どちらでも良い。) | Neither is fine.(どちらも良くない。) |
「neither」は、単独で「neither of them」のように使われることもあります。
まとめ:今日のポイントをおさらい!
さて、ここまで「both」と「either」の様々な違いを見てきましたが、いかがでしたか?最後に、今日のポイントを簡潔にまとめます。
- 「both」 :2つ以上のもの「すべて」を指す。肯定的な文脈で「両方とも」。
- 「either」 :2つの選択肢のうち「どちらか一方」を指す。否定文では「どちらも〜ない」。肯定文で「どちらでもよい」。
- 「neither」 :否定の「どちらも〜ない」。
これらの違いを意識して、色々な文で使ってみてください。きっと、英語の表現がもっと豊かになるはずです!
これで、「both」と「either」の使い分けはバッチリですね!これからも、英語の疑問を一つずつ解決していきましょう!